ふなむしのページ

コスタセレーナ乗船記
金沢発着クルーズ
(2024/6/19~23)
①金沢出港(6/19)

コスタ・セレーナ(コスタクルーズ)
全長:290m 幅:35.5m
総トン数:114,500トン
船室数:1500室 旅客定員:3780名
就航:2007年

航海予定 入港 出港
6/19 金沢 15:00
6/20 釜山(韓国) 15:00 22:00
6/21 下関 08:00 17:00
6/22 舞鶴 14:00 22:00
6/23 金沢 07:00

ベストワンがチャーターするコスタ・セレーナのクルーズに乗船しました。コスタクルーズとしては5年振りの日本発着クルーズです。

①金沢出港(6/19)
②釜山寄港(6/20)
③下関寄港(6/21)
④舞鶴寄港(6/22),金沢帰港(6/23)
⑤セレーナのショー
⑥セレーナの食事
⑦セレーナの船内施設
⑧クルーズで出会った船


【ベストワンのチャータークルーズ】

コスタクルーズとしては5年振りの日本発着クルーズです。コロナ禍から中国、日本などの東アジアでのクルーズ再開が遅れたこともあり、コスタは東アジアでは通常のクルーズは実施せず、日本、韓国、台湾で実施するクルーズは専らチャータークルーズです。チャータークルーズの間の回送部分は色んな旅行会社で販売しているようです。

今回乗船したクルーズはベストワンのチャータークルーズです。ベストワンはHISの澤田一族が経営する旅行会社ですがHISの関連会社には含まれていません。旅行商品の取扱いは乗船券のみを手配する手配旅行が主で、添乗員付き旅行などの企画旅行はほとんど実施していないとの認識でしたが、一足飛びにチャータークルーズを開催しました。

私は直前に販売された「モニタープラン」を利用したので少しお安く旅行ができました。モニタープランはSNSに口コミ投稿をすることを条件とするプランで夕食は2回目限定です。「寄港地観光ツアーが応募多数者の場合、通常プランのお客様が優先となります」の但し書きがありました。

(内側船室):通常料金93,000円⇒モニタープラン79,000円
(1人部屋貸切):通常+100%⇒モニタープラン+50%
(港湾費用):通常16,800円⇒モニタープラン19,800円

モニタープランの乗船料は安くなっていますが、何故か港湾費用が値上げされています。乗船料の値下げ分の一部が港湾費用として回収された様です。

パンフレット(PDF)

乗船券は乗船日の3日前にEメールで届きました。過去に乗船したコスタのクルーズでも同様でした。リピーターの私は「またか」程度の感覚ですが、初めてクルーズ船に乗船する人はやきもきした事でしょう。一部のお客さんは乗船券の送付が間に合わず、金沢港で乗船券を受取った様です。
※ネット情報によると、金沢港でも乗船券が用意できておらずパスポートのみで乗船した人も居た様です。さらに指示された船室には既に別のお客さんが居たという悲惨な状況に陥ったとのこと

船へのスーツケースの事前送付はSGムービングが担当し集荷期限は乗船日の7日前でした。船室番号が記載されたタグを結びつける事になっていましたが、乗船券が届かないと船室の番号が分からないし、タグも乗船券と一緒に送付されてくることになっていました。タグ無しでスーツケースを発送した人は多かったと思います。港でスーツケースをハンドリングするスタッフは苦労したことでしょう。

今回のクルーズはフォーマルデイは無く、エレガントが1日だけで他はカジュアルです。エレガントでもネクタイ、上着は不要とのことで荷物は少なくなりました。お蔭でSGムービングを利用すること無く、小型のスーツケースとリュックサックで金沢に向かいました。
テーマナイトとして、ホワイトパーティ(白色)、ゴールデンナイト(金色)、イタリアンナイト(赤、白、緑)があると書かれていたので、その備えをしました。

【神戸→金沢駅→金沢港】

以前は大阪駅からサンダーバードに乗車すると金沢まで乗換なしで行けましたが、3月16日の北陸新幹線の敦賀延伸により、敦賀駅でサンダーバードから新幹線への乗り換えが生じ不便になりました。特急料金も割高になりましたが、早めに予約して「おとなびWEB早特」が利用できたので、少しお安く乗車できました。

この日のJR神戸線は神戸市内で人身事故があり一時不通になりました。自宅最寄りのバス停からのバスがかなり早く駅に到着したので神戸駅では予定より早い電車に乗車できました。予定していた電車は不通区間に掴まった様なので間一髪でした。JR在来線のダイヤの乱れによりサンダーバードは少し遅れ、乗換え待ちのため北陸新幹線も敦賀駅を少し遅れて発車しました。

金沢駅~金沢港クルーズターミナルはシャトルバスが運行されました。金沢駅のバス乗場はいつもの場所なので迷いなく行けました。途中に案内パネルを持ったスタッフもいました。シャトルバスは往復500円で乗車券は下船日にも使えます。この方式は前回金沢港で乗船した時と同じです。バスは大きなトランクを持った観光バスタイプだし、料金はリーゾナブルだし、こんなサービスを他の港でも実施してほしいです。

【金沢港クルーズターミナル】

金沢港クルーズターミナルは2020年6月にオープンした新しいクルーズターミナルです。クルーズターミナルの正面に無量寺岸壁(ふ頭)、隣に戸水岸壁(ふ頭)の2つの岸壁があります。クルーズターミナルの周囲には広い駐車スペースがあって乗船客はクルーズ期間中、無料で駐車できるので便利です。
CIQ(税関検査、入出国検査、検疫)や待合エリアはクルーズ船が2隻同時接岸しても対応できるように設計されています。但し岸壁(無量寺岸壁と戸水岸壁)がV字型に位置しているのでコスタセレーナより全長が長い船、例えばMSCベリッシマは着岸できません。

広い駐車場があるクルーズターミナル

早く到着したので未だ乗船受付は開始していませんでした。クルーズターミナルでスーツケースを預け番号札を貰って乗船受付の順番を待ちます。

乗客のスーツケースを船内に運び込み中

クルーズターミナル2階の待合所は風通しの良い空間で充分な数の椅子が間隔を空けて用意されていました。この日の天候なら長時間待っても大丈夫そうです。

待合所

【金沢港まなび体験ルーム】

ターミナル2階にある金沢港まなび体験ルームは「子どもから大人まで、楽しみながら金沢港について学べるエリア」です。

金沢港まなび体験ルームに飾られた模型

金沢港操船シミュレーター(料金100円)があって無事金沢港に着岸できると「金沢港航海修了証」が貰えます。

金沢港操船シミュレーター 金沢港航海修了証

【乗船手続き、入国検査、乗船】

スイートやバルコニー付きの部屋の方を優先的に案内しているので私の受付番号は飛ばされます。ようやく12:30頃私の番号が呼ばれました。
その後の乗船手続き、出国手続きはスムーズで直ぐに乗船できました。船室のキーとなるコスタカード(クルーズカード)はターミナルでは受取れません。これもコスタ流ですが船内で「ターミナルでカードを受取らなかったので、船室に入られないかもしれない」と戸惑っている方もおられました。

【ビュッフェで昼食】

未だ船室の準備が整っていないとのことで、9階のビュッフェレストラン(12:00~14:30)で昼食(⑥セレーナの食事)をとりました。この時間帯にはメインダイニング(11:30~13:30)でもビュッフェ式の昼食が取れたのを後に船内新聞を見て知りました。

【海側船室】

内側の船室を予約しましたが海側の船室にアップグレードされました。コスタセレーナの海側は窓があるだけでなく内側船室に比べて広いので快適です。クローゼットは小さめですが今回のクルーズでは充分の大きさです。使い捨てのスリッパが用意されていたのはチャータークルーズだからでしょうか。MSCベリッシマには無かったティッシュペーパーもあります。

海側の船室 ソファの分だけ広いかも?

日本仕様のコンセントと充電用のUSB端子があります。ポットとコーヒーカップ、ティーバックがありました。冷蔵庫の中に何も入っていませんでした。

コンセントとUSB端子 お茶セット

バスルームはシャワーのみです。ボディーソープとシャンプーが兼用となったプッシュ式容器が壁に取り付けられています。石鹸もあります。

バスルーム(シャワーのみ)

ターミナルでは船室のキーとなるコスタカード(クルーズカード)を受取りませんでしたが、船室のドアはストッパーで開いていて、ベッドの上に(テーブルの上だったかも?)コスタカード、船内新聞、クルーズガイドが置いてあります。これがコスタ流です。

コスタカード

クルーズガイド

船内新聞(6/19)

船内の会計をクレジットカードで支払う人は乗船後48時間以内にクレジットカードを登録する必要があります。乗船直後の登録機の前は長蛇の列だったので翌日に登録しました。

クレジットカード登録機

【インターネット 接続サービス】

このクルーズは毎日港に寄港するし、日本の沿岸を航行するので、インターネット接続サービスは使用しませんでした。沿岸でもモバイル通信でインターネットが使えることがあり、それなりに使えました。

インターネット接続サービス(PDF)

コスタクルーズの専用アプリをスマホにインストールしましたが、ほとんど使いませんでした。船内の知人との連絡用にチャット機能のみ使用しました。

【避難訓練】

避難訓練の開始時刻は事前に案内されていません。荷物の整理が完全に終了し船室で時間を持て余していたら、ようやく避難訓練を知らせる緊急信号がなりました。全員が乗船したタイミングで開始したのかもしれません。

コスタセレーナの避難訓練は船室で救命胴衣を着て緊急時の集合場所に向かい、そこで点呼を取って(コスタカードを提示)説明を聴く、古くから実施している避難訓練です。他の船では船室でビデオを見て集合場所でチェックを受けるだけのやり方も多いです。集合場所は救命ボートの下ですが細かくは分かれておらず、左右どちらの舷かが指定されているだけです。

緊急信号が鳴って直ぐに避難場所に行ったので長く待たされました。避難場所に来ていない人がいるみたいです。全員集合を諦めたのか、その内説明が始まって解散となりました。

私の近くにいた子供は救命胴衣を着ていませんでした。船室に子供用の救命胴衣が用意されていなかった様です。そんな状況を見ても乗組員は何らのアクションをしなかったです。そんな程度の避難訓練です。
※デッキには予備の救命胴衣が用意されているので、非常時には船室に戻らず直接避難場所に行くことも頭に入れておく必要があります。

船室の救命胴衣

【金沢港出港】

避難訓練の後、直ぐにデッキに行きました。15:00の出港時刻が迫っていましたが避難訓練が遅れたので出港遅れは必至です。避難訓練から時間が経っていないのにもうプールで遊んでいる人達がいました。彼らは避難訓練に参加したのでしょうか?
デッキで出港を待っていましたが出港の気配がありません。16:00から「ウエルカムタイム」(船上生活説明会)が始まりますが、出港風景を観るためデッキにに留まりました。

まもなく出港

岸壁では見送りの民謡を披露してくれています。ターミナル2階には見送りの人が大勢残っています。

多くの見送りの人

しかし船はシングルアップの後も岸壁を離れず、船上生活説明会を終えた人がデッキに出てきた16:30頃に漸く岸壁を離れました。1時間30分の遅れです。

ようやく出港 パイロットボートがUW旗でお見送り

【ショーを観劇】

この日のメインショーはGlamazon(⑤セレーナのショー)で18:45~と21:00~の2回上演されました。私の夕食はセカンドシッティングなので18:45~のショーを観劇しました。

【歓迎のご挨拶】

パンテオン アトリウムで開催されましたが直ぐに夕食時間となったので、残念ながら冒頭を見ただけです。

パンテオン アトリウム

【夕食】

私の夕食はセカンドシッティング(⑥セレーナの食事)で19:45~です。夕食は指定席ではなく入場した順に相席で案内されます。

【パーティー イタリアンナイト】

アポロ グランドバー

この夜はイタリアンパーティーが開催されたので、夜のお勧めのドレスコードはグリーン、ホワイト、レッドです。

①金沢出港(6/19)
②釜山寄港(6/20)
③下関寄港(6/21)
④舞鶴寄港(6/22),金沢帰港(6/23)
⑤セレーナのショー
⑥セレーナの食事
⑦セレーナの船内施設
⑧クルーズで出会った船


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