ふなむしのページ
ゆうかり(新日本海フェリー) 総トン数18,229トン 全長199.9m 幅26.5m 2003年就航 |
東京九州フェリーの新造船「はまゆう」が新日本海フェリーの代船として就航したのでその日程に合わせ乗船しました。往きは「ゆうかり」、帰りに「はまゆう」に乗船して敦賀~北海道を往復しました。
春旅GOGO割(55才以上、1ヶ月前予約)を利用したので25%割引です。尚且つ、A期間のための個室1名利用の貸し切り料金は不要です。
船名 |
港 | 月日 | 入港 | 出港 | ||
ゆうかり |
敦賀 | 4/5 | 09:30 | |||
新潟 | 21:30 | 22:30 | ||||
秋田 | 4/6 | 05:05 | 06:15 | |||
苫小牧東 | 16:45 | |||||
はまゆう | 苫小牧東 | 4/7 | 23:30 | |||
敦賀 | 4/8 | 20:30 |
(1)ゆうかりの乗船記(4/5敦賀~4/6苫小牧東)
(2)はまゆうの乗船記(4/7苫小牧東~4/8敦賀)
(3)乗船中に出会った船(4/5~4/8)
大阪から敦賀までJRサンダーバード1号(大阪6:30発、敦賀7:57着)に乗車しました。通常ならサンダーバード3号(敦賀8:20着)でも乗船に間に合うのですが、新型コロナの影響でサンダーバード3号は運休中です。2月はサンダーバード1号が運休、サンダーバード3号は運行だったので、どの列車が運行するのか最新の情報に基づいて日程を組む必要があります。
JR敦賀駅 |
JR敦賀駅から敦賀港までは連絡バス(所要15分 350円)が利用できます。連絡バスは出港25分前のギリギリに港に到着しますが乗船には問題ありません。但し港で船の写真を撮る余裕がありません。
新日本海フェリーのインターネット予約の場合は、e乗船券を自宅で印刷して持って行くとターミナルでの乗船手続きが不要ですが、新型コロナ対策のためターミナル内の窓口前で乗船客全員が検温を受ける必要があります。
私は春旅GOGO割(年齢制限あり)を使ったので、年齢を証明する運転免許を提示して窓口で乗船券を受け取る必要がありました。往きの乗船券と一緒に帰りの乗船券も受け取りました。
乗船手続き後、直ぐに乗船です。
乗船開始 |
定刻より少し早く離岸しました。
敦賀港の防波堤を通過した後船内アナウンスがあり、敦賀~苫小牧の直行便「すずらん」と行き会うことが告げられました。「すずらん」は前日が休航日で湾内に錨泊していました。「ゆうかり」の出港と入れ替わりに敦賀港に入港してきました。
両船は互いに汽笛を鳴らして行き会いました。
すずらん(新日本海フェリー:敦賀~苫小牧東) |
船室は「Granda 003」左舷の部屋です。新日本海フェリーのスイートルームやパブリックスペースには謂れがよく分からない名前が多くあります。
ゆうかりのスイートルームは、Suomi、Takayama、Granda、Lomondの4部屋です。
2020/10に僚船「らいらっく」の同じ間取りの部屋を使いましたが、「ゆうかり」のこの部屋の方が遥かに綺麗です。建造から20年近く経っているので、その間の傷み具合や補修状況によりかなり印象が異なります。
DVDプレーヤーが備わっていて売店でDVDを無料(1本のみ)で借りることができます。
インターネットはWi-Fi経由で1日5回(各回30分間)まで無料で利用できます。但し陸上からの電波を受信しているので、陸から離れるとインターネットに接続できません。「ゆうかり」には船内情報をWi-Fiで提供するサービスはありません。
2020/10の「らいらっく」にはテラスに椅子とテーブルがありましたが今航の「ゆうかり」には設置されいません。もう少し暖かくなってくると設置されるのかもしれません。
船室には浴衣とバスローブが備わっています。
バスタブは三角形の少し深めの浴槽です。シャワーブースにはガラスの仕切りがあります。
バスルーム |
同室者が家族であっても、洗面台入口にカーテンが欲しいです。
洗面台 | 洗面台入口 |
コーヒー(インスタント)、紅茶、日本茶、コーヒーカップ、湯沸かしポット、紅茶ポット、湯飲み茶わん、グラスが備わっています。冷蔵庫にはミネラルウォーターが2本入っています。
お茶セット |
3F |
3F |
3F | 4F |
5F |
5Fのビデオシアターは新型コロナの影響で閉鎖中です。
5Fビデオシアター |
4F船首のフォワードサロンは新型コロナの影響で閉鎖中ですが、3F船首のスモーキングスペースは利用可能です。但し、窓は封鎖されていて外は見られません。
3Fのスモーキングスペースは利用可能 |
4Fのフォワードサロン |
ゆうかりのパブリックスペースのほとんどは4Fにあります。船首にはフォワードサロン、中央部に売店と大浴場、後部にカフェ、レストラン、グリルの飲食施設とゲームルーム、スポーツコーナーがあります。
新型コロナの影響でフォワードサロン、ゲームルーム、スポーツコーナーは閉鎖中です。
カフェでは軽食、スナック、ドリンク等が注文できます。
カフェ |
レストラン前のプロムナード | レストラン入口 |
レストランは好みの料理を取った後に会計をするカフェテリア方式です。
レストラン |
天気予報の波予測通り、少し揺れがありましたが徐々に収まっていきました。
船尾デッキ |
船尾デッキにはバーベキュースペースがあって、夏の期間にはジンギスカンが食べられます。
スイートルームの乗船料には乗船中の食事代が込みになっています。4月~10月はグリルで食事が提供され、その他の期間は船室に食事が運ばれます。
グリル前の通路 | グリル 嵯峨野 |
グリルでの食事は私一人だけです。他にもスイートルームの利用客がいますが、船室で食事を取っているとのこと。
北海道産真烏賊造りと甘海老 あしらい色々 |
北海道産ゆり根と桜エビの茶碗蒸し |
左上は北海道産水蛸と白独活の木の芽味噌 |
衣串揚五種 (帆立青唐・ずわい棒身・しゃこ・アスパラ・裏白椎茸) レモン添え 特製ケチャップ |
山菜釜飯 |
オーセントホテル謹製 桜のムース苺ソース添え |
バーベキュースペースから船尾を見る |
能登半島の先端 |
4/5の夕日 |
グリル 嵯峨野 |
夕食は他の利用者がありました。スイートルーム以外の方がグリルで食事をする場合は事前申し込みが必要です。特に現在は新型コロナへの対応が必要なので乗船してからの申し込みは
不可のようです。
冷製グリーンピースのフラン とコンソメジュレ エストラゴンの香り |
フレッシュホワイトアスパラと浅利 のアヒージョ仕立て |
中札内産鶏むね肉のクネル入り ミネストローネ バジルの香り |
北海道産アイナメのバプール 春野菜を添えて 香り高きソースベルモット |
北海道産牛フィレ肉真空調理のソテーと 行者ニンニクのフリット ソースバンルージュ |
オーセントホテル謹製 ハスカップのタルト |
新潟港には21:30入港予定ですが、40分くらい早着です。
新潟港入港 |
ゆうかりから下船した車が岸壁に並べられています。どれも新車です。この航路を使って新車の輸送を行っているようです。
岸壁に並んだ新車 |
22:30定刻に新潟港を出港しました。
新潟港出港 |
秋田港には05:05に入港予定です。就寝前に船室のスピーカーをOFFにしていたので入港に気が付きませんでした。アラームで目が覚めると静かな秋田港に着岸中でした。
朝湯に浸かってバスローブを羽織ってモーニングコーヒーを飲みました。前回と同じ行動ですが、テラスは寒いので部屋の中でモーニングコーヒーです。
秋田港出港 |
秋田港出港は06:15です。空は明るいです。前回は出港と日の出が同じ位の時間でしたが、日が昇るのが早くなりました。
秋田港港外で、秋田経由で新潟に向かう「らいらっく」と行き会いました。「らいらっく」は4日前に定期検査を終えたばかりなので塗装が綺麗です。
らいらっく(新日本海フェリー:苫小牧東~秋田~新潟) |
グリルの朝食はスイートルーム客専用で、その他の船室の人は利用できません。
この期間の朝食は、北行きは洋食、南行きは和食です。通常のレストランと同じメニューですが、サラダの量はたっぷりあり、ハム・ソーセージ類もこちらの方が種類が多いです。メニューにはないコーヒー(または紅茶)が無料で付いていました。これは船毎に対応が異なるものと思います。
朝食(洋セット) |
たっぷりのサラダ | 無料のコーヒー |
食事を終えて船室に戻ると、船内放送で船長の挨拶と運航・海象状況の説明がありました。日本語と英語の両方の説明でした。敦賀港出港後にもあったので今航海で2回目です。
入道崎(秋田県) |
岩木山(青森県) | 竜飛岬(青森県) |
新日本海フェリーのグリルのメニューは季節ごとに変わります。北行昼食、夕食、南行昼食、夕食の4種類のメニューが決まっていて、各船で共通です。
敦賀~新潟~秋田~苫小牧東の寄港便は、北行は昼食を2回取り、南行は夕食を2回取ります。
この日の昼食は航海中2回目の昼食となります。前回(2020/10)はメニュー表には無いまったく別の料理が出ましたが、今回は南行の昼食が出ました。
前回は往復共にスイートルームだったので、ここで南行の昼食を食べると帰りの船で同じメニューを食べることになります。しかし今回は、帰りに乗船する「はまゆう」にはスイートルームもグリルもないので、ここで南行の昼食を食べても「はまゆう」で同じメニューを食べることはありません。
たまたまそうなったのかもしれませんが、私の乗船予定を考慮してメニューが決められていたら凄いです。
北海道産ホタテのマリネ 赤いサラダを添えて ビーツドレッシング |
春蕪のポタージュ パリ・ソワール |
北海道産虹鱒のフュメ 姫竹と玉ねぎのソテーを添えて 新緑青葉のソース |
ホエー豚のオレンジ煮 そら豆とリコッタチーズのベニエを添えて |
オーセントホテル謹製 木苺のムースバニラアイス ストロベリーソース |
結局1日目の夕食を除き、グリルの利用者は私一人でした。マンツーマンの給仕はクルーズ船では味わえない贅沢な対応です。
函館山 | 恵山 |
津軽海峡に何頭かの海獣が浮かんでいました。前足が大きく見えたのでアザラシよりはアシカかトドに近い感じです。大きさ感はよく分かりませんでした。
アシカ? |
津軽海峡フェリー「ブルールミナス」の前を横切りました。「ブルールミナス」は2020年6月に就航した新造船です。2020年1月内海造船瀬戸田造船所で進水式に立ち合いました。
ブルールミナス(津軽海峡フェリー:青森~函館) |
苫小牧東港入港予定は16:45ですが、少し早く着岸したのでターミナルを出たのが16:45でした。北海道でもまだまだ明るいです。
苫小牧東港からJR南千歳駅まで連絡バス(所要45分 1020円)を利用しました。連絡バスの乗車には事前予約が必要です。苫小牧東→南千歳の場合は船内で予約ができます。
下船後徒歩で移動しているお客さんがいました。JR浜厚真駅に向かっているものと思います。ヒグマと遭遇の恐れがあるのでこの経路は選び難いです。
昼間に日本列島に沿って陸に近いところを走ってくれるこの航路は、フェリーの魅力を存分に味わさせてくれる最高のコースです。さらにグリルで美味しい食事を食べられのも魅力です。
敦賀を発着する寄港便が週に1便しか運航されないので日程が限られるのが難点です。
寄港便の予約システムは不可解です。経路毎に予約できる席数を限定しているのか、余席があるのにシステム上満席となっている感じがします。私の乗船した便は多くの等級で満席だったのに、実際乗船してみると船内の乗船客数は僅かでした。
(1)ゆうかりの乗船記(4/5敦賀~4/6苫小牧東)
(2)はまゆうの乗船記(4/7苫小牧東~4/8敦賀)
(3)乗船中に出会った船(4/5~4/8)
船内の様子や船から見える景色を動画でも紹介します。
注)風切り音やシャッター音が多く混ざっています。
①敦賀出港 | |
②スイートルーム | |
③敦賀~新潟 | |
④新潟寄港 | |
⑤秋田港出港 | |
⑥秋田~苫小牧東 | |
⑦苫小牧東入港 |