ふなむしのページ

バイキングエデン乗船記
神戸発着ショートクルーズ
(2025/1/9~1/14)
⑧船内施設

アトリウム

2025年の年始にバイキング・エデンのショートクルーズに乗船しました。バイキング・エデンはバイキングクルーズと中国企業との合弁の会社が運航し、正式な船名は招商伊敦(ZHAO SHANG YI DUN)です。船籍は中国・深センです。船名変更を前提に「バイキング・エデン」の名前で販売していましたが、船名変更が予定通りに進まなかった様です。

バイキングクルーズは欧米で評価が高い船社ですが日本で知名度が高くないことに加え、船名・船籍の問題が影響したのか、チャーター以外の日本発着クルーズは集客に苦労している様です。旅客定員は930名なのに今回のクルーズは乗船客数221名です。その内207名が日本人とのこと。乗組員は約400名で乗船客数を上回っています。

果たしてバイキング・エデンはバイキングクルーズの船として満足度の高いサービスを提供してくれるのか、そうでないのか? 実際に乗船して確かめてきました。

①神戸出港(1/9)
②別府寄港(1/10)
③釜山寄港(1/11)
④細島寄港(1/12)
⑤高知寄港(1/13)
⑥神戸帰港(1/14),まとめ
⑦レストラン
⑧船内施設


バイキング・エデンのデッキプラン(PDF)

【アトリウム】

バイキング・エデンの中央部には3層吹き抜けのアトリウムがあります。1階ではピアノやクラシックの生演奏をしています。

階段の上のスクリーンには絵画や寄港地を紹介する画像が表示されます。毎夕18:00にはピアニストがクラシック音楽を演奏し、スクリーンにはムンクの作品が表示されていました。
ムンクは「叫び」の作者として有名なノルウェーの国民的画家です。

ムンク・モーメント

(アトリウム2階)

2階にはバイキングの歴史や生活を説明するコーナーがあります。中国語表示のみの説明がありました。

バイキング・エデンの模型 バイキング・ヘリテージ

(アトリウム3階)

アトリウムの2階、3階には多数のテーブルと椅子が配置されています。

■デッキ1

【リビングルーム】

デッキ1の中央にあります。椅子やソファにはクッションが置かれ、背もたれにはひざ掛けや毛皮が掛かっているのがバイキング流です。
ゲストサービスが併設されていますが椅子に座って対応してもらいます。



ライブラリー

バーがあって早朝からデニッシュやドーナツ、軽食が用意されています。コーヒーや紅茶は常時無料です。

クッキー、カップケーキ、軽食

【ザ・ノルディック・スパ】

デッキ1船首にある北欧スタイルのスパです。無料で利用できます。有料のエステメニューもあります。

大きなジャグジー

ドライサウナ 雪の洞窟

【フィットネス】

ザ・ノルディック・スパの隣にあります。あまり広くはありません。ペットボトルのミネラルウォーターが置かれていました。

【シェフズテーブル】

オリジナルコース料理のスペシャリティレストランです。デッキ1左舷船尾にあります。今回のクルーズではカリフォルニア料理と中華料理が供されました。

【マンフレディーズ】

イタリアンのスペシャリティレストランです。デッキ1右舷船尾にあります。

■デッキ2

【ザ・スター・シアター】

デッキ2の船首にあります。毎夜ショーが上演されました。椅子に置かれたクッションには北欧の俳優の顔が描かれています。

ザ・スター・シアター

バーがあってシアターで飲物が注文できます。

ザ・スター・シアター入口 バー

シアターの後ろにはシネマ1とシネマ2の映画館があります。仕切りを取り払うとザ・スター・シアターと一体化させることもできます。

シネマ2の入口(左側) シネマ2の内部

【1872】

「1872」はデッキ2中央にあるクローズドのラウンジで毎夜生バンドの演奏がありました。中央にダンスフロア―があります。
バイキングの他の船ではこのラウンジは「Torshavn」の名前です。「1872」は合弁相手の中国招商商人集団が設立された年とのこと。

【ショップ】

北欧の衣料を扱うショップやジュエリーを販売するブティックがあります。

【ザ・レストラン】

メインダイニングのザ・レストランはデッキ2の船尾にあります。

■デッキ7

【エクスプローラー・ラウンジ】

デッキ7とデッキ8の船首にある見晴らしの良いラウンジです。

(1階:デッキ7)
1階にはマンセンズ(軽食レストラン)とバーが併設されています。


(2階:デッキ8)

【ウィンターガーデン】

プールの隣に位置していて、午後にはピアノの生演奏をバックにアフタヌーンティーが供されます。

【メインプール】

天井開閉式のプールです。温水とのことですが試してみませんでした。

メインプール プールサイドでダンスレッスン

【ワールドカフェ】

デッキ7後方のビュッフェレストランです。様々なテーマビュッフェが供されました。

【インフィニティ―プール】

ワールドカフェの後方デッキにあるプールです。ホットタブはあたたかですが、プールはぬるいです。

手前はホットタブ プール

■デッキ9

【スポーツデッキ】

デッキ9の船首にバイキング・エデンを建造したフィンカンティエリ造船所(イタリア・アンコーナ)の銘板があります。

レーダーマスト 造船所の銘板

【階段】

階段にはバイキングの描かれた敷物や石材が展示されています。階段の手摺は革張りです。


【通路】

船室の前の通路には写真や絵画が貼られています。

船内の美術品や写真には番号が振られていて、My Vaiking Journeyでその作品の解説を見ることができます。

デッキ4 船室前の写真 作品の解説

デッキ1 ザ・リビングルーム前の版画 作品の解説

【セルフランドリー】

セルランドリーはデッキ3~6の各フロアーに設置されていて、洗濯、乾燥、アイロンが無料で利用できます。説明書が壁に貼られ、TV画面でも動画で説明しています。

【船室】

「デラックス・ベランダ」の部屋を利用しました。一番廉価の「ベランダ」と部屋の作りは全く同じです。違いは船室の場所(階数、中央or船首・船尾)と備品です。
デラックス・ベランダにはエスプレッソマシンと双眼鏡、マリウス織のブランケットが備えられています。他にスペシャリティレストランの事前予約できる回数がベランダより多いという利点があります。

ベッドに掛かった青いのが「マリウス織のブランケット」?


船内で開催されたシップツアーや寄港地観光では部屋に設置されたレシーバーで説明を聞きます。

環境保全のためかミネラルウォーターの代わりに机上に水差しがありました。私は平気で飲んでいましたが「美味しくない」との意見もありました。

中央がレシーバー 水差し

机の蓋を開けると照明付の鏡が出てきます。その中に双眼鏡が入っていました。

照明付の鏡と双眼鏡

冷蔵庫の中には、飲物(緑茶、ウーロン茶、スプライト、コカコーラゼロ)とスナック(ナッツとチョコレート)が入っています。デラックス・ベランダは毎日補充されます。ベランダは補充がありません。
デラックス・ベランダにはエスプレッソ・マシンが設置されています。コーヒーカプセルは2種類です。

冷蔵庫の中 エスプレッソ・マシン

バイキング・エデンは全室ベランダ付きです。デラックス・ベランダのベランダは広くはないです。冬場のクルーズなのでベランダに出る機会は少ないです。
カーテンを少し引くと、自動的にカーテンが最後まで開いたり、閉じたりします。私の部屋のは途中で止まってしまいます。

自動のカーテン ベランダ

毎日モーニングショーが放送されていて船内イベントや寄港地を紹介しています。シアターで開催される講演会や寄港地紹介は録画で見られます。
TV番組はNHK等のBS放送とWOWOWが見られます。日本語の映画を観られますが最新の映画はありません。

TV

(部品のプライスリスト)
テーブルの上には備品のプライスリストがあり「客室のアイテムの購入をご希望の場合には、客室係あるいはゲストサービススタッフまでお問い合わせください」と記載されています。ラグジュアリーシップには似つかわしくないシートです。

(ルームサービス)
ルームサービスは24時間無料で利用できます。

朝食メニュー(拡大)

■24時間メニュー
(マーケットフェア) (メインコース) (ご飯・麺類)
ミックスサラダ ビーフカレー 和牛チャーハン
シーザーサラダ サーモンの味噌漬け 中華風焼きそば
(スープ) アメリカンフライドチキン (フルーツ)
スイートコーンスープ クンパオ豆腐 フルーツの盛り合わせ
本日の洋風スープ (サンドイッチ) (デザート)
(サイド) ハムエッグサンド 抹茶チーズケーキ
ご飯、蒸野菜、フライドポテト バイキングバーガー ティラミス
お味噌汁、お漬物 スパゲッティ ココナッツクリーム
マンゴーポメロ、サゴ添え

(バスルーム)

バスルームはシャワーだけです。温水シャワー便座ではありません。便座のヒーターも付いていませんが、バスルームには床暖房があるので問題ないです。
アメニティはFREYJAでノルウェーのブランドです。

床暖房の温度調整 FREYJAのアメニティ

①神戸出港(1/9)
②別府寄港(1/10)
③釜山寄港(1/11)
④細島寄港(1/12)
⑤高知寄港(1/13)
⑥神戸帰港(1/14),まとめ
⑦レストラン
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