七里の渡し クルーズ
(2011/10/29)

NPO法人「ゴンドラと堀川水辺を守る会」 主催の「七里の渡しクルーズ」に参加しました。
 
「七里の渡し」は、宮宿(愛知県名古屋市熱田区)から桑名宿(三重県桑名市)までの東海道五十三次唯一の海上の渡しです。 今回の「七里の渡しクルーズ」は将来の定期運航を視野に入れた実験的な企画です

”名古屋の堀川ももっと知ったもらい”との思いがあり、「七里の渡しクルーズ」は名古屋の納屋橋から出発です。 10月16日、10月29日、11月3日の3日間の運航で、名古屋納屋橋と桑名の間を往復します。 私は名古屋納屋橋発の便に乗船しました。 参加協力費 大人3,000円(名古屋発) 2,000円(桑名発)

名古屋納屋橋 9:00
熱田 宮の渡し 9:30 10:00
桑名 赤須賀漁港 11:30

納屋橋に到着

使用船は和歌山の瀞峡を走っていたウォータージェット船です。 熊野交通の名前の入った紙が船内に張ってありました。
川下から来た船は納屋橋の上流でUターンして納屋橋の桟橋に到着しました。 ウォータージェット船の接岸は簡単じゃないみたい。

納屋橋を出航

募集35名とほぼ同数の人が乗船し出発です。 船の屋根は開閉式で、見晴らしは抜群です。

手を上げると橋から垂れる草に届きそう 国道一号線の下を通過

船にはガイドの方が乗船していて、七里の渡しと堀川の歴史や現状について説明がありました。 堀川は名古屋城近辺まで汽水(海水と淡水が交じり合っている)で、名古屋港管理組合の管轄との事。

熱田 宮の渡しに到着

宮の渡しでは上陸して、付近を散策できます。

宮の渡しは、江戸時代の常夜灯や時の鐘が復元された歴史公園として整備されています。 園内には松並木などがあり、また付近には古民家があって、当時の雰囲気の一端が感じられます。

宮の渡し公園

名古屋港までの左右の河岸には、屋形船、浮標基地、プレジャーボート、水門などが見られて、飽きません。

東山ガーデンの屋形船 海上保安庁 浮標基地

名古屋港内は海面も穏やかで快調に進みます。 この船は結構速度が早く、海面すれすれに窓があるので、内航の貨物船も見上げる形になります。 新鮮なアングルです。

前方をタグボートが通過したので減速しました。 タグボートの引き波でも大揺れです。 川舟の宿命でしょうか。 

ガーデンふ頭の横を通過 名港中央大橋(名港トリトン)

金城ふ頭を通過後、飛島、鍋田のコンテナふ頭の沖を通りましたが、土曜日なのでコンテナ船は少く、ちょっとがっかり。

木曽川の河口には木曽川導流堤があります。 河口部で川の流れが弱まり土砂が堆積するのを防ぎ、水深を維持するための堤です。 満潮時には水面下に隠れてしまうので、地理に不案内な船がよく座礁するとのこと。 

木曽川導流堤

木曽川導流堤の切れ目を通過し、ナガシマスパーランドの沖を通って、揖斐川に入ります。

ナガシマスパーランド 揖斐川に掛かる伊勢湾岸道路の下を通過

伊勢湾岸道路、国道23号線の橋の下を通って、揖斐川を遡ります。

国道23号線

七里の渡し跡は、コンクリートの護岸の隙間から覗き見できます。 ここにある大鳥居は、これより伊勢路に入ることから「伊勢国一の鳥居」と称され、伊勢神宮の遷宮ごとに建て替えられているとのこと。

七里の渡し跡 七里の渡し跡の大鳥居

七里の渡し跡の上流でUターンして少し下ると、赤須賀漁港があります。 このクルーズはここで下船です。

赤須賀漁港

普段見る事のできないコースを通り見応えのあるコースです。 2時間30分でこのコースを回るためには高速船が必須です。今回は天気が良く、海も穏やかだったので快適でしたが、風が吹くとかなりキツイ船旅になるのではないでしょうか。 背が低いこの船は堀川も航行できる利点もありますが、七里の渡しには不向きではないでしょうか。 宮の渡しで上陸するのであれば、そこで船を乗り換える方法もあるかもしれません。 

桑名では船仲間の出迎えを受け、お勧めの店で蛤料理を食べました。


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