MSCアルモニア
(アドリア海・エーゲ海クルーズ)
(2006/4/30〜5/7)
(3)アルモニアの船内

(1)寄港地
(ベニス〜バリ〜サントリーニ〜ミコノス)

(2)寄港地
(ピレウス〜コルフ〜ドブロブニク〜ベニス)

(4)地中海で出会った船
(ベニス、バリ、サントリーニ、ミコノス、コルフ、ドブロブニク)

(5)地中海で出会った船
(ピレウス)



MSC ARMONIA (MSC Cruises)
in Santorini
全長:251m、全幅:29m、総トン数:58,600トン
旅客定員:2065名、就航:2004年
推進方式:ディーゼルエレクトリック ポッド式
(2001年にEuropean Visionとして建造)


1.ダイニング

アルモニアのメインダイニングは、650席のマルコポーロと300席のラ・ペルゴラに分かれています。マルコポーロは華やかな雰囲気で、ラ・ペルゴラは落ちいつた感じです。夕食は指定席で、朝・昼はマルコポーロだけが開店し自由席です。私の夕食の席は、ラ・ペルゴラの一番船尾よりの景色の良い席で、夕陽を見ながらの食事が楽しめました。ベニス出港の日だけ、かなりの振動(周期の長い)を感じましたが、その後は不快感はありませんでした。

ある日の夕食のメニューです。

・前菜 
 スモークサーモン
 乾燥ハムの薄切りとチーズのムース
 グレープフルーツ グランマニエソース ミントをのせて 
       
・本日のサラダ
 シーザーサラダにパルメザンチーズをかけて

・スープ
 細切り野菜のスープコンソメ
 アスパラガスとタピオカのスープ

・パスタ&リゾット
 ターキーとクリームソースのフェットチーネ
 プマンテとチーズのリゾット

・メインコース
 ロブスターグラタンのクレオ風ライス付け合わせ
 鴨肉ロースト・ハニージンジャーソース和え
 ローストビーフテンダー・マッシュルームソース和え
 ほうれん草のクレープ リコッタチーズマージョラムソース

・付け合わせ
 マッシュポテト
 アスパラバラ風味
 ベイビィキャロット

・パン チーズのパン
・チーズ各種

・デザート&フルーツ
 ズッパイングレーゼ
(シロップを含ませたスポンジケーキにたっぷりのクリームをかけて)
 白いプティングにフルーツとラズベリーソースをかけて
 アイスクリーム 又は シャーベット
 チョコレートムースにトーストしたへーゼルナッツ
 季節のフレッシュフルーツ

夕食の量は多めですが、ハーフポーションで注文すれば量の加減もしてくれます(ハーフになっていない事もよくありますが)。メインは、肉料理より魚料理の方が私の口に合いました。日ごとに異なるテーマのメニューを出す船もありますが、アルモニアではその様なテーマはありません。

夕食にアルコールを飲まない場合は、ボトルのミネラルウォータ(有料)を勧められますが、”アイスウォータ”を頼めば無料のお水が飲めます。

アルモニアのビュッフェレストランはかなり込み合うので、昼食の多くはマルコポーロで取りました。朝・昼は自分の好きな席を選んで座るのがアルモニア流です。朝・昼でもメインダイニングの利用者は多いので、お客さんを順番に詰めさせる必要がないのかもしれません。

日本語のメニューは、朝・昼・夜ともに用意されていて、特に要求しなくても持ってきてくれます。アルモニアでは日本人以外のアジア人の船客は見かけなかったので、間違うことがないのでしょう。テーブルの担当ではないウェイターからも、度々日本語で声を掛けられました。

ウェイターやキャビンスチュワードへのチップは、”標準額”(6ユーロx7日=42ユーロ)が自動引き落としになっていますが、お隣のテーブルの方は最後の夕食の時に、ウェイターのポケットに捩じ込んでいました。チップの習慣は日本人には難しいです。


ラ・ペルゴラ マルコポーロ

最後の夜には、レストラン部門のスタッフの紹介と行進がありました。我々乗船客は、ナプキンを振ってそれに応えました。

他の船では、食事中にクラシックの生演奏があったり、バンドがテーブルを廻ってリクエストに応えたりしますが、アルモニアではその種の演奏はありません。

スタッフの行進 定番のベイクドアラスカ

ビュッフェスタイルのダイニングは、11デッキ船尾にあるラ・ブラッセリー。その前方にオープンレストランのイルジラソーレがあり、右舷がピッツァリア、左舷がグリルになっています。
朝6:30〜夕方5:00まで、ラ・ブラッセリーとイルジラソーレで何らかの食事が取れます。ミコノス島に寄港中の夜だけは、上陸するお客さんのために夕食の提供がありました。

私の朝食は、ラ・ブラッセリーの場合が多かったのですが、ヨーロッパ人の朝はかなり遅く、ゆったり食事がとれます。但し、朝食のメニューは北米のクルーズ船に比べて品数がかなり少ないように感じます。ヨーロッパの人は朝食に生野菜(サラダ)は食べないんですね。

昼食は、室内のラ・ブラッセリーも屋外のイルジラソーレもかなり混雑します。乗船客の数と比較して、ラ・ブラッセリーはちょっと狭いかもしれません。

イルジラソーレ
(オープンカフェ・レストラン)

今回のクルーズの前半は、風が強くて肌寒い気候が続いたので、風が避けられて、なおかつオープンなイルジラソーレは、お茶を飲んでいる人で賑わっていました。

ミッドナイトブッフェ

アルモニアでは夜食は無く、各ラウンジで深夜12:00からサンドイッチやペストリーなどがサービスされます。

一夜(カジュアルデー)だけ、綺麗に飾りつけたミッドナイトブッフェがラ・ブラッセリーで開かれました。通常の食事の際には日本食を見かけませんでしたが、ミッドナイトブッフェにはお寿司もありました。


2.シアター・ラウンジ

夜のメインショーは、毎夜 ラ・フェニーチエで催されます。ダンスと歌のプロダクションショー、マジック、影絵などがありました。どの演目も十分に満足できる内容でした。北米のクルーズでは定番のトークショーの類がなかったのが幸いです。

ショーの最初と最後に、クルーズディレクターの挨拶やちょっとしたショートコントがありました。挨拶は各国語で行われますが、日本語でも挨拶してくれました。
ショートコントでは、乗船客も舞台に上げられることがありましたが、ある夜は”典型的な日本人”がターゲットになり、舞台でもてあそばれました。別の夜には、やはり”典型的な日本人”が舞台でガラクタ楽器の合奏をしました。
ちなみに、その日本人は私です。その後の寄港地で、”あの時の人でしょう”と声を掛けられることがありました。

ラ・フェニーチエ

アルモニアのウエルカムパーティーは、入り口でキャプテンと握手する伝統的な形式のパーティーです。キャプテンは小柄で陽気なイタリア人船長です。キャプテンの挨拶でも、日本語を話していました(メモを見ながらですが)。このキャプテンはラウンジで会った時にも、日本語で挨拶してくれます。日本人へのサービス精神を強く感じます。

ドレスコードは、フォーマル2回、インフォーマル1回、カジュアル4回でした。最初の夜だけ”イタリアンスタイル(白、赤、緑を身につけてください)”と指定がありましたが、その他の日はテーマの指定はありませんでした。

アルモニアではフォーマルの日にタキシードを着ている人は皆無に近いです。さらに夜遅くなるとカジュアルウェアになっている人も多く見かけました。

ムーランムージュ バール・デル・ドゥオモ

夜のラウンジでは、生演奏が行われます。特にジャンルの拘りはなく、様々な曲を演奏しているように感じました。一番広いアルモニア・ラウンジでは、生バンド演奏付きのダンスタイムになります。

今回クルーズでは、子供連れの人も多くいましたが、子供向けのイベントも多彩でした。幼児向けのイベントが深夜近くまであるのは、大人が夜のイベントを十分に楽しめるように配慮しているのでしょう。

カフェ・サンマルコ パームビーチ・カジノ

カフェ・サンマルコは、夜でも賑わっていました。イタリア人はコーヒ好きですね。ダイニングのコーヒで物足らないと感じたときには、ここで有料のコーヒを注文しました。アイスコーヒもあります。

カジノはあまり規模は大きくなく、乗客の熱中度も高くないように感じました。カジノのキャッシャーにクレジットカードのプレートがありましたが、クレジットカードも利用可能だったのでしょうか?確かめていません。 

レセプション横のラウンジ インターネット用コンピュータ

レセプションには各寄港地のマップが置かれますが、このマップはあまり鮮明でないコピーです。日本の寄港地ならXX観光協会の立派なマップが用意されているのが普通ですが。

船内の通貨はユーロです。クロワチアもユーロが使えたので、ユーロだけ持っておけばOKです。船内のレセプションでも両替可能ですがレートはどうだったのでしょうか?ユーロは交換手数料が高いので、船内の支払いはクレジットカードで済ます方が有利です。

ヨーロッパでクレジットカードを使用する場合、暗証番号の入力を要求されるケースが多いようです。

インターネットの料金は、最初の10分が3.33ユーロ、その後1分毎に0.333ユーロが加算されます。日本語の表示はできるので、日本のサイトも問題なく見れますが、日本語の入力はできません。利用者は少なく、空いていました。

船尾のディスコ

夜のディスコは覘いて見る機会がありませんでした。昼間のディスコは静かで、読書に最適です。プライベートパーティーはここで開かれることが多いようです。



3.ジム・スパ

最近の船は、ブリッジ上の前方を見渡すことができるエリアにジムが設置されていて、双眼鏡でウォッチ派の私には不愉快でした。今回、これを逆手に取って、ジムを活用しようと行って来ました。

ランニングマシーンやウェイトトレーニングのマシーンが一通り揃っていて、これらでトレーニングすればクルーズ後の体重増が避けられそうです。

スタジオでは、1レッスン9ユーロでエアロビクスもできます。私は無料のストレッチだけ参加しました。個別にカウンセリングを受けたり、個別のメニュを作ってもらうこともできます。

船首のジム ギリシャの島影が見ながら
トレーニング

ジムの横には、スパがあって同じツアーの中にはマッサージを受けた人もいました。ジムの横には、青い海を見ながらチェアーに寝そべり、休憩できるスペースもあります。



4.オープンデッキ

アルモニアでは朝、デッキを走っている人は少ないです。ヨーロッパ人の朝が遅いのが理由でしょうが、アルモニアのデッキは走り難いレイアウトです。

クルーズの前半は肌寒い気候だったので、デッキチェアーの空きも目立っていましたが、クルーズの後半になると大分埋まっていきました。デッキチェアーには日除けがついていましたが、これの恩恵に預かる機会はありませんでした。

デッキでは、毎日多彩なイベントが開催されていましたが、北米のクルーズに比べると比較的大人しい雰囲気です。

泳ぐには躊躇する気候でした


5.キャビン

キャビンに置かれている船内生活に関する説明書は、その日本語訳が配布されました。船内新聞も日本語版が毎夜配布されました。

私のキャビン

キャビンは他の船の同クラスと比べるとちょっと狭い感じがします。内装はいたってシンプルです。収納スペースは十分な余裕があります。

バスルームはシャワーのみですが、シャワー用のカーテンが身体にくっついて不便です。シャワーはRCIのブース型が便利ですね。アルモニアにはランドリールームがないのでバスルームで洗いましたが、洗濯物を干すためのロープがありませんでした。(嘗てロープがあって形跡がある)

TVは最近流行りの多機能タイプではなく、極普通の放送のみでした。(使い方が分からなかっただけ?)

ルームサービスは朝食以外有料ですが、サンドイッチ類は高くても3ユーロ程度です。昼食、夕食は注文できません。

(1)寄港地
(ベニス〜バリ〜サントリーニ〜ミコノス)

(2)寄港地
(ピレウス〜コルフ〜ドブロブニク〜ベニス)

(4)地中海で出会った船
(ベニス、バリ、サントリーニ、ミコノス、コルフ、ドブロブニク)

(5)地中海で出会った船
(ピレウス)


2006年乗船記一覧に戻る