ふなむしのページ
あおい(ジャンボフェリー) 全長:132m 幅:21m 総トン数:5,200トン 就航:2022/10/22 |
10/22に就航したジャンボフェリーあおいに乗船しました。
あおいは従来船より大型化され、トラック搭載能力は64台→84台に強化され、旅客定員も475人→620人に増加しました。
①神戸→小豆島・坂手 乗船記
②小豆島・坂手→神戸 乗船記
坂手港で下船して、高松港を折り返してくる「あおい」を待ちます。
待合所の外壁に以前坂手港に入港していた船の痕跡がありました。
昔は関西汽船の別府航路や阪神/高松航路の船が坂手港に寄港していました。大阪~坂手にさんふらわあ・あいぼり/こばるとを運航したのを最後に、2011/10から寄港を止めてしまいました。
セラヴィ観光汽船のラ・ベルメールは2007年頃の短期間神戸~坂手航路に就航していました。
セラヴィグループは名古屋港でイタリア村を開園したり、四日市~セントレア空港連絡船、名古屋港内遊覧船、四日市港内遊覧船、神戸港内遊覧船(VILLAGGIO
ITALIA)などを運航しましたが、どれも上手く行きませんでした。
乗船待合室 小豆島が恐竜に襲われている? |
昔就航していた船の痕跡 |
船着き場に無料の急速充電設備が目に留まりました。しかし故障中です。
急速充電設備 |
港の近くにある大阪屋で「ひしお丼(さしみ丼)」1050円を食べました。昼食時で店内は賑わっていましたが、ほとんどのお客さんが「ひしお丼」を注文していました。
ひしお丼 |
町の掲示板に一週間前に開催された「坂手みなとまつり」のポスターが貼ってありました。第7回の今回は「あおい」の就航日に合わせたのかもしれません。
坂手みなとまつりのポスター |
今年は3年毎に開催される瀬戸内国際芸術祭の開催年です。瀬戸内国際芸術祭は高松港周辺と瀬戸内海の島々で芸術作品の展示やイベントを開催してます。1年間に3期間(春・夏・秋)開催され、9/29~11/6は秋の開催期間です。坂手港周辺の展示場所を巡ってきました。
坂手港のシンボル「スター・アンガー」(sd30)も作品の一つです。
スター・アンガー |
美井戸神社のアンガー・フロム・ザ・ボトム(sd31)は古井戸の底に潜む地霊的化け物です。20分置きに口から水を吹き出します。
美井戸神社から海を望む |
アンガー・フロム・ザ・ボトム |
小豆島ハウスプロジェクト(sd51)は小豆島の空き家を舞台にした建築にまつわるプロジェクトです。
新建築 小豆島ハウス | 2階から海を望む |
新建築 小豆島ハウス の内部 |
集合住宅(ジョン・ソーン卿へのオマージュ) |
「あおい」の就航により「こんぴら2」は引退しますが、引き続き運航する「りつりん2」が現在船内改装工事中のため、その期間は「こんぴら2」と「あおい」が運航しています。
「りつりん2」の改装工事完了のタイミングで「こんぴら2」は引退するものと思います。
こんぴら2が入港 |
神戸出港が遅れたため坂手港入港が約15分遅くなりました。
こんぴら2 |
こんぴら2が着岸 |
停泊時間僅か10分でこんぴら2は高松に向け出港して行きました。
こんぴら2が出港 |
高松港を折り返して来た「あおい」が再び坂手港に入港しました。高松港へ向かう「こんぴら2」とのツーショットを狙いましたが、入港と出港のコースはかなり離れていて叶わずです。
あおい 坂手港入港 | 右遠くは こんぴら2 |
船尾の舫綱は低い位置から出します。こんぴら2も同様でした。
あおいは一軸船なのでスターンスラスターも装備されています。バウスラスターは2基です。
着岸準備 |
着岸 |
あおい、スター・アンガー |
往きと比べて乗船客は少ないです。往きで見かけた方が何人かいました。
坂手港出港 |
帰りもリクライニング席の最前列を利用しました。静かな船内で、座り心地が良いシートに座って、播磨灘の景色を十分に楽しめました。
船首でも振動はありますが気にならない程度です。低速2サイクルエンジンとの事で振動が気になっていましたが問題ありません。
船首の眺望に大満足 |
明石海峡大橋が徐々に大きくなってきた頃、乗組員が前方のカーテンを閉め始めました。これで楽しいひと時も終了かと思いましたが、「カーテンの前方は自由に出入りできます」とのこと。
リクライニングシートの前にはキャプテンシートがあってこの部屋の利用客なら誰でも利用できます。カーテンはキャプテンシートの後方に掛かるので、キャプテンシートからは夜間でも前方を見られます。
カーテンが掛かったキャプテンシート まるでブリッジに居るみたい |
明石海峡の手前で「ルミナス神戸2」と反航しました。
明石海峡大橋 |
船が方向を変えるとコンパスがカタカタと音を鳴らして回転します。フェリーでこんな光景が見られるとは幸せです。
惜しむらくは、船速や舵角を示す航海計器に照明がなく夜間は読み取れません。スイッチのON/OFFは手動なのかなあ?
コンパス |
明石海峡大橋通過後には、新門司に向かう「フェリーきたきゅうしゅう2」と神戸を出港した「ぱしふぃっくびいなす」と反航しました。
後日「ぱしふぃっくびいなす」を運航する日本クルーズ客船が客船事業を終了することを発表しました。この日「ぱしふぃっくびいなす」の写真を撮らなかったことを悔みました。
神戸港入港 |
定刻18:45 神戸三宮フェリーターミナルに着岸しました。
フェリーたかちほ は間もなく出港 |
連絡バス(210円)でJR三ノ宮へ向かいました。
あおい |
乗船客を喜ばす数々の趣向が盛り込まれていて楽しい船です。それも一般客向けではなく船旅フアンが楽しめるものが多いです。
これらのアイデアは誰が考えたのでしょうかねえ。造船のプロの発想ではなく、船旅マニアの発想です。
①神戸→小豆島・坂手 乗船記
②小豆島・坂手→神戸 乗船記