夏の九州船旅日記@
(さんふらわ こばると、軍艦島クルーズ)
(2010/8/7〜8/11)

軍艦島
(長崎県長崎市端島(はしま))

@8/7 大阪〜別府:さんふらわあ こばると、8/8 長崎:軍艦島クルーズ(このページ)
A8/9 長崎〜福江〜博多:ジェットフォイル、フェリー太古
B8/10 博多〜志賀島:福岡市営渡船
C8/10 関門海峡、門司〜神戸:ニューながと


今年の夏休みには、軍艦島クルーズ、野母商船「太古」乗船を主目的に九州に行ってきたので、その乗船記を紹介します。

8/7 大阪南港〜別府
さんふらわあ こばると(関西汽船)

関西汽船の船に乗船するのは久しぶりです。別府航路上り3便で神戸〜大阪間はしばしば乗船していたのも大分昔の事です。最後に船内で宿泊したのは何年の事だったか、思い出す事もできません。但し、「くるしま7」か「くいーんふらわあ2」のどちらかであったことは間違いありません。

8/7は早い会社はお盆休みに入っているので、船内は混雑していましたが、超満員というほどでもなく、レストランの席も簡単に確保できました。レストランのメニューの豊富さは相変わらずです。日替わり定食1000円を注文しました。

デラックスシングルを利用しましたが、昨年の「さんふらわあ こがね」の方が落ち着いた感じがありました。

さんふらわあ こばると
(関西汽船
さんふらわあ こばると(左)
あこがれ(右)
大阪南港コスモフェリーターミナル デラックスシングル
大阪南港を出航

この夜は神戸港で花火大会が開催されました。船内放送でも案内がありましたが、デッキに出て来た人は意外と少なかった。もっと大きく見えるものと思っていましたが、船の上からの花火は、予想よりも小さめの花火でした。神戸港以外からも花火が上がるのが見えました。この夜は、全国的に花火大会ラッシュだったかもしれません。

神戸港の花火大会
明石海峡大橋を通過

ぐっすり寝てしまったので、瀬戸大橋も、来島海峡も夢の中でした。私のキャビンは、振動・騒音はほとんど感じず、快適でした。 

朝起きると、多くの船客がデッキに出ていました。双眼鏡を覗くと、遥か後方に一本煙突のフェリーが見えます。大分行きと思われます。 

さくら
宇和島運輸:別府〜八幡浜)
輸送艦「おおすみ」
別府入港、鶴見岳には
雲が掛かっている
「おおすみ」の横を通って着岸
別府港の「さんふらわあ こばると」
輸送艦「おおすみ」 向こうは高崎山

8/8 長崎:軍艦島クルーズ

別府から長崎まで高速バスで移動。 所要時間は、3時間30分です。バスの長崎駅前到着時刻から軍艦島クルーズの出発時刻までは40分の余裕しかありませんでした。バスは定刻より5分遅れで到着。軍艦島クルーズが出発する大波止ターミナルまでは僅かな距離ですが、猛暑の昼間に早足で急ぐと、汗びっしょりです。

軍艦島クルーズは何社かが開催しています。 私の利用した やまさ海運 は、インターネットでの予約が可能です。  
私が大波止ターミナルに到着すると、既に乗船を開始していました。料金4000円+長崎市施設使用料300円と、ちょっと高い料金ですが、満席です。 

このクルーズには守るべき決まりがあり、厳守することを誓った誓約書の提出が必要です。船内でさらに注意がありました。ハイヒール、踵が固定できないサンダル、日傘は禁止です。但し、船内で靴の貸し出しと、麦わら帽子の貸し出しがあります。

大波止ターミナルを出航すると、三菱重工長崎造船所立神工場、女神大橋、長崎造船所香焼工場などを見ながら船は進みます。各々の場所や施設について船内放送で説明があります。

軍艦島クルーズ船「マルベージャ3」
女神大橋 三菱重工長崎造船所香焼工場

軍艦島へは約50分で到着です。軍艦島は防波堤などがないので、海が荒れると上陸ができません。軍艦島クルーズの催行率は季節で大きく異なります。また、島まで来ても接岸できない場合は、島の周りを海から見物する周遊クルーズに変更されてしまいます。幸いこの日は穏やかで、無事上陸ができました。

船の係留作業は厳重です。陸上の要員はいないので、係留作業員や上陸時の安全誘導員もすべて「マルベージャ3」の係員が担当します。料金の高さは、このような作業員の費用が要因の一つです。

島内の建物は何時崩れるかもしれないので、見学通路に沿って見学します。途中3箇所の見学広場でガイドさんの説明を聞きます。上陸時間は約1時間です。

軍艦島は、海底炭鉱の島で1869年(明治2年)頃から1974年(昭和49年)まで採炭されました。最盛期の1960年(昭和35年)には5,267人の人口があり、世界一の人口密度といわれました。多くの人口を賄うため、大正時代から鉄筋コンクリートのアパートが建てられました。海が荒れると孤立するので、生活に必要な施設はほとんど島内にあったとの事。採炭は過酷な作業でしたが、その分給与は高く、東京オリンピックのTV中継は各家庭のTVで見たという程の裕福な生活だったとの事。閉山後、軍艦島は無人島になり、建物は荒廃し立ち入りを禁止していましたが、見学通路を整備し、2009年(平成21年)4月から観光客の上陸・見学ができるようになりました。

軍艦島を離岸後、島をゆっくり一周して海から見学後、長崎港に戻ります。

軍艦島に接岸
見学広場でガイドさんの説明を聞く
日陰がない軍艦島、飲み物は必須 見学を終え船に戻る
軍艦島を離れる
東側から見た軍艦島 西側から見た軍艦島
この角度のシルエットが軍艦にそっくり


8/8 長崎港

ぺがさす2
九州商船:長崎〜福江)
ぺがさす
九州商船:長崎〜福江)
コバルト クィーン1号
長崎汽船:長崎〜伊王島〜高島)
コバルト クィーン2号
長崎汽船:長崎〜伊王島〜高島)
マルベージャ2(やまさ海運)(左)
マルベージャ(やまさ海運)(右)
マルベージャ1
やまさ海運
びっくあーす
五島産業汽船:長崎〜上五島)
ぐらばあ
野母商船:長崎〜香焼)

長崎港の出島ワーフにはレストランや居酒屋があって、夜も賑わっています。出島ワーフにはライトアップされたヨットハーバーがあり、さらに稲佐山の夜景も見えます。

長崎港 出島ワーフ
ヨットハーバーと稲佐山 フェリー長崎
九州商船:長崎〜福江)


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