ギャラクシー アラスカクルーズ
1999年6月11日〜18日
ギャラクシーの船内生活

ギャラクシー
セレブリティークルーズ
77,713総トン
全長264m 全幅 32m
乗客定員1870人 乗組員900人

1.コースと寄港地(1)
2.コースと寄港地(2)
3.ギャラクシーの船内生活(このページ)
4.クルーズで出会った客船


**乗船客**
レストランのウェイターの話しでは乗客数は2000人とのこと、1室2名での定員は1850人なので、それ以上の乗客数になります。アジア人としては中国系の人が数多く乗船していましたが、2000人の乗船客のなかで日本人船客は同行の6人だけでした、乗組員の中に日本人女性が一人いて頼りになりましたが、日本人船客用に配置されているというより、乗組員の一人が偶然日本人だったというような印象です。レストランのメニューは日本語版が用意されていましたが、船内新聞やその他の案内には日本語の説明はありません。事前の案内では日本語の船内新聞が用意されると聞いていましたが、日本の総代理店と船会社との間で手違いがあったようで、日本に帰ってから旅行会社からお詫びの連絡がありました。

**ライフボートドリル**
ライフボートドリルは接岸中に実施されました。救命ボートの下ではなくラウンジ等が集合場所(エリア)として指定されています。我々のグループは映画館に集合して説明を受けた後、救命ボートの下でさらに説明を聞きました。英語、フランス語、スペイン語(おそらく)、中国語で説明を繰り返すので、結構時間が掛かりました。

** 食事 **
食事はメインレストラン(オライオン・レストラン)とビュッフェスタイルレストラン(オアシス・カフェ)の両方で食べられます。オライオン・レストランは朝、昼、夜とも2回制の指定席です。レストランは2階立てで、我々のテーブルは1階の窓際で見晴らしの良い位置でした。夕食の時間でも明るいので、外の景色が楽しめます。フォーマルデイには、逆にこの明るさが邪魔になるので、カーテンを閉めて暗くしていました。

オライオン レストラン

我々のテーブルからではレストラン全体の雰囲気がつかめないので、レストランに入るときには、わざわざ2階から入ってレストラン内の階段をゆっくり降りて雰囲気を楽しみました。

レストランを始めスタッフは他国籍で、我々のテーブルのウエィターはクロワチア国籍の人です。他にアシスタントが付きますが、何れも明るく気持ちの良いサービスが受けられました。それぞれの船客の好みを直ぐに覚えて、次の日にはだまっていても出てくるようなサービスが、さりげなくやられるのが嬉しい。これが本場のクルーズ客船のサービスかと感心させられました。

ベイクド・アラスカをサービスするウエィター

ギャラクシーの食事は、三ツ星レストランのシェフの監修で素晴しいというのが宣伝文句です。ところが、乗船して直ぐに食べた昼食とその日の夕食が塩辛く、こんなのが一週間続くのかと思うとうんざりしましたが、後で考えるとこの日だけが大はずれだったようで、その後はなかなか美味しく食事がとることができました。量の多さには驚きましたが、全部平らげることができたのですから、私の口に合っていたようです。デザート類の甘さも抑えられていて、日本人でも大丈夫です。
夕食は、前菜、スープ、サラダ、アントレー、デザートのコースで、フォーマルディには、アントレーの前に口直しのシャーベットが入ります。

オアシス・カフェ

朝食と昼食は、多くの人が最上階のオアシス・カフェでとります、オアシス・カフェの中央にギャレーを囲むように円周状に料理が並びます。同じ料理が4箇所に並んでいるので、1/4周が1コースになっていることになりますギャラクシーには24時間制のレストランはありませんが、ほとんどの時間、船内のどこかで軽い食事がサービスされています。また、ルームサービスも無料なので、レストランが混んでいて席が無くなることもありません。

**ミッドナイトビュッフェ**

ミッドナイトビュッフェは同じ最上階の屋内プールサイドのオアシス・プールで1日おきに出されます。それぞれの日にはテーマが与えられ、「イタリアン」の日にはパスタなどのイタリアン料理がメインになります。飾り付けやウェイターの服装もイタリア風です。

オアシス・プール

ミッドナイトビュッフェが無い日は、「グルメのおつまみ」と称してサンドイッチ、カナッペやケーキ類がラウンジやカジノでトレーでサービスされます。最後のミッドナイトビュッフェは「ル・グラン・ブッフェ」と呼ばれ、場所をメインレストランに変え、氷の彫刻などと一緒に奇麗に飾りつけれました。この日はフォーマルディーで着飾っているのでパーティー気分です。最初に写真を撮ったり、見学するための時間がとられ、その後それらを食べますが、クルーズ中でこの時だけは非常に混雑しました。

ル・グラン・ブッフェ

**エレガント・ティー・タイム**
午後のティータイムは、ビュフェスタイルレストランで出されますが、エレガント・ティー・タイムだけはメインレストランで出されます。入口でスタッフの出迎えを受けた後、クラシック音楽の中で「伝統的」なお茶の時間が始まります。この時ばかりは服装もうるさくジーンズでは入場できません。
席へ案内されると、ウェイターが目の前で木の箱をパカッて開けると、各種ティーバックが入っていて希望の銘柄を選択します。一人一人にポットが用意されています。ウェイターは空き袋は手で直接つかまず、ケーキサーバのような物(はさみのようにつかむ機具)でサッと持っていきました。その後、何種類ものケーキがサービスされました。

** ショー **
夜のショーは食事時間に合わせ、2回開催されます。ブロードウェイミュージカルを題材にした歌とダンスのショーの他、獅子まで出てくる中国雑技など、西洋と東洋をミックスした内容でした。これらのショーは充分に楽しむことができたのですが、「コメディー奇術」などは、奇術の間にトークをはさまるので、英語が得意でない私には付いていけない内容のものもありました。シアターは本格的で見やすい構造になっていて、舞台にはせりまであり効果的に使われていました。それにしても、映画「タイタニック」の一場面が船の中のショーとして演じられるとは思ってもいませんでした。「タイタニック」のヒットが、欧米クルーズにとってプラス面に働いている証拠でしょう。

セレブリティシアター

シアターではバーサービスがあり、ショーを待つ間飲み物を口にすることができます。外国船で嬉しいのがノンアルコールのカクテルがたくさんメニューに並んでいることです。「本日のカクテル」も2種類あり、片方はノンアルコールです。アルコールが苦手な私にとっては有難いことです。

ランデブー・スクエア
サヴォイ・ナイト・クラブ

船内には5組のバンドが入っているので、ラウンジで生演奏を聞くことができます。ダンスを踊っている人は意外と少ない。

見晴らしの良いストラトスフィア

昼間のイベントも各種用意されていましたが、私にとっては景色が一番のイベントなので、ほとんど参加することはありませんでした。またギャラクシーはアクア・スパ(有料)が充実していることが評判になっているのですが、これにも結局行く機会がありませんでした。

** テレビ **
ギャラクシーでは、シアターの設備や客室のAVシステムの最新性も売り物の一つにしています。
キャビンのテレビでは、ショアーエクスカーションの申し込み、ルームサービスの依頼、船内クレジットカードの利用額の確認から、TVゲームでポーカー(現金を賭けられる)までできます。出発前にインターネットで調べた情報では、ショアーエクスカーションの申し込みがこのTV以外ではできないため、コンピュータが混み合って予約を入れるのに夜中までかかったとの乗船記がありましたが、現在ではTVと案内デスクの両方で受け付けしているようです。
船内には、「SONY WONDER」という部屋があってパソコンが自由に使えるようになっています。しかし、プリンターもなく、インターネットへの接続もできないため、時折ゲームをやっている人がいるぐらいで、ガッガリしました。

** チップ **
ギャラクシーではチップは下船前日に袋にいれて渡すことになっていますが、ツアーで参加した我々は、なんと出発前に日本の空港で定額を支払い済みです。日本からのグループ客はこうすることに決まっているらしいのですが、何とも不思議な決まりです。日本人客の中には、チップの支払いを忘れ人がいるのかもしれません。

** 話題 **
今クルーズの一週間前にはギャラクシーが鯨にぶつかり、バンクーバー港までくじらを引きづったまま入港したそうです。現地のニュースでも大きく取り上げられたそうです。


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