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てつのくじら館
宇品~呉 フェリー乗り比べ
(2024/4/8)

翔洋丸(石崎汽船)
全長:62.6m、 幅:13m
総トン数:871トン
建造:2020年

シースピカの瀬戸内しまたびラインクルーズに乗船した翌日、宇品~呉をフェリーで往復し てつのくじら館を見学しました。

瀬戸内しまたびライン乗船記(4/7)
てつのくじら館 宇品~呉フェリー乗り比べ(4/8)
三原~呉~宇品で出会った船(4/7~4/8)


【翔洋丸乗船(広島・宇品→呉)】

翔洋丸は2020年に建造された新しい船で2代目翔洋丸になります。先代翔洋丸と比べて船体は大きくなっていますが旅客定員は減少(400名→300名)しています。但し非常災害時の定員は428名です。

バリアフリーに対応するとともに、災害が発生した場合に陸上への給水・送電設備を備えています。断水時には給水車42台分を陸上に送水できるほか、停電時には一般家庭60世帯分の送電能力の発電機を備えています。

車両甲板

広島港・宇品出港

デッキに居ると高速船の様な軽快なエンジン音が聞えて来ましたが、ネットで調べてみると翔洋丸は一般的な中速ディーゼルエンジン(ダイハツ-6DEM-23型)を搭載していました。過給機の音だった?

上階のデッキ

先代の翔洋丸を踏襲するような、近距離航路のフェリーとしてオーソドックスな客室です。

客室の前方には大きな窓があり、見晴らしが良いです。

前方の座席 見晴らしが良い最前方の席

左舷側 右舷側

座敷席が少なくなって椅子席がメインになっています。客室はこの一層のみで特別室はありません。ゲームコーナーやマッサージチェアは見当たりません。私的には不要と思います。

中央の座敷席 売店

広島港宇品を出港して所要時間約45分で呉に到着します。

呉港入港

松山に向け出港する翔洋丸

【てつのくじら館見学】

あきしお(ゆうしお型潜水艦)
長さ:76.2m、幅:9.9m、深さ:10.2m
基準排水量:2,250トン
就役:1986年、除籍:2004年

てつのくじら館の正式名称は海上自衛隊呉史料館です。海上自衛隊の潜水艦と掃海を展示する史料館です。
1986年から2004年まで実際に海上自衛隊で使用されていた潜水艦「あきしお」を展示していて、潜水艦の内部を実体験できます。

戦後日本近海に設置された機雷を除去するのは海上保安庁や1954年に誕生した海上自衛隊にとって重要な任務でした。掃海作業は国内に留まらず、朝鮮戦争後や湾岸戦争後の掃海作業にも派遣されています。

機雷 模擬掃海艇

潜水艦あきしおの艦内を見学しました。

艦長室 士官公室

あきしおの操縦装置や計器盤はアナログ感満載ですが、最新の潜水艦はデジタル化が進んで見た目の印象がかなり違うとの事。

操縦装置 潜航・浮上操作盤

てつのくじら館前の大和波止場には戦艦大和の主錨が展示されています。手摺は戦艦大和の船首を模した様に配置されています。

戦艦大和の主錨 戦艦大和の船首から後方を見たイメージ

今回は時間の関係で大和ミュージアムには入館できませんでした。大和ミュージアムは2025年2月~2026年3月にリニューアル工事を行います。

戦艦陸奥のスクリュープロペラと舵板 戦艦陸奥の主砲

潜水調査船「しんかい」

かつてここに水中翼船「きんせい」が展示されていました。案内板には「きんせい」の名前が記載されていますが船体は撤去されています。

【シーパセオ2乗船(呉→広島・宇品)】

シーパセオ2(瀬戸内海汽船)
全長:61m、幅:13.6m
総トン数:902トン
建造:2019年

船名は海の「SEA」にスペイン語で散歩道を表す「PASEO」を組み合わせています。シーパセオ2の旅客定員は300名ですが、翔洋丸と同様に440名の臨時定員があります。

松山から来たシーパセオ2

シーパセオ2に乗船

呉港出港

”屋上 「シャイン・デッキ」 は、 瀬戸内海のしまなみや水平線を展望できる海上の一等地”

ガゼボ(あずまや)があるシャイン・デッキ

そよ風のパティオ

シーパセオ2は多彩なシート配置で様々なニーズに応えています。

パノラマ・ソファは段差を設けて後列の席でも前方の景色を見易くしています。

パノラマ・ソファ

リラックス・シート OZASEKI(おざせき) エリア

売店では飲食メニューやシーパセオオリジナル商品を販売しています。

売店 リフレッシュ・ラウンジ

KOAGARI(こあがり)エリア GORONE(ごろね)エリア

ひき波のHANARE(はなれ)

同じ航路を共同運航する翔洋丸とシーパセオ2、観光客の私にとっては圧倒的にシーパセオ2に魅力を感じますが、頻繁にこの航路を利用する地元の人はどういう感想を持っているのでしょうか?

宇品港入港

4/7撮影

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