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KOBE観光スマートパスポートを利用して神戸港の3隻の港内遊覧船を完乗しました。
KOBE観光スマートパスポートは神戸の人気観光施設を1日もしくは2日間周遊できるお得で便利な観光パスポートです。2タイプのチケットがあり、ベーシック版は35施設、プレミアム版は50施設に入場できます。
■ベーシック版1日券2500円,2日券3900円
■プレミアム版1日券3600円,2日券5900円
神戸港の港内遊覧船に乗船できるのはプレミアム版のみです。
〇:KOBE観光スマートパスポート(プレミアム版)で利用できる施設 青線:神戸市バス・地下鉄共通1日乗車券で利用できる路線 黒線:その他の路線 |
港内遊覧船に乗船するだけではもったいないので、有馬温泉に浸かり六甲山に登って、神戸の多彩な観光施設を訪問してきました。
KOBE観光スマートパスポート(以下パスポート)にはバスや電車などの移動手段は含まれていないので、上図の青線部分は神戸市バス・地下鉄共通1日乗車券(1040円)を利用しました。
三宮から有馬温泉まで電車で移動しました。三宮~谷上は神戸市営地下鉄(西神・山手線、北神線 280円)、谷上~有馬温泉は神戸電鉄(410円)。同じ駅内(谷上駅)で乗換可能です。
有馬温泉には金泉・銀泉の2種類のお湯があり「金の湯」は金泉です。金泉は鉄分と塩分を含み、赤茶色で濁った泉質です。パスポートで「金の湯」と「銀の湯」の両方を利用できますが、営業開始が早い「金の湯」のみ利用しました。
金の湯 |
金の湯前の足湯 |
金の湯の近くにある温泉神社をお詣りしました。
温泉神社 |
六甲有馬ロープウェーの駅の脇を下りていくと鼓ヶ滝(つづみがたき)があります。滝壺に落ちる水音が岩に反響してが鼓のように響いていたことに由来しています。
鼓ヶ滝(つづみがたき) |
六甲有馬ロープウェーは有馬温泉~六甲山頂の全長2764m、高低差441mを約12分で運行しています。秋には空から裏六甲の紅葉が見られます。
パスポートで往復乗車が可能です。夏季以外は最終便が早いので夜景を見てから有馬温泉に下りるのは難しいです。
六甲有馬ロープウェー |
この日は天気が良かったのですが、市街地は靄がかかった状態で、クリアには見られませんでした。
六甲山上には、展望台、アスレチックパーク、植物園、牧場、スキー場(冬季のみ)等があります。
六甲有馬ロープウェー六甲山頂駅から徒歩5分のところに六甲ガーデンプレイスがあり、複数の飲食店や展望台があります。
六甲ガーデンプレイスからの眺望 |
名前は展望台ですが現代美術館の要素が強い施設です。
六甲枝垂れ 自然体感展望台 |
六甲ガーデンテラスと六甲ケーブル山上駅は離れていて六甲山上バスで移動しました、所要時間8分で260円です。六甲有馬ロープウェー山上駅から六甲ケーブル山上駅までは所要時間10分で260円です。
六甲ケーブル山上駅の横にも展望台があってここからも眺望が楽しめます。
六甲ケーブル山上駅から摩耶山に行くこともできます。六甲・摩耶スカイシャトルバスは摩耶ケーブル山上駅まで所要20分で480円です。
六甲山上~六甲ケーブル下の全長1.7Km、高低差493mを所要時間10分で運行しています。パスポートで往復乗車が可能です。
季節を問わず平日でも遅くまで運行しているので便利です。窓のある通常の車両と窓の無い展望車が連結されています。
六甲ケーブル |
六甲ケーブルの車内 | 上り電車とすれ違い |
六甲ケーブル下駅から阪急六甲駅、JR六甲道駅、阪神御影駅行きの市バス(210円)が出ています。比較的本数が多いので便利です。駅で電車に乗り換えて三宮・元町方面に行くことができます。神戸市バスの路線図
市バスを乗り継ぐことにより三宮方面に行くことも出来ます。ICカードを利用して市バスを乗り継ぐと2乗車目が無料になるのでお得です。
私は市バス・地下鉄共通1日券を利用したので、市バスを乗り継ぎ(六甲ケーブル下駅~阪急六甲~三宮 乗り継ぎ割引210円)、三宮から地下鉄海岸線(三宮・花時計前~みなと元町
210円)を利用して中突堤に移動しました。
神戸港には3隻の港内遊覧船が運航されていてパスポート(プレミアム版)で3隻全てに乗船することができます。
但し2023年5月時点ではまだコロナの影響が残っていてフルに運航されておらず、休航日があったり運航本数が限定される日があったりするので事前に運航スケジュールの確認が必須です。利用客が多い休日は3隻全てが運航される可能性が高いです。
boh boh KOBEは3隻の中でも休航日が多いので要注意です。さらに桟橋に付けたまま水上レストランとして営業することもあり、1日当たりの運航本数も少ないです。boh boh KOBEには60分コースと夕方運航される90分コースがありますが、パスポートで乗船できるのは60分コースです。
boh boh KOBE |
2F船首の眺望が良いプライオリティーゾーンは有料席でYogiboが置かれています。
boh boh KOBEの船内(一般席) |
boh boh KOBEの運航時間は1時間で他の2隻より15分長いので神戸空港の南側まで行ってくれます。ちょうど神戸空港に着陸する飛行機があり、間近に着陸する光景が見られました。
船の真上を飛行機が下りてきた | 神戸港の名前が書かれた白灯台 |
神戸港でもひと際目立ち、存在感抜群の遊覧船です。45分で港内を一周します。
御座船安宅丸 |
外観だけでなく船内も煌びやかです。
テーブル席 | 座敷席 |
ロイヤルプリンセスは45分で港内を一周し、御座船安宅丸と30分間隔で交互に出港します。
パスポートはフリーチケットではなく1施設1回だけ利用出来ます。御座船安宅丸とロイヤルプリンセスは同じ船会社の運航なので、乗船できるのはどちらか1隻のみかと思いましたが、事前に確認してみると両船に1回づづ乗船できることが分かりました。
ロイヤルプリンセス |
前方の窓が大きく眺望はこの船が一番良いです。
眺望が良い大きな窓 | 前方の席 |
ロイヤルプリンセスは神戸大橋の下をくぐって第四突堤の東側に行ってくれます。ポートターミナルにクルーズ客船が入港した場合は間近に客船が見られます。
神戸大橋をくぐる |
高さ50mの観覧車で約10分で一周します。夜は約12万個のLEDを使用したイルミネーションが奇麗です。
モザイク大観覧車 |
神戸港を見下ろす |
ハーバーランドのシンボル 旧神戸港信号所 |
大観覧車から地下鉄ハーバーランド駅まではショッピングモール内を通って移動します。
ハーバーランドから摩耶ケーブル下までは、地下鉄海岸線(ハーバーランド~三宮・花時計前210円)と市バス(三宮~摩耶ケーブル下210円)を乗り継いで移動しました。
神戸市営地下鉄には三宮・花時計前(海岸線)と三宮(西神・山手線,北神線)の2駅ありますが少し離れているので注意が必要です。市バスの「地下鉄三宮駅前」は西神・山手線・北神線の三宮駅を指します。市庁舎建設のため花時計は移設されていて「三宮・花時計前」には花時計はありません。また三宮駅周辺のバス停の場所は非常に分かり難いので要注意です。
三宮周辺の駅とバス停の場所
神戸市バスの路線図
摩耶ケーブルは全長0.9Km、高低差312mを約5分で運行しています。摩耶ロープウェーは全長857m、高低差222mを約6分で運行しています。
ケーブルカーとロープウェーを途中の虹の駅で乗り換えます。少し歩きます。
パスポートでケーブルカーとロープウェーを往復乗車できますが、帰りの切符は摩耶山山上駅で発行してもらう必要があります。
夏季以外の平日(月~木)は最終便が早いので夜景を見てから下りるのは難しいです。また毎週火曜日は運休日なので注意が必要です。
摩耶ケーブル |
摩耶ロープウェー |
摩耶ロープウェーから見た市街地 |
ロープウェーの山上駅の直ぐ近くに掬星台(展望台)があります。"手で星を掬(すく)える"ほどの絶景の夜景が遠くまで広がっているが、名前の由来です。
うぐいすやカッコーの鳴く声が日没まで賑やかでした。
夕暮れの神戸の街 |
最近の日本三大夜景には神戸を外すものがありますが、この壮大感は間違いなく日本一だと神戸市民の私は思っています。
神戸の街から大阪湾まで伸びるイルミネーション |
摩耶ロープウェー山上駅で下りの切符を発行してもらって、摩耶山を下りました。
摩耶ケーブル下から三宮まで市バス(210円)で移動しました。駅前からも多くのバスが出ていますが、少し歩くとさらに多くの本数が運行されているバス停があります。
ケーブル車内でバスの発車時刻を案内しているし、摩耶ケーブル下駅にもバスの運行情報が表示されていて便利で親切です。
神戸港の遊覧船3隻に乗船すると通常乗船料は4800円です。KOBE観光スマートパスポートプレミアム版1日券は3600円なのでこれだけでもお得です。私は9つの観光施設を利用したので総額10590円分の体験ができました。
神戸港では遊覧船3隻の他、神戸海洋博物館、カワサキワールドにも入場できるので御船印を集めるのにも便利でお得です。
このコースでの神戸市バス・地下鉄の通常乗車料金は総額1330円です。1日券は1040円なのでメリットは僅かです。私は自宅~三宮の往復にも市バス・地下鉄を利用したのでお得感が大きいです。