(2005/07作成)
Club Med2 (France) 14,475総トン 全長187m 全幅20m マスト高さ 甲板から50m 定員419人 乗組員213人 |
1993年、地中海クラブが日本人向けに往復の飛行機と帆船クルーズをパックしたツアーを売りだしました。しかし売れ行きが悪かったのか、途中から大幅に値引きした価格に変更しました。10万円強の新価格は多くの旅行客に受け入れられ、このツアーは"初めてクルーズに乗船する乗船客"を多く取り込み、盛況になりました。他のクルーズと比べ乗客の年齢層は低くく、グループや女性の2人組の方達が多く参加していました。
入港 | 出港 | |
9/18(土) 23:00 | グアム | |
9/19(日) 10:00 | 9/19(日) 17:00 | サイパン |
9/20(月) 08:00 | 9/20(月) 16:30 | テニアン |
9/21(火) 00:00 | グアム |
グアム停泊中 |
15時到着したグアム空港から連絡バスでクラブメッド2の停泊する港に直行です。船内では、入村カード、出国・入国カードなど多くの書類に記入しました。
ティータイムのケーキが蓋つきのガラスの容器に入っているのを不思議に思っていたら、後で気がつきました。グアムには蝿が多いことを。特に港に停泊中は多かったです。隣に漁船が泊まっていた性かもしれませんが。
レストラン「グラン・ブルー」 |
グラブメッド2には、2つのレストランがあります。青いカーテンの「グラン・ブルー」は、朝食、昼食、夕食の3食が取れます。朝食、昼食はブッフェスタイルで、朝食には和食も出されます。シリアルの種類が豊富だったのが印象に残っています。「グラン・ブルー」は夕食時は予約制のイタリアンレストランになりますが、昼食のブッフェのメニューを一品一品サービスした感じの内容です。
メインレストラン「ドーヴィル」は夕食のみの営業で、フレンチのディナーです。真っ白なカーテンの端に赤と青のラインが入って印象的です。これぞ、フランス式デザインでしょうか。夕食は「ドーヴィル」の方がお勧めです。
乗船して驚いたのは真っ青な配色のキャビン。でも直ぐに違和感を感じなくなっていました。シャワーブースも含めて機能的なキャビンです。
サイパンのクラブメッド2 |
テニアンのクラブメッド2 |
クラブメッド2では、スキューバダイビング、シュノーケリング、水上スキー、ヨット、ウィンドーサーフィンなどは用具付きで無料で楽しめます。スキューバダイビングは希望者が多くて、希望通りに潜れなかった人もいたようです。
他に、島観光や、フィッシング、水中展望船などの有料のショアーエクスカーションも用意されています。私は、サイパンでヘリコプターツアーに参加しました。
クラブメッド2の船尾 扉が開くとヨットやボートの発着デッキになります ヨットや水上スキーはここから出発します |
帰って来れなくなったウィンドサーフィンが ボートで引かれてきました |
デッキのプールでは、水中エクソサイズが行われます。ふと海に目をやると、海亀が泳いでいました。
トップデッキのプールサイド | 船尾のプールサイド |
大学の造船学科の学生さん達と一緒だった事もあり、ブリッジや機関室の見学会も開催されました。
ブリッジは通常の機器の他に、帆をコントロールする機器や、船体の傾きを補正するタンクの注排水をコントロールする機器など、帆走客船特有の機器もありました。これら機器はほんどの自動でコントロールされ、風向きや風力が良くなると自動的に帆が繰り出され、風向きが悪くなると自動的に帆は畳まれます。基本的にはスクリュー推進がメインで、帆を補助に使用しています。
我々のグループの中に、運悪く一度も帆が出ている瞬間を見ていなかった人がいたので、ブリッジ見学の時に手動で帆を出してもらいました。
造船学科の学生さんは、船の揺れを測定する重そうな機器を持ち込んでいましたが、残念ながら? その機器で測定するほどの揺れがない穏やかな航海でした。
最近の船では珍しい大きな舵輪 | モータで駆動するプロペラシャフト |
クラブメッド2には、乗組員の他にG.O.(ジェントルオーガナイザー)と呼ばれるスタッフが乗船して、船内施設の案内、アクティビティーのインストラクター、イベントやツアーの世話をしています。また、ラウンジなどで乗船客の間に入り込んで、一緒にクルーズを盛り上げています。
彼ら、G.O.の大きな役割の一つが夜のショーのエンターテイナー。プロのショーとはちょっと変わった手作り感のあるショーです。ショーの最後は、乗船客も一緒になって大騒ぎです。
G.O.のショー | 最後は皆で一緒に |
夜のデッキ |
グアム入港は深夜2時30分の予定でしたが、実際には日が変わる前に接岸を完了していました。航海距離が短いので余裕の到着です。グアムを早朝の航空便で離れる人への配慮と思います。実際、我々も4:30に下船してグアム7:00発の飛行機で名古屋に帰りました。
毎週同じ海域を航海する定期クルーズと航空チケットを組み合わせたエアー・シーのツアーとしては成功した例ではないでしょうか。この料金、スケジュール、コースで募集すると若い年齢層にも受け入れられることを証明したツアーです。しかし、採算ラインは、ディスカウント前の料金だったのかもしれません。