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えとぴりか船内見学会
(2024/10/26)

えとぴありか(マリンアドベンチャー)
全長:66.51m、幅:12.8m
総トン数:1,124トン、旅客定員:84名
建造:2012年

■北方四島交流等事業使用船舶「えとぴりか」

「えとぴりか」は国の「四島交流等の実施及び後継船舶の確保に関する方針」に従って2012年に建造された北方四島交流等事業に使用する船舶です。
船名の「えとぴりか」は全国からの公募によって決定されました。根室半島や北方四島の周辺に生息し、双方を自由に行き来する海鳥エトピリカにちなんだものです。「ピリカ」はアイヌ語で「美しい」という意味です。

日本国民と北方四島在住ロシア人とのビザ無し交流は1992年から始まりました。当初は東日本海フェリー(現ハートランドフェリー)等の民間船が使用されていましたが、2012年から「えとぴりか」が使用されています。

■えとぴりか船内見学会

2024年10月~11月に横浜、神戸、高松で「えとぴりか」の船内見学会(独立行政法人北方領土問題対策協会主催)が開催され、私は神戸港で船内を見学しました。船内では北方領土での生活や自然、終戦後のソ連軍の侵攻、ソ連・ロシアとの北方領土返還交渉の経緯等がパネルで紹介されていました。

神戸港中突堤に停泊中の「えとぴりか」

船内案内(詳細図)

(エントランス)

船内には高さの低い場所があるので頭を打たない様に注意してくださいと乗船前に案内がありました。船内の天井も少し低いです。

エントランスの階段 船内の通路

(船室)

船室は8名・6名・4名部屋があり、それぞれ洗面台が付いています。最近のフェリーと同様の仕様です。

4名室

8名室

(食堂兼集会所)

船の規模に比べると広い食堂です。交流事業の参加者とスタッフ全員が集まれるだけのスペースを確保しているものと思います。

食堂兼集会所

(浴室)

この規模の船としては浴室も広いです。

浴室

(病室)

交流事業の参加者は高齢者が多くまた北方四島では医療を受けられない恐れがあるので病室を備え、ドクターも乗船するとのこと。

病室

(操舵室)

現在は日ロ関係が良好ではないので交流事業は実施できていませんが、北方四島を訪問していた当時は3泊4日程度の日程で往復していたとのこと。

操舵室

(デッキ)


船名の由来となったエトピリカ ファンネルと明かり取り

■えとぴりか



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