ふなむしのページ
National Geographic Resolution(Lindblad Expeditions) 全長:124.4m,幅:21m,喫水:5.7m 総トン数:12,786トン 旅客定員126名,乗組員112名 建造:2021年 |
リンドブラッド・エクスペディションの探検クルーズ船ナショナル・ジオグラフィック・レゾリューションが神戸(9/3)~金沢(9/14)の12日間クルーズに出航しました。旅客126名、12日間クルーズ料金は$25,870~のハイグレードの客船です。リンドブラッド社がかつて運航していたリンドブラッド・エクスプローラーは探検船のパイオニアです。
独特の船首の形状はノルウェーのウルシュタイン社が開発したX-Bowと呼ばれる船型で「船体への波の衝撃を緩和し、あらゆる条件下で快適な運航を可能にする」とされています。
この船は極地氷海船階級(Polar Class)でPC5(通年で中程度の厚さの一年氷がある海域に対応)の資格がある砕氷船で南極探検にも行くことができる船です。
※南極観測船「しらせ」やポナン社の「ルコマンダーシャルコー」は更に上位のPC2(通年で中程度の厳しさの多年氷がある海域に対応)の資格があります。
推進システムはAzipod(アジポッド)。任意の方向に推進できるので砕氷能力向上に効果があります。またバウスラスターを併用することでアンカーを使わず任意位置での定点係留が可能です。
上部デッキには上陸時に使うゾディアックボートが置かれています。透明のドームはイグルーで空を見ながら一夜を過ごすことができます。上部デッキには燃料タンクも積まれています。非常用発電機が此処にあるのかもしれません。
救命艇には窓がありません。救命艇後部にあるドームから操縦する様です。
上部のデッキ | 救命艇 |
出港時刻は5日前に変更され、日没とほぼ同時刻の18:30に出港しました。マストには入港時に揚げるべき信号旗が揚がったままでした。