中川運河の再生と水上交通のネットワーク化に関する実験的な企画として、名古屋市と名古屋港管理組合主催の中川運河体験乗船会が開催されたので、参加しました。
11月2日と9日に各々2回、合計4回開催され、各回25名 合計100名の定員に対して20倍以上の応募がありました。 私は9日の午前の回(第1便)に乗船しましたが、この回は30倍以上の競争率でした。
この乗船会は、笹島近くの中川運河・堀止仮設乗船場を出発し、名古屋ガーデンふ頭で船を乗り換えて、金城埠頭まで向います。 2隻の船の乗船料、リニア鉄道館の入場料、あおなみ線の運賃(名古屋〜笹島ライブ、金城ふ頭〜名古屋)が含まれて2,000円の参加料金です。
生憎の雨模様のなかトロワ・リヴェール号に乗り込み、乗船時の注意事項などを聞いた後、出発しました。
1.トロワ・リヴェール号 |
船内では、中川運河の歴史、中川運河に掛かる橋や周囲の建物などについて説明がありました。
運河橋 | 建設中の橋 |
中川運河本流から東に向かうと、新幹線、中央本線、東海道本線、名鉄名古屋線の橋脚を西から東に通過します。さらに東に進むと松重閘門に行き当たります。
鉄道の橋脚の下を通る |
松重閘門は、中川運河と堀川を結ぶ閘門です。 両者には水位差があるため、この閘門内で水位差を調整して船が行き来していましたが、1968年に閉鎖されました。
中川運河の中ではこの辺りの水質が最も悪く、この季節でも悪臭がしました。
2.松重閘門 |
松重閘門でUターンして、再び中川運河本流に戻りました。
左が笹島方面(本流) 右は松重閘門方面 |
小栗橋 |
古い工場や倉庫には運河から荷物を運び入れるための扉やクレーンが備わっていますが、最近の建物にはそれらがありません。
岡谷鋼機 | 徳島興業 |
中川運河を通る貨物船は少なくなりましたが、石油を運ぶ小型タンカーは、中川運河でよく見かける貴重な存在との事。
三重鋼材 | タンカーが横付けして 石油タンクに荷揚げする |
大阪玉造 | 東海橋 |
中川運河ではボートやカヌー、カッターなどの練習が盛んです。
ボートの練習 | 名古屋港漕艇センター |
名古屋市交通局名港工場 |
中川口通船門は現役の閘門です。 名古屋港の海面が中川運河より高いため、名古屋港と中川運河を行き来する船は、この閘門で水位差を調整します。 料金は1回656円とのこと。
3.中川口通船門に接近 |
中川口通船門に入る |
船が閘門内に入ると、後方の扉が閉まり閘門内に注水されます。
水位が徐々に上昇 |
間もなく扉が開きます |
名古屋港の海面と水位が一致すると前方の扉が開いて船が進みます。
通過の様子を動画で投稿しました。
(http://youtu.be/6LZL01tjQSE)
中川口通船門を振り返る |
中川橋は名古屋では数少ないアーチ橋で歴史的価値のある構造物です。 しかし、コンクリート製の橋台は老朽化が進み耐震性に問題があります。 そこで橋台を作り直し、その上に補修した中川橋を設置し直す 大工事を実施しています。 完成は2017年です。
改築工事中の中川橋 |
中川橋を過ぎるともう名古屋港です。
シートレインランドの観覧車 | 名古屋港水族館と「ぽーとおぶなごや」 |
名古屋港には、練習船の「海王丸」と「鳥羽丸」が寄港中でした。
海王丸とポートビル | 鳥羽丸(鳥羽商船高専) |
豊臣秀吉(東山ガーデン) | エンジェルハープ(東山ガーデン) |
4.トロワ・リヴェール |
ガーデンふ頭で「エンジェルハープ」に乗り換えて、金城ふ頭に向かいました。
海王丸 |
エンジェルハープの船尾から | 5.昭和14年に作られた灯台 |
名港中央大橋 |
6.エンジェルハープ(金城ふ頭) |
リニア鉄道館とあおなみ線からは、メモ帳のお土産付きです。
メモ帳のお土産 |