ふなむしのページ
フェリーかつらぎ(南海フェリー) 全長:108m、幅:17.5m 総トン数:2,620トン 建造:1998年 |
南海フェリーの「フェリーあい」と「フェリーかつらぎ」に乗船して和歌山~徳島を往復しました。
・フェリーあい乗船記(和歌山→徳島)
・フェリーかつらぎ乗船記(徳島→和歌山)
「フェリーかつらぎ」は新造船として1998年4月りんくうフェリー(泉大津~徳島)に就航しましたが、りんくうフェリーの航路休止により1998年10月南海フェリー(和歌山~徳島)に転配されました。
和歌山発のフェリーあいに乗船し、徳島から和歌山に向かう「フェリーかつらぎ」の航行シーンを撮影しました。予想に反して右対右の反航でした。2艘曳きの漁船が近くで操業中だったのが理由かもしれません。
後方は沼島(南あわじ市)、奥は淡路島 |
徳島港の乗場で入港するフェリーかつらぎを待ち受けました。
JR徳島駅から徳島港の乗場まで徳島市営バス(路線番号4:南海フェリー線)が運行されています。所要時間20分で運賃250円です。運行本数が多いので便利です。
「好きっぷ」は南海フェリーと南海電車との連絡切符です。南海フェリーの乗船料(徳島~和歌山)は大人2,500円ですが、「好きっぷ」を利用すると徳島から南海電車のどの駅まででも2,500円で行けます。電車賃が実質無料になるお得な切符です。
※南海電鉄が販売する徳島行きの連絡切符は「とくしま好きっぷ」、南海フェリーが販売する南海電鉄・難波駅(和歌山港経由)行きの連絡切符は「なんば好きっぷ」と異なる名前が付いていますが、同じ連絡切符です
和歌山(大阪)行きの「好きっぷ」は徳島港乗場の有人窓口でのみ販売しています。徳島港乗場の自動券売機では「好きっぷ」は購入できません。クレジットカードのタッチ決済(フェリー、電車)を使用すると事前登録無しに割引料金の「スマート好きっぷ」が適用されます。
グリーン席を事前予約・購入しました。WEBから座席指定で購入できます。WEB購入は500円、船内購入は1,000円なのでWEB購入がお得です。WEBによるグリーン席の購入は当日出航前でも可能です。グリーン席のWEB発売開始に合わせ船内売店の営業を終了したことから、グリーン席料金の価格差は省力化のための施策の一つと思います。
なんば好きっぷ | グリーン席券(WEB画面) |
徳島港乗場の売店は時間限定で営業しています。月日で営業時間が異なるので注意が必要です。
売店 |
待合室 |
徳島港では右舷中央から乗船します。
乗船口 |
フェリーかつらぎのグリーン室は船首甲板と同じ高さにあり、前方にはウインドラスやウインチなどの機器があって眺望はよくありません。
徳島港出港 グリーン室から |
徳島南部道に架かる新町川橋をくぐって出港します。
徳島港出港 展望デッキから |
フェリーかつらぎの船室はすべてB甲板に配置され、その上階のA甲板船尾のオープンデッキに椅子席、さらにその上階の航海船橋甲板に展望デッキがあります。
デッキプラン(PDF) |
グリーン室は一般船室と同じB甲板の船首にあります。部屋の前面には大きな窓がありますが、船首甲板の機器類で視界は悪いです。
座席数18席の指定席で供用のソファ席もあります。椅子はリクライニング、レッグレスト付きで快適です。充電用のコンセントはありません。
3連休最終日の夕方の便だったので一般船室は混雑していたのでグリーン席の価値は高いです。グリーン席は満席でした。
グリーン室は携帯の電波は繋がり難いです。船内Wi-fiがありますが乗船客が多いためかほとんど接続できません。
グリーン室 |
ジュータン室 |
同じジュータン室でも「フェリーあい」と比べるとレトロを感じます。乗船したのが夕方だったことも影響しているかもしれません。
ジュータン室から前方を見る |
中央部分の左舷側は椅子席、右舷側はテーブル席になっています。
椅子席 |
中央部分の右舷側はテーブル席です。ビジネステーブルにはコンセントが備わっています。
テーブル席 | ビジネステーブル |
ドライバー室 |
船内売店は2024/1/14をもって営業終了しています。
案内所・売店 | 高野きらら |
本船のキャラクターは「高野きらら」です。
B甲板の船尾のオープンデッキに椅子席があります。オープンデッキの屋根は錆が目立ち船齢の古さを感じます。
オープンデッキの椅子席(B甲板) |
上階のA甲板の船尾にも椅子席があって良い気候の日は快適かもしれません。B甲板外部椅子席の屋根は太陽光発電パネルが設置されています。
オープンデッキの椅子席(B甲板) | 太陽光発電パネル |
最上階の航海船橋甲板には展望デッキがあります。日中のみオープンしています。
展望デッキ |
連休最終日で車両が多かったためか徳島港出港が遅れましたが、和歌山港には定刻(18:35休日ダイヤ)に到着しました。南海電車との接続時間は10分しかないので、入港・下船が遅れたり、駅までゆっくり歩いていると電車に乗り遅れる恐れがあります。
※時刻表では休日の和歌山港到着は18:35着(休日ダイヤ)なのにグリーン席券には18:40着(平日ダイヤ)と表記されていました。電車への乗換には長い連絡通路を歩く必要があるので、もしフェリーが18:40に到着すると多くの乗客は18:45発(休日ダイヤ)の電車に乗り遅れることになります。
和歌山港入港 |