2018年 飛鳥Ⅱ
世界一周クルーズ乗船記
4月17日 終日航海日
(紅海)

スエズ運河説明会
位置:東経36-09 北緯24-47
天気:晴れ
気温:28℃(最高 30℃ 最低 26℃)

日本を出てから連続揺れなし記録が22日となっています。昨日からの若干の揺れを「揺れ」とするのか、今日お客さんの感想を元に判断します。(船長)

船内生活用の水の確保が厳しいらしい。海賊対策のための船団を組んでこれまで低速で航海し、また今後スエズ運河で低速航行を予定しています。海水の淡水化はエンジンの排気ガスの熱を使ってやっているので、エンジンの出力を抑えると淡水化の能力が落ちます。おまけに次港ミコノスは沖止めなので岸壁から給水できません。

船長が船内放送で節水を呼びかけると、水の使用量が明らかに減少するとのこと。日本人は真面目です。

◆スエズ運河説明会 高木副船長 金子2等航海士
スエズ運河について、クイズ形式で説明がありました。
乗客が最も興味ある通行料は今回3130万円です。パナマ運河が2500万円なので、スエズ運河の方が高いです。
2015年8月にスエズ運河の拡張工事が終わり、双方向の航行ができる部分が多くなり、行き会い待ちの時間が減少しました。 

スエズ運河要目
全長 193Km
深さ 19~24m
300~350m
可航幅 180m

通行料 スエズ運河 パナマ運河
2018年 3130万円 2500万円
2010年 2730万円 1750万円
2007年 3100万円 1600万円

◆紙飛行機教室
3機作成しましたが、まともに飛んだのは1機のみ。説明どおりに作ったのに飛ばない。周りの人も誰も飛ばない。説明が間違い?


朝食

昼食 海老カツ&白身魚フライ

ビュッフェレストランのメニュ(昼食)

◆メインショー やなわらばーコンサート
石垣島出身の幼馴染みの女性ヂュオです。三線とギターの演奏で、綺麗な歌声です。

◆夕食は機関長と同席できました。オタッキーな面々だったので、多くの興味深い話が聴けました。

「夕食の席でスートブローの話題は出たことがない」と驚いていましたが、聞いてみました。スートブローは煙突に溜まった煤を蒸気を当てて吹き飛ばします。スートブローで飛ばない煤は、定期的に水洗いして取りますが、その時剥離した煤膜が熱せられて赤く燃えて見えるとのこと。

船内の停電についても聞いてみました。船内にはバッテリーが備えられていて、コンピュータ機器をはじめ、船内生活に必要な電気は一定時間供給できるとの事。但し、推進用や空調は停止してしまいます。

食事自体は凝ったメニューです。


マルガトーニスープ

魚介のフラン カプチーノ仕立て

黒毛和牛肩ロース肉の煮込みと野菜のパートブリック包み

包みを破った後

リンゴのムース 紅茶アイス

◆ラウンジコンサート バンドネオン 平田 耕治さん
夕食後にラウンジコンサートを聴きました。チャップリンの「スマイル」が良かったです。


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