(1)寄港地の紹介
(2)クィーン・ヴィクトリアの船内(このページ)
(3)船内の絵画
(4)クルーズで出会った船
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Queen Victoria(Cunard Line) at Cherbourg 総トン数:90,000トン 全長:294m、全幅:32.3m、 旅客定員:2,014名 就航:2007年 ディーゼルエレクトリックポッド式 |
このクルーズは、終日航海日がない4泊5日のショートクルーズのため、クィーン・ヴィクトリアの良さを十分に堪能できなかったかもしれません。それも要因でしょうか、残念ながらクィーン・ヴィクトリアの満足度は高いとは言えません。同じツアーの方からも同様の声が聞こえてきたので、私の評価は間違っていないものと思います。
但し、同じツアーといっても、夕食を供にした人からの意見なので、ダイニングルームが異なるグリルクラス(スイートやペントハウスなどの上級キャビンの船客)の方の意見は聞けていません。グリルクラスの方は私とは違った満足度かもしれません。
キュナードでは、グリルクラスの船客とそれ以外の船客では、サービス内容が異なります。昔の1等、2等の等級差が部分的に残っている、現代のクルーズ船では特異な存在です。
ベルリッツ クルーズガイドでもグリルクラスとその他で二重の評価をしている事からも、その違いは大きいものと思います。
乗船経験者にキュナードの評価を尋ねる時には、「どちらのクラスでしたか?」 または「どのレストランでしたか?」を質問に付け加える必要があります。
という事で、私が述べるのは、一般のクラス(ブリタニアレストンラン クラス)の船客としての感想です。
クィーン・ヴィクトリアの船長は、どんな方なのでしょうか? クルーズ中、1回もお目に掛かる機会がありませんでした。ウェルカムパーティーもフェアウエルパーティもありませんでした。 ”日本船ならワンナイトでも出てくるぞ”(同行の方のご意見)
4夜のうち、1夜がフォーマルで、3夜がエレガントカジュアルです。フォーマルディのタキシード率は、非常に高く8〜9割位です。
カジュアル船で見られるような場違いな服装の人はいません。食事が終わってからも、ドレスコードが守られているのは流石です。
エレガントカジュアルでも、皆さん上着を着ています(当たり前か)。キューナードの船がどんな船なのかしっかり認識しているお客さんばかりなのでしょう。意識が一致しているのは、気持ちが良いです。
一方、イベントは全体的に少なめです。 前回の乗船がボイジャー・オブ・ザ・シーズだったので、その差は歴然です。
クィーン・ヴィクトリアのメインダイニングは3箇所に分かれています。どのダイニングかはキャビンで決まります。最も上級のキャビンの船客はクィーンズグリル、その次がプリンセスグリル、その他の船客はブリタニアレストランです。
ブリタニアレストランの夕食は2回制ですが、クィーンズグリル、プリンセスグリルは1回制で、オープン時間中なら何時でも食べられます。ブリタニアレストランの朝、昼は自由席で、相席になります。
夕食は通常、1回目が18:00、2回目が20:30に始まります。日本語メニューが用意されていますが、日本人船客のキャビンには予め日本語メニューが配布されていました。
日本語メニューで注文したのも影響したかもしれませんが、私のテーブルでオーダーミスが何回かありました。"料理が来ない"、"注文したものと違う料理が来た"
などです。
ウェイターは忙しく働いていましたが、全般的に料理を出すスピードは遅いと感じました。
肝心な料理ですが、平均的なレベルで、特に印象に残る料理はありませんでした、メイン料理としてエビ・カニ系が一度も出なかったのが私にとって不満点です。
音楽の演奏はありましたが、レストラン全体が盛り上がる様なイベントがなかったのが残念です。ガラビュッフェもありません。
クルーズ中に記念日を迎える方があって、3つのケーキが用意されました(同じ日に)。蝋燭の火を吹き消した後、ケーキはキャビンに配達されることになっていましたが、届いたキャビンは1室のみ。しかもその部屋には2つもケーキが届いて、置き場に困ったとの事。
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ブリタニアレストラン |
ある日の夕食 | |
前菜&スープ | @ウォルドーフサラダ 燻製オヒョウとエビのせ A水牛モツァレラ プラムトマト&アスパラガスのグリル B小エビのテルミドール クルミ入りブリオッシュパン添え Cチェダーチーズのスープ ライ麦パンクルトン D牛の尾のスープ シェリーワイン チェスタースティック添え |
サラダ | @ココ・ロッソ チコリー、マーシュとリンゴサラダ クルミ サイダーヴィネグレット和え Aルッコラ&ボストンレタス 梨のグリル アーモンドのトーストと鴨のコンフィ添え |
主菜 | @ペンネパスタ 燻製サーモン ベルヴェデルウオッカ&ディルクリーム Aカレイのムニエル ほうれん草とにんにくのソテー パセリがけニューポテト添え Bチェダーチーズ衣の豚ロイン ワイルドマッシュルームラグーチャイブ入りマッシュポテトマデイラソース Cリブアイステーキのグリルポテトマッシュルーム詰めのブリオッシュ マダガスカル産緑胡椒の実ソース Dネギとヤギのチーズ入りタルト 柑橘類&白トリュフオイル メスクランサラダ |
デザート | @ブラックフォレストケーキ(チョコレート&チェリー)チェリーコンポット添え Aミックスベリー&オレンジムースを入れたフローレンティーヌ風バスケット Bブレッド&バタープディング ぶどう バニラソース Cマンゴーロイヤル パッションフルーツソースとライチ添え(シュガーフリー) Dベイリーズ(アイルランド産リキュール) ロッキーロード&レモンアイスクリーム E各国のチーズの盛り合わせ シューヴル エダム レッドレスター ブリエ |
ロイヤルスパセレクション | 前菜 キヌア&チコリーサラダ 主菜 リゾットケーキ ロースト野菜添え デザート リンツアートルテ |
2つのグリルとそれに隣接するグリルラウンジ、コートヤード(中庭)は、グリルクラス専用のエリアです。エレベータを利用する場合は、グリルクラスのIDカードを差し込む必要があります。
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グリルラウンジ |
クィーン・ヴィクトリアの特別レストランは、トッドイングリッシュです。 アメリカ版「料理の鉄人」の店として有名な店です。人気が高く、予約がとれなかった人がいました。トッドイングリッシュは、昼食は$20、夕食は$30のチャージ料が必要です。但し、今回のクルーズでは昼食は営業していなかったみたいです。
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トッド イングリッシュ |
Lido Buffet
9F船尾にあるブッフェスタイルのカジュアルダイニングです。朝食、昼食、夕食、夜食など、24時間オープンのダイニングです。 隣接したLido Grilでは、ハンバーガーやホットドックが食べられます。
食事の内容はクルーズ船として一般的な内容です。 朝食時にはオムレツ、昼食時にはパスタとピッツアを、注文に応じて焼きたてをサービスしていました。 ティータイム時間にはスコーンがクリームとジャムと一緒に出ていました。
夕食時のビュッフェは、イタリアン、オリエンタル、インディアなどのテーマが与えられ、オリエンタルの時には、酢豚や肉団子、巻き寿司が出ました。 味の方は、中華はOKでしたが、寿司はNGです。
味噌汁もありました(朝食時だったかもしれません)。
夕食時には、イギリスのビストロスタイルのオーダー式の席も設けられています。こちらは予め予約が必要です。
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リド ビュッフェ |
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ロイヤルコートシアター |
クィーン・ヴィクトリアのプロダクションショーは、ブロードウェイではなく、ロンドン風との事。2日目のロンドン風プロダクションショーは十分に楽しめましたが、他の日は今ひとつです。
1日目と4日目のプログラムにはMagicとありましたが、結局はものまねだった?3日目の歌もピアノも楽しめませんでした。Comedy MagicとVocalは同じ人が2夜出演しました。
1日目 That's Life (Song & Dance , Comedy Magic) |
2日目 Dance Passion (Production Showtime) |
3日目 Vocal , Piano |
4日目 Comedy Magic, Vocal |
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Dance Passion |
クィーン・ヴィクトリアで揺れの少ない一等地にボウルルームがあります。ほぼ一晩中、生バンドでダンスができます。オーケストラにボーカルも加わった演奏と、この大きなステージは、ダンス好きにとって最高の船かもしれません。
アフタヌーンティーサービスは、クィーンズルームであります。白い手袋をしたウエィターが、スコーン、サンドイッチ、プチケーキをサービスしてくれます。オープン時間には順番待ちができるくらい人気でした。相席になったイギリス人の方は、サザンプトンのターミナルから僅か5分〜10分の所に住んでいて、何度もクルーズに乗船しているリピーターでした。
グリルクラスの船客のアフタヌーンティーはグリルラウンジでサービスされます。
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クィーンズ ルーム | アフタヌーンティー |
シャンパンバー、カフェカリンシア、チャートルームは、長いラウンジエリアを3つの区画に区切った様に配置されています。
チャートルームでは、ピアノ演奏や弦楽四重奏、ハープ演奏などがありました。
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シャンパンバー | カフェカリンシア |
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チャートルーム |
チャートルームの通路側は、キュナードの歴史を物語る、写真、ポスター、模型、絵画が飾られています。
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チャートルーム通路側の壁の装飾 |
キュナードの船で伝統があるイギリス式のパブです。昼食時にはパブランチがあって、フィッシュ&チップスがお勧めとの情報を持っていたのですが、本クルーズは終日航海日がなく、パブランチはオープンしませんでした。残念。
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ゴールデン ライオン パブ |
コモドアクラブは10F船首にあり、見晴らしの良いラウンジです。昼間でも夜間でも雰囲気が良く、大勢の船客で賑わっていました。夜はピアノ演奏もあります。
へミスフィアは、コモドアクラブの後方にあり、夜はディスコで大騒ぎです。
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コモドアクラブ | へミスフィア |
アドミラルラウンジはプライベートパーティー用ラウンジ、チャーチルズ・シガーラウンジは葉巻やシガーを楽しむラウンジです。これらのラウンジは、コモドアラウンジに隣接しています。
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アドミラルラウンジ | チャーチルズ・シガーラウンジ |
”ヴィクトリ王朝時代を思わせる造り”のショッピングエリアです。免税品や船名の入ったグッズなどの店が並んでいます。階下にはカジノがあります。
上下を結ぶ階段の途中に大きな時計があります。この時計はビックベンを造った時計店の製作です。
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アーケードの階段 | 大時計 |
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アーケードの上階 | ショッピング店 |
一通りのゲームが揃っています。
キャッシャーでIDカードからお金が引き出せます。船内の買物と一緒に請求されまが、3%の手数料が必要との事。
クィーン・ヴィクトリアの玄関です。 他の船にはないゴージャスさがあります。
クィーン・ヴィクトリアの船内通貨は米国ドルです。 自動両替機で日本円から両替できます。
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グランドロビー |
図書室は、蔵書6,000冊の2階建てです。螺旋階段で上下を移動できます。
本屋さんでは、キュナードの船の写真集や、ログブック、ポストカードなどを販売しています。
インターネットの接続料金は、1分$0.5です。日本語の入力はできませんが、日本語の表示が可能です。船内は無線LANが使用できるので、自身のコンピュータからインターネット接続も可能です。
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図書室 | インターネットセンター |
スパでは、マッサージや、各種ボディケアのメニュがあります(有料)。屋内ハイドロ・プールもありますが、こちらも有料。
船が新しいので、フィットネスセンターの設備も新しいです。 スタジオプログラムは、ストレッチ関係を除き有料です。(30分のプログラムが$12、45分のプログラムは$18) プライベートのレッスンも可能です。
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フィットネスセンター |
インサイドルームを利用しました。 静かで、クルーズ中何らのトラブルもなく、快適でした。
机がやや小さめです。 もう少し大きいと良いのに。クローゼットの広さは十分ですが、レイアウトが悪く、棚の使い勝手も良くありません。引き出し類は多いです。クローゼットにはバスローブが用意されていました。
TVは多機能タイプではなく観るだけタイプです。QM2は多機能タイプらしいのですが。ヴィクトリアの方が新しいのに。
セーフティボックスは、暗証番号をインプットする方法とIDカードを通す方法が選べます。
チップは、1日$11が自動的に引き落とされます。
ルームサービスは無料です。 朝食は選択式のコンチネンタルブレックファースト、または軽食セット(スクランブルエッグ、ベーコン、ソーセージなどのセット)で、前日にドアノブにかけておくスタイルです。 その他の時間は軽食です(電話で注文)。
他船のように、ダイニングルームと同じメニューを注文する事はできません。
船内新聞は、日本語が配達されましたが、間違いが多いです。1Fにあるはずのインターネットセンターが2Fになっていたり、メインダイニングの朝食の時間が間違っていたり。怪しいと思ったら、英語版で確認する必要があります。
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テーブルの上は、ウエルカムドリンク | インサイドのキャビン |
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キャビンエリアの通路 左舷は赤、右舷は青(おそらく) |
誕生日の方のキャビン | グリルクラスのキャビンの扉 |
前方にへミスフィア、中央にグリルクラスの専用エリアがあって、デッキを一周できる通路がありません。出入港時に写真をとるために、デッキ上を左舷から右舷へ行くのも面倒です。
プールはデッキ中央と船尾の2箇所にありますが、泳げる気候ではありませんでした。
ウィンターガーデンは可動式の屋根がついています。リドビュッフェに隣接しているので、ここで食事を取ることも可能です。
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デッキ中央のプール | ウィンターガーデン |
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船尾のプール | 夜のデッキ |
数年前は、パックツアーと個別手配では、クルーズ代金に大きな差がありました。その後、パックツアーの料金が下がり、パックツアーの料金もリーゾナブルになりました。
一方ここ最近、旅行会社間での料金差が大きくなってきたように感じます。同じクルーズなのに、なぜこれだけ料金差があるのか不思議に思うケースもあります。
キャビンのクラスが微妙に違っていたり、現地でのツアーが込みになっていたりなかったりで、まったく同一には判断できませんが、それらを無視しても良いぐらい、顕著な料金差が出ています。
今後クルーズを申し込む場合は、旅行会社間での料金比較は欠かせません。
(添乗員付き主催旅行:クルーズ代金+往復航空機+ホテル1泊 )
A社 | B社 | C社 | |
キャビンクラス | C2(アウトサイド) | C4(アウトサイド) | C3(アウトサイド) |
旅行代金 | 298,000 | 490,000 | 598,000 |
ポートチャージ | 14,840 | 20,900 | 14,700 |
諸税 | 4,424 | 4,400 | |
空港税 | 11,240 | 15,040 | 20,820 |
合計 | 328,504 | 525,940 | 637,920 |
B社:
@ロンドン市内観光(昼食付)付き
C社:
@飛行機:プレミアム・エコノミー
Aモン・シャン・ミッシェル終日観光付き
Bロッテルダム市内と世界遺産キンデルダイクの半日観光付き
C世界遺産ブルージュ終日観光付き
(1)寄港地の紹介
(2)クィーン・ヴィクトリアの船内(このページ)
(3)船内の絵画
(4)クルーズで出会った船