フェリーおおさかU 乗船記
日本クルーズ&フェリー学会新年会
(2016/2/5〜7)

フェリーおおさかU(大阪南港)

日本クルーズ&フェリー学会の新年会で、名門大洋フェリーのフェリーおおさかUに乗船しました。


早めに大阪南港に到着したので、第一船のフェリーふくおかUの出港(17:00)に間に合いました。岸壁では陸上係員が整列して見送りをしていました。

フェリーふくおかU出港

フェリーおおさかU(左)
フェリーふくおかU(右)

乗船開始は18:30。 フェリーおおさかU用に新しく設置された人道橋から乗船します。


18:30乗船

出港前にブリッジ見学会があり、船長から本船の説明がありました。

本船の推進装置の特長は、メインのスクリュー1基と電動のアジマス推進機2基を備えていること。 アジマスは推進機自体が360度回転して自在に船の方向を変えられるので、船首のスラスターと併用して離着岸を容易にする。 又、強い潮流や、強風の海象では、アジマスを補助の推進機として活用して速度低下を抑える。 昨年9月の処女航海では、出港セレモニーが長引き出港が1時間遅れたが、アジマスをフルに使用して遅れを取り戻したとのこと。

本船はMALS(三菱空気潤滑システム:船体から泡を吹きだして船体と海水の抵抗を減らす)を搭載していて推進抵抗を減らしていますが、振動を低減する効果も大きい。

ブリッジ見学会 アジマスの推進レバー

19:50 定刻に出港しました。 変な振動もなく、静かな出港です。

19:50定刻出港

新年会は、レストランの一画を団体用に割り当ててもらいました。 料理は一般のお客さんと同じバイキングの料理を持ってきます。 
会長と名門大洋フェリーの挨拶のあと、参加者の自己紹介がありました。 参加者は37名でした。

レストラン

二次会は船首の和室に移動して、会員が撮影した本船の進水式のビデオを見たり、最近の話題について船談義しました。
船首の和室は、ゆっくりとした振動があり、ちょっと気になりました。 船首方向の窓のカーテンは、ブリッジからの遠隔操作で開閉できます。

展望ラウンジ エントランス上階

エントランス

プロムナード キッズルーム

ファーストSの船室

新門司港港外には、フェリーふくおかUが沖出ししていました。 本船の前には、阪九フェリーのやまとが進んでいました。

フェリーふくおかU やまと

いずみ(奥)、やまと(手前) おーしゃん のーす

おーしゃん のーす(左)
いずみ(中)、やまと(右)

定刻入港

入港後、エンジンルームの見学会がありました。

コントロールパネル

V型12気筒の主機が2基

見学時には、主機は停止していましたが、発電機は忙しく稼働していました。

予備のシリンダー(左)、ピストン(右) 2基の主機(右)で1軸のプロペラ(左)を駆動

バスで門司駅と小倉駅まで送ってもらって新年会は解散です。


サンデン交通の「しものせき観光1日フリー乗車券」(720円)を使用して下関観光をしました。

◆功山寺(城下町長府)

鎌倉時代に創建され、仏殿はわが国最古の禅寺様式を残しており、国宝に指定されている。


国宝の仏殿

◆長府毛利邸

明治36年、長府毛利家14代元敏によって建てられた邸宅。明治天皇のご宿泊所として使われた。

長府毛利邸の庭園

第3回城下町長府ひなまつり(2/5〜4/3)が開催され、城下町長府地区一帯の施設や店舗でひな人形が展示されていました。

長府毛利邸のお雛様

◆関門人道トンネル

関門トンネルの人道トンネルを通って、海峡を往復しました。人道トンネルは距離780mで海面下58mにあります。

下関側のみもすそ川公園には、幕末の砲台や源平合戦の像があります。 人道トンネルへはエレベータで降ります。

幕末の下関戦争の長州藩砲台(レプリカ) 源義経像(左)、平知盛像(右)

関門海峡の中間点

門司側の入り口は、和布刈公園内にあります。

和布刈公園から

◆唐戸市場

唐戸市場は、業者向けの卸売市場の機能と市民向けの小売市場の機能が共存し、休日は「活きいき馬関街」が開催され、市場全体が寿司屋になります。

唐戸市場の馬関街

店頭に寿司が並ぶ

関門汽船に乗船して門司に向かいました。

わかば(関門汽船) かんもん(関門汽船)

かんもん(関門汽船)に乗船して門司港へ

◆九州鉄道記念館

何度か門司に来ながら立ち寄れなかった九州鉄道記念館を見学してきました。

59634号 C59-1号


クハ481 603号 キハ07 41号

◆門司港レトロ海峡プラザ

お土産店やレストランが並んでいます。

門司港レトロ海峡プラザ


帰りも フェリーおおさかU に乗船しました。 小倉駅から港までは連絡バスを利用しました。

ターミナルはフェリーおおさかU就航に合わせた新設のターミナルビルです。1階にフェリーの模型が展示されていました。

フェリーきょうと2 おりおん

新門司港には名門大洋フェリー用のバースが2つありますが北側のバースしか使っておらず、朝、新門司港に入港したフェリーおおさかUは北側のバースに着岸した後、一旦南側のバースにシフトし、北側のバースには沖出ししていたフェリーふくおかUが着岸します。 一便のフェリーふくおかUが出港後、フェリーおおさかUは北側のバースにシフトします。 

前方に見える南側バースのランプ
は使っていません
新門司港出港

帰りはデラックスルームを使用しました。

デラックスルーム扉横の装飾 デラックスルームの通路

デラックスルーム デラックスルームのバスルーム

朝7時に明石海峡大橋を通過しました。 丁度日の出の時刻でした。




まりんあわじ(岩屋〜明石) やまと(阪九フェリー)

入港時間が8:30と遅いので、ゆっくり船内で朝食が食べられます。

神戸六甲アイランドに向かう やまと

さんふらわあ こばると

フェリーふくおかU(奥)、おれんじ8(手前)

大阪南港入港 下船開始

定刻に入港しました。 トラックに混ざって競走馬を輸送するバスが何台かいました。昨夜の航海は馬にとっても快適だったのではないでしょうか?

フェリーおおさかU おれんじ8(左)、フェリーふくおかU