2018年 飛鳥Ⅱ
世界一周クルーズ乗船記
5月30日 終日航海日
(北大西洋)

セーラーズバレンタイン
位置:西経74-21 北緯38-03
天気:霧(一時晴れ)
気温:20℃(最高21℃ 最低18℃)

毎朝8時50分に船内放送される、船長からの航海情報は毎回、聞き耳を立てて聞いています。ラウンジなどで大声を出してしゃべっている人がいると、席を移動してでも聞いています。

今朝は、昨夜のニューヨーク出港時のエピソードを話していました。

飛鳥Ⅱがニューヨーク港88番岸壁を出港するとマンハッタンの夜景は左舷側に見えます。ニューヨーク出港時には、乗客、乗組員合わせて1316人が乗っていましたが、満月とマンハッタンの夜景に惹かれて多くの人が左舷に集まりました。その影響で船体が左舷に傾きました。

容量100トンのヒーリングタンクを利用して傾きを戻しましたが、マンハッタンを過ぎると自由の女神を見るため左舷から右舷に人が移動したので、タンクの水の移動が間に合わず、船が傾いたまま、自由の女神の沖を航行したとのこと。

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◆講演 200年の時を超えてカリブ海から愛のメッセージ「セラーズバレンタイン」 飯室はつえ さん
セーラーズバレンタインはカリブ海の船乗りが家族や恋人のために作った贈り物です。各種、各色の貝殻をメインに、ウニの棘、蟹甲羅などの天然の素材を使用した作成したアートで、8角形に仕上げるのが基本になっています。

飛鳥Ⅱ船内では、セラーズバレンタインを作成する教室が開かれます。

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◆メインショー 黒澤有美 コンサート
筝曲の演奏です。「さくら」や「六段」の伝統的な曲の他に、ヴィバルディの「四季」秋、冬など多彩な曲が演奏されました。

演奏の合間に、筝曲に関する説明もありました。一般的な箏は13弦ですが、本コンサートでは20弦の箏を使用し、「六段」などの伝統的な曲を演奏する時には、多弦の内の13弦のみを使用します。13弦箏の調弦法を案出した(各弦の音程を決めた)のが「六段」の作曲者の八橋検校で、弦を順番に奏でるだけで和の音色になっています。本コンサートでは曲ごとに調律を変えて演奏していました。

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朝も夜も霧が濃い一日でした。夜チェピーク湾に掛かるチェサピークベイブリッジを通過しました。この橋は東京湾アクアラインの様な形態で陸側は長い橋で、真ん中の船が通るところ700mだけがトンネルになっています。

この橋を見てみようと、船首のデッキに出てみましたが濃霧で何も見えませんでした。反航する貨物船や航路標識のブイも霞んでいました。貨物船は霧笛を鳴らし、ブイからは鐘の音が聞こえてきました。飛鳥Ⅱが霧笛を鳴らさないのは、就寝中のお客さんに配慮したかもしれません。


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