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フェリーりつりん(オーシャン東九フェリー) 総トン数:12,841トン 全長:191m 幅:27m 就航:2016年6月 |
新門司~徳島~東京航路に就航するオーシャン東九フェリーの「フェリーりつりん」に、徳島~東京の区間を乗船しました。
JR徳島駅からの路線バス(徳島バス:210円)の一部の便が出港時間に合わせてフェリーターミナルに立ち寄ります。
徳島港のフェリーりつりん |
フェリーターミナルの隣に沖洲マリンターミナルがあります。以前は大阪行きの高速船が発着していましたが、今は定期船の発着はありません。
窓口でマスクと消毒用アルコールを受取りました。アルコールボトルは下船時に回収されました。
ここの待合所は長距離フェリーの待合所としてはかなり狭いですが、徒歩客が少ないのでこれで十分なのでしょう。
ターミナルの待合所 |
待合所に「フェリーびざん」と「第十一伊豆」の模型が飾られています。
「フェリーびざん」はこれから乗船する「フェリーりつりん」の姉妹船です。「第十一伊豆」は1972年~1991年に運航されていたフェリーで、1985年に乗船したことがあります。オーシャン東九フェリーへの乗船は、その時以来で久々です。
第十一伊豆 | フェリーびざん |
乗船開始 |
出港の15分前に乗船開始になりました。
乗船口に敷かれた 船名入りのマット |
フェリーターミナルは新町川沿いにありますが、少し川上にある南海フェリーのターミナルから「フェリーかつらぎ」が一足早く和歌山へ向け出港して行きました。
フェリーかつらぎ(南海フェリー) |
定刻11:20より少し早くに岸壁を離れました。
徳島港出港 |
オーシャン東九フェリーはトラックやシャシーの貨物輸送がメインで、旅客設備を簡素化しているのが特徴です。旅客区画は1フロアーのみです
デッキプラン(拡大) |
一般旅客区画の最後部にオーシャンプラザがあります。乗船客の数が少ないので広々としています。採光が十分で明るい雰囲気です。
オーシャンプラザ | アルファベットが振られた電子レンジ |
レストランを廃止したのが簡素化の最大のポイントです。代わりに冷凍食品の自動販売機が沢山並んでいます。冷凍食品の種類が多いので東京~新門司の2泊3日でも飽きることはありません。
電子レンジも沢山並んでいます。冷凍食品毎に指定された電子レンジを使って、メニュー番号を押してチンするだけでOKです。天ぷらそばなど一部のメニューはやや複雑な手順があるので美味しく頂くためには説明をよく読む必要があります。
冷凍食品のメニューが並ぶ自動販売機 |
自動販売機のメニュー(拡大) (オーシャン東九フェリーHPから) |
自動販売機のメニューは昼食と夕食に利用しました。下船日は入港時刻が早い(朝5:30)ので朝食には利用しませんでした。
値段、ボリューム、味を総合評価すると、十分満足できる内容です。
乗船客の少ないフェリーではレストランがあっても、オープン時間が短かったり、メニューが少なかったりするので、24H何時でも食べられるのは便利です。
一方、たこ焼きや焼きおにぎりを販売していたニチレイの自動販売機が全国から無くなりつつあるとのニュースがあります。他のフェリー会社でもオーシャン東九フェリーのシステムを採用できる会社があるのではないかと想像します。
昼食:カニあんかけ炒飯 | 夕食:天ぷらそば 有名老舗レストラン監修グルメハンバーグ |
窓際のエリアはオーシャンラウンジの名前が付いていますが、オーシャンプラザと一体です。
オーシャンラウンジ |
案内所と売店は時間を限定してオープンしています。
案内所と売店 | 撮影スポット |
無料のロッカー | ゲームコーナー |
船の前方が見られますが、位置が低くくて見通しが悪く、左右にベンチレータ?があって視界が遮られるので、眺望が良いとは言えません。
オーシャンプラザの方が景色が良く見えたので、ここは不人気でした。
窓のないスペースです。肝心のテレビが故障中だったので利用客を見かけませんでした。
リラクゼーションスペース |
大浴場は24時間オープンなので便利です。シャワー室も併設されています。
「転落・自殺防止のため」デッキは高いフェンスで囲まれています。夜間は立入禁止になり、東京港入港直前に開放されました。
デッキ |
船室は雑魚寝の部屋は無く寝台室が標準です。他に2名用と4名用の個室があります。競合する東京九州フェリーの就航後、個室料金の値下げがありました。また1名で個室を占有しても追加料金は不要です。(※ 2022/7/1よりルームチャージ制に変更)
船室前の通路 |
今回、2名用の個室を利用しました。個室にはトイレや洗面台の設備はありません。浴衣やナイトウエアも用意されていません。
2名用ですが定員は3名なので、夫婦と子供のパターンでの利用もできます。
2名用個室 |
ベッドは折りたたみ式です。マットやシーツは自分でセットします。
ベッドをセッティングした状態 |
フェリーしまんと |
徳島港を出港して約1時間後に、東京から徳島経由で新門司に向かう僚船「フェリーしまんと」と行き会いました。
フェリーしまんと |
潮岬 |
15:00頃、潮岬沖を通過しました。肉眼でも灯台がよく見えました。
潮岬沖通過 |
長く伸びた影 |
日没は16:45頃。船は三重県熊野沖を航行中でした。
天気予報の波予測では波高は2m以下の見込みでしたが、東京湾に近づくに連れて揺れが大きくなっていきました。幸い、気分が悪くなるとか眠れないとかいうレベルではありません。
就寝が早かったので目覚めも早かったです。エンジンの振動が小さくなり、揺れも無くなったので、船が東京湾に入ったのが分かりました。
デッキには出られないので、部屋でゆっくりできます。
船室から見た「海ほたる」 |
船室から見た東京ゲートブリッジ |
東京港入港前に個室のキーと消毒用アルコールボトルの回収がありました。
入港前にデッキが開放されました。
東京港入港 |
東京フェリーターミナル着岸 |
定刻より早く5:25に下船です。
下船 |
東京港有明ターミナル |
東京港のフェリーりつりん |
フェリーターミナルからJRりんかい線国際展示場駅まで送迎車(210円)が出ます。船内で前日13:00までに予約する必要があります。
この日の送迎車の利用は私を含めて3名でした。
国際展示場駅の隣にはゆりかもめの有明駅があります。有明駅から2つめの駅が市場駅(豊洲市場)です。
豊洲市場の飲食店は早朝から営業しています。豊洲市場の寿司屋で朝食を取りました。フェリーの冷凍食品も良いけど、やっぱり生のお寿司は美味しいです。
豊洲市場で朝食 (撮影前に一貫食べてしまった) |