名古屋港の出入港管制

名古屋港の出入港管制

名古屋港には、東航路、西航路、北航路があるが、その3航路全てが一カ所(金城交差部)に集まる位置関係になっている。3つの航路を見渡すことができる名古屋港金城ふ頭に名古屋港海上交通センターがあって港の交通整理をしている。

名古屋港には4つの信号所(金城信号所、高潮防波堤東信号所、高潮防波堤西信号所、北信号所)があり、各航路の限定されたエリア(東水路、西水路、北水路)を航行する船舶は、この信号に基づいて航行している。

船舶の大きさによる区分

名古屋港を出入港する船舶はその大きさにより航行方法が異なり、航行スケジュールの事前連絡等が必要になる。

(1) 管制船舶:超大型船で規制が厳しい
・東航路を航行する全長270m以上の船舶(油送船は総トン数5000トン以上の船舶)
・西航路を航行する全長175m以上の船舶(油送船は総トン数5000トン以上の船舶)
・北航路を航行する全長175m以上の船舶(油送船は総トン数5000トン以上の船舶)

(2)管制対象船舶:管制船舶に準じる大型船舶
・東航路を航行する全長50m以上270m未満の船舶(総トン数500トン未満の船舶を除く)
・西航路を航行する全長50m以上175m未満の船舶(総トン数500トン未満の船舶を除く)
・北航路を航行する全長50m以上175m未満の船舶(総トン数500トン未満の船舶を除く)

(3)位置通報対象船舶
・全長50m以上の船舶。ただし総トン数5百トン未満は除く
・長さ50m以上の物件曳航船舶

(※)港内を航行する総トン数500トンを超える船舶は国際信号旗の1旗を掲揚している。

入出港船の事前通報

管制船舶は出入港スケジュールを前日正午までに事前通報する。

入出港船の位置通報

名古屋港に入港する位置通報対象船舶は、名古屋港南に設定された位置通報ライン(NSライン、NWライン)に達した際、名古屋港海上交通センターに通報する

名古屋港を出港する位置通報対象船舶は、解らん時に名古屋港海上交通センターに通報する。

信号所の管制信号

入港船の事前通報の情報、位置通報の情報に基づき、名古屋港海上交通センターが信号をコントロールしている。

管制信号の種類とその際の各船(管制船舶、管制対象船舶、その他の船舶)の規制は、名古屋港の航法 を参照してください。

基本的な信号(詳細は上記リンク先を参照してください)

入航信号:
港に入る船は航行できる
港から出る船は航路外で退避する
出航信号:
港から出る船は航行できる
港へ入る船は航路外で退避する
自由信号:
港から出る船も、港へ入る船も 航行できる
禁止信号:
港から出る船も、港へ入る船も 航行できない

金城信号所の情報信号

金城信号所には、管制信号以外に大型船(総トン数5000トン以上)の動静を示すための情報信号が表示されている。

(1)入港船

東航路→北航路 を航行中
東航路→金城水域 を航行中
西航路→北航路 を航行中
西航路→金城水域 を航行中

(2)出港船

北航路→東航路 を航行中
北航路→西航路 を航行中
金城水域→東航路 を航行中
金城水域→西航路 を航行中

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