新日本海フェリーの旅(その1)
2007/4/27-5/3

新日本海フェリーの旅(その2)


ゴールデンウィークに新日本海フェリーを利用して北海道に行ってきました。


  入港 出港
はまなす   舞鶴
4/27 00:45
小樽 
4/27 20:45
 
フェリー
しらかば
  苫小牧
5/01 19:30
秋田
5/02 07:45
秋田
5/02 09:00 
新潟
5/02 15:30
新潟
5/02 16:30 
敦賀
5/03 05:30
 


1.はまなす(舞鶴〜小樽)

はまなすは、一軸のスクリューの真後ろにポッド式推進器を配した特殊な推進構成により、高速で低燃費を実現しています。舞鶴〜小樽を僅か20時間で結びます。航海時間短縮は物流にとっては大きなメリットですが、旅客にとっては利用しにくいダイヤになってしまいました。

JR東舞鶴駅からフェリーターミナルまでは2.3Kmです。乗船客が多いこの日は、東舞鶴駅(10分、200円)からと、新大阪駅(2時間30分、2500円)からの連絡バスがありました。私は、東舞鶴駅からの連絡バスを利用しましたが、利用客は6人でした。

待合所の入り口には、2等以外には空席がないことが書かれていました。日本語の説明に併記された綺麗な文字の英文の説明が妙に印象に残りました。

出港を待つ はまなす

乗船準備中 いざ乗船

往復割引で予約しているので、舞鶴港で帰りの乗船券も一緒に受け取りました。車の同乗者も徒歩客と一緒に連絡橋から乗船するので、乗船の列は長く続きました。

乗船記念の撮影ポイント

生ビールとおつまみを販売していた屋台 船尾のオープンデッキ
(左舷はレストラン、右舷はカフェ)

船内の受付でルームキーを受け取ります。その時に翌日のグリルランチの希望(肉/魚、時間)を聞かれました。
深夜の出港なのでレストランの営業はありませんが、屋台では生ビールとおつまみ、おにぎりの販売がありました。

はまなすは定刻より5分遅れで出港しました。出港後も深夜のパブリックスペースには多くの人がいました。

舞鶴港のフェリーターミナルを離岸後、海上自衛隊の基地を左に見ながら湾内を航行します。狭い水路で大きく舵を右に切って舞鶴湾を出ました。右手に発電所が見える辺りから徐々に速度を増し、出港後約1時間で30ノットに達しました。

4F船首のスモーキングルーム 5F船首のフォワードサロン

夜明け頃は雲っていましたが、しだいに晴れ間が広がり、晴天の穏やかな海になりました。この航路は陸地から離れて航行するので景色に変化がなく、行き会う船もほとんど見られないのが残念です。

ベランダからの日差しが明るい シンプルなインテリア

今回利用した特等Aの客室は船体中央部でファンネルに近い側だったためか、結構な大きさの振動を感じることがありました。この振動が高速船の証でしょうか? 天井の照明の取り付け箇所から漏れてくるキシみ音が気になりました。

ブラウン管TVでは衛星放送が見られるます。また、デッキと込みでDVDを借りることができます(1本500円)。
キャビンの設備に大きな不満点はありませんが、ドライヤー、温水洗浄便座、冷蔵庫、ベランダのチェアーがあれば、もっと快適になると思います。

グリルレストラン(コスモス)

船内のレストランのスタイルは、朝食=バイキング、昼食=セットメニュ、夕食=カフェテリア でした。 これは、航路や季節により変更されます。レストラン(ジュピター)の他に、カフェ(ギャラクシー)で麺類などの軽食をとることができます。

朝食は8:30から9:45までバイキングの営業(1000円)です。開店直後は、料理を選ぶ列が出来ていましたが、30分程で列はなくなりました。一番混雑していた時間帯でもテーブルの数に余裕がありました。料理は朝食として十分な内容と品数です。

グリルのランチ

昼食はグリルで食べました。グリルは昼食と夕食のみ営業しています。以前は、洋食か和食かを選べることができたと記憶していますが、現在は昼食は洋食(2500円)、夕食は和食(4800円)のコースメニュになっています。

グリルの食事は予約制です。空いていれば乗船後の予約も可能のようですが、事前の予約が確実です。
食事は美味しくいただけましたが、ナプキンとメニューがあれば、もっと良かったかも。また、食後のコーヒーは有料です。
食器にはヴィーナスクルーズのロゴが入っていました。

乗組員によるサックスライブ

夕方に乗組員によるサックスライブがありました。盛況で立ち見客も大勢出ました。古い曲から最近の曲まで、テナーサックスとソプラノサックスを持ち替えながらの演奏でした。通常は複数の乗組員によるバンド演奏ですが、今回は他の乗組員が休暇中でソロになったとのこと。
船に関するトークを挿みながらの演奏でしたが、機関部の方だったので、燃料費の高騰について熱心に語っていました。


穏やかだった海は、津軽海峡の西を航行する頃、強風で揺れ始め、海面は白波が立っていました。その後、一旦治まりましたが、積丹半島の北辺りで再度揺れました。

小樽築港方面 小樽港フェリーターミナル

小樽港には、ほぼ定刻に入港しました。フェリーターミナルから小樽駅までのバスがありますが、私は徒歩でJR南小樽駅に向かいました。南小樽駅までの途中に運河があるので直線的には行かれず、思ったより時間が掛かりました。

小樽港の はまなす


2.北海道

復路のフェリーしらかばの乗船までの間に、北海道を旅行しました。

新潟航路 ゆうかり

ゴールデンウィーク中は、新潟便の入港に合わせて札幌までの連絡バスが運行されていました。

観光客もまばらな早朝の小樽運河 古い倉庫を利用した店舗群(右)

小樽は訪問するたびに変化しています。特に運河沿いの変わり方は激しいです。

小樽近郊の山には薄っすら雪が残っているのが見られましたが、この日朝は暖かでした。ところが夕方には寒気が入って肌寒くなってしまいました。

透き通った海 島武意海岸 強風の神威岬

積丹半島北西端の神威岬は激しい強風が吹いていて、岬に通じる道が封鎖されていました。
はまなす乗船中の揺れはこの強風だったようです。

トラクターも絵になる風景

お花畑で有名な富良野、美瑛地区ですが、まだ花のシーズンには早く、広大な台地だけが見られます。雪を被る大雪山と十勝岳連峰が晴天に映えて綺麗でした。

ケンとメリーの木(後方は大雪山) 十勝岳連峰


新日本海フェリーの旅(その2)


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