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(2022/3再編集)
オセアニック・オデッセイ(元日本客船 おせあにっくぐれいす)のバリ島発のインドネシアの島を巡るクルーズを楽しんできましたので、その内容を紹介します。
オセアニック・オデッセイ(スパイスアイランドクルーズ) 総トン数:5,218トン 1989年建造 全長:103m 幅:15.4m 旅客定員:120名 船籍:バハマ |
ツアーの内容:
参加したツアーは、オセアニックオデッセイに乗船する前にバリ島を見学し、オセアニックオデッセイ下船後にジョグジャカルタで2つの世界遺産ボロブドゥールとプランバナンを訪問する見所満載のツアーです。
クルーズのコース:
バリ島を月曜日の夕方出港し、ロンボク島、スンバワ島、コモド島を回り金曜日の昼にバリ島に戻るコースです。島を巡る順序はその時の事情で変わるようで、当初コモド島、スンバワ島の順序だったものが、ロンボグ島出港後変更となりました。全般的に穏やかな海でしたが、帰りのロンボク島とバリ島の間だけは多少の揺れがありました。
パンフレット(PDF) |
ホテル日航バリに宿泊しました。夜遅くにチェックインし、朝食後直ぐに出発しました。居心地良さそうなホテルだったので短時間の滞在は残念でした。
バリ島のホテルは高さ制限が厳しいのですが、このホテルが崖を背にして建っているので高層ビルになっています。
ホテル日航バリ |
バリ島ではバロンダンスを観て、ベサキ寺院を訪問しました。
バロンダンス |
バロンダンス |
ベサキ寺院 |
デンパサール港のオセアニックオデッセイ |
スパイスアイランドクルーズは、オセアニックオデッセイとバリシーダンサーの2隻を運航しています。
隣の岸壁からバリシーダンサーが先に出港して行きました。
バリシーダンサー |
船尾のデッキで朝食 | デッキチェアが並んだオープンデッキ |
ロンボク島・レンバル港 |
ロンボク島へはゾディアックで上陸します。
ゾディアックで上陸 |
クディリマーケット | 小柄な馬が曳く馬車 |
リンサル寺院(ヒンズーとイスラムの混合寺院)を訪問しました。
リンサル寺院の前? |
ロンボク島のホテルで昼食を取りました。目の前は海岸ですが、砂浜ではなく岩場なので足が痛いです。ホテルのプールが快適でした。
ホテルで昼食 |
島の村落を訪問しました。観光客向けの模擬結婚式を見学しました。
模擬結婚式 |
結婚式の舞踊 |
パムルン村の水牛レースを見学しました。池に立つ人形を先に取った方が勝ち?
水牛レース |
民族舞踊 |
島の主要交通機関である馬車(4人乗り)に乗りました。想像した以上のスピードで、心地良い風は冷房のないバスよりも快適でした。観光客は珍しいのか、島の子供たちは我々観光客が通ると駈け寄ってきて手を振ってくれます。
笑顔の子供たち | 馬車に体験乗車 |
コモド島 |
コモド島には小型の船が数隻泊まっていました。オセアニックオデッセイはその中では巨大船です。コモド島では沖に錨泊してゾディアックで上陸です。
コモドドラゴン |
コモド島の目玉は、体長3mにもなるコモドドラゴン(大トカゲ)です。朝方が一番活発ということで7時前にゾディアックで出発しました。
水飲み場では我々観光客が檻に入って、檻の中からドラゴンの動きを見学します。ドラゴンはノテッとしているだけで迫力に欠けました。それでも8頭も見ることができたのは幸運とのこと。
ピンクビーチ |
この日の午後はコモド島のビーチで珊瑚礁の海をシュノーケリングして過ごしました(器材は有料貸出)。このビーチの名前は、砂のように細かくなった赤珊瑚が波が引いた砂浜に残り奇麗なピンク色をしていることからピンクビーチと呼ばれています。
この日の昼食は本船から食材や食器を持ち込んでピンクビーチでの野外ランチとなりました。
バリシーダンサー |
バリ島・デンパサール港には、バリシーダンサーが先に着岸していました。
■乗組員と乗船客
オフィサーはスウェーデン、イギリス、スイス等様々な国籍で、クルーはインドネシア国籍の人達です。ちなみに船籍はバナマのナッソーです。乗客は約100人で、日本からの4グループ(同じ旅行会社)のツアーが大部分(私を含め)を占め、その他はオーストラリアやカナダ等の外国の人達が約15人位でした。
■船内の様子
私は おせあにっくぐれいす への乗船経験がない(1回だけ見学したことがあります)ので、はっきりとした比較はできませんが、船内外ともにおせあにっくぐれいす当時から変化がないような雰囲気です。船内の食器や備品には”おせあにっくぐれいすのマーク”がそのまま書かれてあり、食器の裏にはOCEANIC GRACEの文字もあります。一番上のデッキ壁にも”おせあにっくぐれいすのマーク”があり当分使い続けるみたいです。メイバーやレストランの絵も「おせあにっくぐれいす」の時のままです。
■食事
朝食と昼食はビュフェスタイルでラウンジでとります。一般的な洋食の他にインドネシア料理やおかゆがあります。南国らしくジュースや果物の種類が豊富です。私はこの船のクロワッサンが気に入りました。
夕食は自由席ということでしたが、我々ツアー客にはグループ毎にテーブルが定められました。服装は毎日カジュアルです。メニュはオードブル、スープ、メイン、デザートでスープ以外は2〜3種類の中から選択できます。食後のお茶はラウンジでとります。メイン料理は、肉、魚、インドネシア料理の3種類の中から選択でき、インドネシア料理は香辛料の効いた肉料理でライスが添えられています。
■船内のイベント
毎晩生バンドと女性ボーカルの演奏があります。乗客の何人かはこの演奏をバックにダンスをしていました。最後の夜には乗組員と日本人添乗員によるケチャが演じられました。
昼間は上陸している時間が長く、これといったイベントはありませんでした。
■クルーズ全般
このクルーズは終日航海日がなく上陸時間が長いため、ゆっくり船旅を楽しみたいといったクルーズファン向けではないかもしれない、しかし交通の弁が悪く宿泊設備が整備させていないこれらの島々を巡るにはクルーズ客船が最も適していると感じられました。
穏やかで美しい海は「おせあにっくぐれいす」が第2の人生を送るには最適ではないでしょうか。
生バンドと女性ボーカルの演奏 |
ケチャ | 乗組員の舞踊 |
クルーズを終えた後ジョグジャカルタへ移動し、ユネスコから世界遺産に指定されているボロブドゥールとプランバナンの2つの遺跡を見学しました。
ジョグジャカルタにて |
10/24の夜はプラウイサタ オープンシアターで、ジャワ伝統舞踊の「ラーマーヤナ」を観劇しました。
ラーマーヤナは、ヒンドゥー教の聖典の一つで、インド2大叙事詩の一つです。ラーマーヤナとは「ラーマ王行状記」で、ラーマ王子が誘拐された妻シーターを奪還すべく大軍を率いて、ラークシャサの王ラーヴァナに挑む姿を描いています(wikipedia)
ラーマーヤナ |
ホテルから見たジョグジャカルタの街 |
水の宮殿(タマンサリ)を見学しました。宮殿の近くに鳥市場がありました。
水の宮殿(タマンサリ) |
ボロブドゥール遺跡は世界最大級の仏教寺院で、長い年月に渡って密林のなかに埋もれていましたが1814年に再発見され、1973年から10年を掛けて修復後、1991年にユネスコの世界遺産に指定されました。しかしインドネシアにおける仏教徒は、国民全体のわずか0.4%にすぎないとのこと。
ボロブドゥール遺跡 |
ボロブドゥール遺跡 |
プランバナンは9世紀のヒンドゥー教寺院です。プランバナン寺院は、創造神ブラフマー、維持神ヴィシュヌ、破壊神シヴァの三大神を祀り、中央の祠堂は高さ47メートルです。
1811年に再発見され、1918年からの長い修復期間を経て、1991年にユネスコの世界遺産に指定されました。
プランバナン遺跡 |
プランバナン遺跡 | ドゥルガ・マヒサスラマルダニ像 |
シヴァの子供ガネサ像 |
バリ島の高速艇 | バリ島の サンセットクルーズ船 |
Bali Hai 1 | Adventure |
SUN BEACH |
BALI SEA DANCER(SPICE ISLAND CRUISES) 総トン数:4000トン 1962年建造 全長:101.4m 幅:14.66m 船客定員:140名 船籍:リベリア |
ロンボグ島とバリ島を結ぶカーフェリーは日本の中古船が多く、瀬戸内海や鹿児島を走っていたと思われる船が多数就航していました。元「にゅうあずき」らしき船は関西急行フェリーの塗色のまま走っていました。
CITRA NUSANTARA(JM FERRY) 元第二十一こくさい丸(国際フェリー) |
船名不明(SP FERRY) |
KMP NUSA SEJAHTERA(SP FERRY) 元フェリーみさき(大阪湾フェリー) |
Mabua Express社の高速船 | WIMALA DHARMA 元にゅうあずき(関西急行フェリー) |
KMP NUSA SAKTI(SP FERRY) 元ことひら(瀬戸内海汽船) |
KMP BAKAHUNI |
(左)KMP NUSA SEJAHTERA(SP FERRY) (右)元おれんじXXX(防予汽船) |
元緑川丸(九州商船) ??? |