ふなむしのページ
太古(野母商船) 総トン数:1,598トン 全長:94m 全幅:14.4m 就航:2014年 |
長崎、五島列島、博多で6隻の船を乗り継ぐ船旅を楽しんで来ました。
船名 | 船社 | 航路 | 乗船日 |
①さんふらわあこばると | フェリーさんふらわあ | 大阪~別府 | 10/13 |
②万葉 | 九州商船 | 長崎~福江(五島) | 10/14 |
③五島列島、博多湾の船 | |||
④太古 | 野母商船 | 福江(五島)~博多 | 10/15 |
⑤きんいん1 | 福岡市営渡船 | 博多~西戸崎 | 10/16 |
⑥クイーンビートル | JR九州高速船 | 博多湾遊覧 | 10/16 |
⑦やまと | 阪九フェリー | 新門司~神戸 | 10/16 |
上り(昼航) | 下り(夜航) | ||||
入港 | 出港 | 入港 | 出港 | ||
福江 | 10:10 | 博多 | 23:45 | ||
奈留 | - | - | 宇久 | 3:55 | 4:05 |
青方 | 11:50 | 12:10 | 小値賀 | 4:40 | 4:50 |
小値賀 | 13:00 | 13:10 | 青方 | 5:40 | 6:05 |
宇久 | 13:45 | 13:55 | 奈留 | 7:25 | 7:35 |
博多 | 17:50 | 福江 | 8:15 |
小型ながら船内設備が優れていることで評判が高い太古に乗船しました。
太古は博多~福江を1日1往復します。博多→福江は夜航便、福江→博多は昼航便です。五島列島の間を縫っていく太古のコースは景色が素晴らしいので昼航便に乗船です。
2010年に先代の太古(2代目)で同じコースを乗船しましたが、台風の影響で生憎の天候でした。今回は2014年に建造された太古(3代目)でリベンジしました。
博多からの夜航便が定刻8:15に福江港に入港・着岸しました。
太古が福江港に入港 |
太古が着岸 |
乗船は出港15分前から開始です。舷門でチケットを提示して、そこでルームキーを受け取りました。個室を利用するのは私だけみたいです。
乗船開始 |
船尾デッキ | 屋根付きの通路 |
デッキに出っ張りがあって、写真撮影に使えます。
デッキの出っ張り | 出っ張りから撮影 |
乗船すると間もなく出港です。船首スイートルームの専用デッキから出港風景を見ました。
スイートルームの専用デッキから |
太古の船内は、1Fはスタンダード席、2Fは指定席・指定客室スペースになっています。
デッキプラン1F |
案内所 |
後方ラウンジ |
デッキプラン2F |
階段1F |
階段2F |
プロムナード |
2Fの通路 |
通路の床には各部屋の入り口を示すカーペットが敷かれています。
通路 | 「グリーン寝台」の入口を示すカーペット |
ブリッジの下には、左舷にはスイートルーム、右舷には展望室があります。展望室は誰でも利用できます。
展望室 |
展望室の前にはオープンデッキがあって外に出られます。残念ながらデッキには椅子がありません。
展望室 | 展望室前のオープンデッキ |
展望室が使えるので2等室でも十分楽しめますが、私は船首からの景色を独り占めできるスイートルームを使用しました。
太古の上等級の船室はルームチャージ制を取っていて、旅客運賃+個室使用料金で使用できます。
1人で使用:旅客運賃x1 + 個室使用料金
4人で使用:旅客運賃x4 + 個室使用料金
上りと下りで個室使用料金は異なり、昼航は夜航の半額です。個室使用料金は乗船区間に関係なく一律です。
スイートルームの個室使用料金は、昼航(福江→博多):8,800円、夜航(博多→福江):17,600円です。
福江~博多の旅客運賃は4,930円です。
ベッドとベッドの間は土足エリア、船体中央寄りはカーペットエリアに分かれています。スイートルームの定員は4名なので、カーペットエリアには2名分のマットや毛布が用意されています。
前方と左舷に大きな窓があります。専用デッキにはテーブルと椅子が設置されています。
専用デッキ |
バスルームにはバスタブは無く、シャワーのみです。
ドレッサー | 奥はトイレとバスルーム |
昼食には福江のフェリーターミナルで購入した鬼鯖鮨を食べました。結構なボリュームですが、ペロリと平らげられる美味しさでした。
ポットや茶器セットが無いのが残念です。冷蔵庫にはミネラルウォーターが4本入っていただけなので、お茶は自動販売機で購入しました。食後のインスタントコーヒー(持ち込み)を飲むためには、1Fの給湯機で紙コップにお湯を入れて持ってくる必要がありました。
鬼鯖鮨 |
オーシャン(五島旅客船:若松~奈留~福江) |
この航路の最大の見所は若松瀬戸です。若松瀬戸は若松島と中通島の間の狭い水路で、幾つかの小さな島が浮かんでいます。波がなく湖のような水面です。
若松瀬戸 |
若松大橋 |
若松瀬戸で小さな遊覧船に出会いました。この船は遊覧屋形舟として若松瀬戸の景色とキリシタン洞窟を見学するクルーズを実施しているカテリナです。カテリナはハウステンボスでパーティークルーザーとして運航されていた船です。
カテリナ(若松瀬戸遊覧屋形舟) |
青方に向け、ここから大きく右に舵を取る |
上五島国家石油備蓄基地 |
船室には、太古から見える乗組員お勧めのビューポイントを説明するファイルが置かれていて重宝しました。丘の上に立つ教会を見つけた時には感激しました。
五島列島には51ヶ所のカトリック教会があり、海の上からも多くの教会が見えます。
丘の上の教会 |
青方港にフェリーありかわが居ました。2018年に五島産業汽船が経営破綻して以降係船されているものと思います。高速船の一部の航路は新会社に引き継がれましたが、フェリー航路は廃止された様です。
青方港 | ※係船中 フェリーありかわ(五島産業汽船:佐世保~有川) |
青方港着岸 |
太古の車両、貨物の積み下ろし用のランプは船尾のみです。野母商船の社名が書かれたミニサイズのコンテナをフォークリフトで積み込んでいました。
青方港出港 |
小値賀港入港 |
小値賀港入港は13:00。昼食の鬼鯖鮨を食べている最中、船が大きく左に曲がったので、港の接近を知りました。
小値賀港着岸 |
いのり(九州商船:佐世保~宇久平~小値賀) |
宇久港入港 |
宇久港入港は13:45。小値賀港からは35分の距離です。小値賀港、宇久港ともに着岸時間は僅か10分の慌ただしい入出港です。
宇久港出港 |
宇久港出港後、五島列島から離れ、針路を西北西に取ります。
生月大橋 |
生月大橋は、平戸島とその北にある生月島を結ぶ橋です。
生月大橋 |
生月大橋通過 |
玄界島 | 西浦岬 |
博多湾の入口にある玄界島には17:00頃接近します。
玄界島、志賀島、能古島 | 志賀島、能古島 |
さんふらわあ とうきょう(商船三井フェリー:東京~博多~岩国) |
博多港港外で「さんふらわあ とうきょう」と行き会いました。太古が航路から外れて、さんふらわあ とうきょうに航路を譲りました。
さんふらわあ とうきょうは、2年前に主軸軸受の焼付きで長期に運航を停止するトラブルがありましたが、今は順調に航海しているようです。
さんふらわあ とうきょう |
博多~壱岐~対馬航路は、フェリーきずなが1日2往復(1往復は壱岐まで)、フェリーちくしが1日1往復していて、この時間帯フェリーちくしは港外で待機中です。
フェリーちくし(九州郵船:博多~壱岐~対馬) |
太古の博多港入港は17:50です。この日の博多港の日入りは17:46なので、ちょうど同じ時刻でした。
博多港入港 |
博多港着岸 |