ふなむしのページ
世界一周への道
準備編

(3) 2018年 飛鳥Ⅱ世界一周クルーズ
寄港地観光

世界一周クルーズの日程発表と同時に主な寄港地観光についても発表されました。但しこの時は概要のみの発表で料金は発表されていません。美術館の貸切鑑賞や豪華列車の旅、一旦飛鳥Ⅱを下船して陸上のホテルに宿泊しながら観光するランドツアーなど、魅力的なツアーが盛りだくさんです。この発表を見て ”せっかく世界各地を回るのだから、ツアーを有効に利用して色々なところを観光してみょう” という思いになりました。

■2018年 飛鳥Ⅱ世界一周クルーズ
オプショナルツアー

2017年8月に寄港地観光の詳細を記載した「オプショナルツアーガイド」と説明会の案内書が送付されてきました。「オプショナルツアーガイド」はカラー印刷170ページの立派なガイドブックです。このガイドブックには世界一周クルーズで実施される各港でのオプショナルツアーと料金、無料シャトルバスの運航有無が記載されています。他にも寄港地の概略説明、概略MAP、主な見どころ、おすすめスポット、通貨、チップの習慣、注意すべきマナー、気温などが掲載されていて、自由行動する場合でも役立つガイドブックです。

期待を持ってガイドブックのページをめくってみましたが、オプショナルツアーの料金が予想以上に高額なことに落胆しました。特にランドツアーは、日本から飛行機で出発するツアーより高額なものもあります。この価格は ”参加者の満足度を最重要視した結果” とのことですが、無制限にオプショナルツアーに参加したら、オプショナルツアーの料金総額がクルーズ料金に匹敵しそうです。この時点でランドツアーへの参加を諦め、毎夜飛鳥Ⅱのベッドで寝ることを決心しました。

興味があったけど諦めたランドツアー(一例)
下船港 再乗船港 内容 日程 料金
(1室/2名)
一人部屋
追加料金
バレンシア ジブラルタル スペイン・アンダルシアの旅
・アルハンブラ宮殿見学
3泊4日 2,690 EUR  490 EUR
ハンブルク ダブリン スイス2大名峰と氷河特急 5泊6日 4,760 EUR  970 EUR
ダブリン ハリファックス アイスランド・グリーンランド 7泊8日 9,680 EUR 890 EUR
ボストン ニューヨーク ナイアガラの滝とニューヨーク 2泊3日 2,580 USD 470 USD
ナッソー カルタヘナ 世界遺産ハバナの旅 4泊5日 5,170 USD 770 USD
カルタヘナ プエルトケッツアル イグアス大瀑布 4泊5日 4,680 USD 390 USD
プエルトケッツアル サンディエゴ マチュピチュ遺跡とナスカの地上絵 6泊7日 7,880 USD 1,190 USD
プエルトケッツアル サンディエゴ 進化論の島ガラパゴス諸島 6泊7日 9,880 USD
2,620 USD

飛鳥Ⅱの乗船客だけの特典として、美術館の閉館後に貸切観光ができます。ボストン美術館は無料(飛鳥Ⅱから無料のバスが運行される)で見学できますが、他の2館はオプショナルツアー(有料)に組み込まれていて、美術館の見学のみはできません。美術品に興味がある人には絶好の機会なのでしょうが、そうでない人には有料ツアーが壁になります。

美術館     
美術館 ツアー料金
バチカン システィーナ礼拝堂 340~460 EUR
オランダ マウリッツハイス美術館 325~414 EUR
アメリカ ボストン美術館 無料

”厳選されたワンランク上のツアー”として、「特選プレミアムツアー」もあります。このうち、マルタでの「インガーディアンショー」(中世、聖ヨハネ騎士団時代の軍事訓練再現劇)は、誰でも見物可能なイベントになりました。

寄港地     
寄港地 ツアー 料金
シンガポール イースタン&オリエンタル・エキスプレス
で楽しむランチ
748 USD
イギリス ノーザンベルで優雅なランチ
798 EUR
リスボン ジェロニモス修道院
貸切見学とディナー
390 EUR
マルタ インガーディアンショー観覧 無料

特選プレミアムツアーに、イースタン&オリエンタル・エキスプレスとノーザンベルの2つの列車の旅が組み込まれ、他にスイスアルプスの氷河特急の旅やリスボンの路面電車貸切があることから、オプショナルツアーを企画した担当者の中に”鉄チャン”が含まれているのかもしれません。

飛鳥Ⅱの定員(872名)を考慮すると、オプショナルツアーは種類が多く充実しています。昨今の日本発着クルーズのオプショナルツアーの選択肢の少なさを嘆いていたので、飛鳥Ⅱのオプショナルツアーは十分に評価できる内容です。しかし、料金が高い。オプショナルツアーは日本語ガイド付きが基本ですが、日本語ガイドが少ない寄港地では英語ガイドになっています。

各ツアーには健脚度の表示が付いていて、【らくらく】【一般】【健脚】に分けられます。但しこの基準は飛鳥Ⅱ世界一周クルーズ乗船客の年齢を考慮したものになっていて、【健脚】となっていても私にとっては軽いツアーです。各ツアーの見学場所は、車窓/下車/入場の別が明確に記載され、見学時間が明記されていて親切です。また、各場所での歩行距離も記載されているので、健康に不安な方がツアーを選択する場合に役立つ情報になっています。

オプショナルツアーは見物・見学型が主ですが、「イタリア料理教室」「フラ教室」「ハワイアンキル卜体験」などの体験タイプもあります。ゴルフツアーは3寄港地で実施され、イギリスでは「セントアンドリユースでゴルフ3泊4日」があります。アメリカではメジャーリーグの野球観戦が組まれていますが、ガイドツアーの発行時点では試合の日程が未定のため「予定」になっています。他に個性的なものは「ビルバオのバルめぐり」や「KONISHIKI邸でバーベキュー(ハワイ)」などです。

特にお目当てがなく、お手軽に観光したい人向けに定番のツアーが各寄港地で用意されています。バスから下車せずに車窓から見物するだけの【らくらく】半日車窓観光、主要な見学場所で下車する【一般】半日観光、【一般】一日観光(昼食付き)。自身のペースで観光した人には、日本語ガイド付きの【らくらく】個人専用車観光もあります。

ロサイス(イギリス)のオプショナルツアー一覧
健脚度 内容 料金
らくらく エジンバラ半日車窓観光(午前) 82 EUR
—般 エジンバラ半日観光(午後) 158 EUR
—般 スコッチウィスキー蒸留所とエジンバラ(昼食付) 320 EUR
—般 エジンバラと自由散策(昼食付) 230 EUR
健脚 スコツトランドの素朴な村を訪ねて(午前) 82 EUR
—般 セントアンドリュース半日観光(午後) 122 EUR
—般 スターリング城とローモンド湖(昼食付) 262 EUR
—般 エジンバラ有料連絡バス 50 EUR
らくらく 個人専用車観光(午後) 1,450 EUR
—般 ノーザンベルで優雅なランチ 798 EUR
健脚 セントアンドリユースでゴルフ3泊4日(2名1室) 7,300 EUR
健脚 ロンドンとコッツウオルズ3泊4日(2名1室) 2,750 EUR

ほとんどの寄港地で無料のシャトルバスが運行されますが、港が市街地に近接している場合や”地元のタクシー組合などの力が強い"場所では無料のシャトルバスは運行されません。また、港から市街地や観光地が遠い場所では、有料の連絡バスが運行されます。

■オプショナルツアー説明会

9月初旬に、東京、大阪、名古屋などでオプショナルツアーの説明会があり、9/4名古屋の説明会に行ってきました。名古屋は名古屋駅のマリオットアソシアホテルで、午前/午後の2回開催され、私が参加した午後の会は約50人の参加者でした。どなたもかなりのリピーターと推測しました。中には、スタッフに ”この日を待っていました” と挨拶している人がいました。余談ですが、お茶とケーキがサービスされました。

説明会では、オプショナルツアー全般の説明と申込方法、および各寄港地のお勧めツアーが網羅的に説明されました。

寄港地26港でオプショナルツアー数230です。4枚に亘る申込書に記入して10月末までに提出する必要があります。この時点で募集数を超えると抽選になり、余席があると乗船中でも申込可能です。ツアー代金をクレジットカードで支払う場合は、クルーズ中に月単位に決済・引き落としになります。

■私の寄港地観光

寄港地の情報からおおよその計画を立て、”ツアーを有効に利用して色々なところを観光してみょう” から ”自由行動をメインにし、必要な寄港地のみツアーを利用しよう” に大きく方針転換して、オプショナルツアーの参加有無を決めました。

■寄港地を調べる

各寄港地の様々な情報がインターネットから得られます。この情報を元に、安価かつ有意義に寄港地観光を楽しむ方法を検討することにしました。

◆飛鳥Ⅱの着岸岸壁
自由行動をする場合は、飛鳥Ⅱがどこに着岸して、無料のシャトルバスがどこに連れて行ってくれるのかが重要です。

飛鳥Ⅱの着岸岸壁はガイドブックの概略MAPに記載されています。但し、このMAPは観光場所を示すMAPなので、観光場所と港が離れている場合は着岸場所が表示されていません(矢印でこっち方面に入港と表示されている)。そこで、着岸場所を推定するためにAISの情報を利用しました。AISは船舶の衝突防止を目的とした船舶自動識別装置ですが、AIS情報を利用したインターネットサービスサイトを利用すると、世界中の船の現在位置が分かります(過去の航行軌跡も分かる)。この情報を利用すると、他のクルーズ客船がどこの岸壁に接岸しているのかが分かり、飛鳥Ⅱの着岸岸壁が推測できます。

残念ながら、無料シャトルバスの行先はガイドブックの概略MAPから判断できません。市内の中心部または観光ポイントの真ん中を想定するしかありません。

GoogleMAPを使えば、着岸場所の近くの鉄道の駅、路面電車やバスの停留所の有無が分かります。駅や停留所をクリックすると、時刻表が表示される場合もあります。ストリートビューを使えば、周りの雰囲気もわかり、おおよそ公共交通機関が利用できそうかどうかが分かります。

◆寄港地の観光ポイント
ほとんどの寄港地は、「寄港地名 観光」をキーインして検索すると、たいがい観光ポイントのお勧めリストと旅行者の感想や評価が出て来ます。寄港地が小さな街の場合は、ガイドブックの「主な見どころ」「おすすめスポット」に記された観光ポイントを直接キーインすれば、情報が得られます。観光ポイントまでの行き方まで詳しく書かれた情報もあり参考になります。お勧めの観光ポイントの中から、魅力度と行き易さを考慮して行先の候補を決めました。

◆公共交通機関
ほとんど全ての公共交通機関はホームページを持っていて、路線、運賃、時刻表が分かります。前述の「飛鳥Ⅱの着岸岸壁」「無料シャトルバスの想定行先」「寄港地の観光ポイント」と公共交通機関の路線を結ぶと、そこに行けるのか?/どうやって行くのか?/料金はいくらか? が分かり寄港地観光のコースを決めることができます。

公共交通機関のホームページには、切符の買い方、乗車/下車の方法、改札の方法 などが記載されているので情報として収集しました。また、1日券の有無や、観光施設の入場券や割引券と1日乗車券がセットになったお得情報についても入手できました。

◆寄港地の治安
26の寄港地の中で、カルタヘナ(コロンビア)とプエルトケツアル(グアテマラ)は外務省海外安全ホームページで危険度1(充分注意してください)となっています。また、インターネット情報では、”この地区には立ち入るな”、”この路線には乗るな”などの情報も見られます。自由行動、団体行動を問わず、最新情報を得て身の安全を護る必要があります。

■オーバーナイトは3港

リスボン、チベタベッキア、ボストン、ホノルルはオーバーナイトなので停泊時間が長く、寄港地観光の選択肢が広がります。

「ジェロニモス修道院貸切見学とディナー」のオプショナルツアーには興味を惹かれましたが、修道院の見学だけでも十分と考え、オプショナルツアーには参加せず、リスボン メトロの1日券を利用して昼間に訪問することにしました。

バチカンの「システィーナ礼拝堂閉館後見学」のオプショナルツアーにも興味を惹かれましたが、こちらも自力でも行くことにしました。

ローマのような大観光地では、日本人観光客向けの現地ツアー(VELTRA,JTB,HISなど)が充実しています。システィーナ礼拝堂は現地ツアーに参加すると開館前に優先入場でき日本語の説明も付くので、安価で満足度の高い観光ができそうです。

チベタベッキア駅は港から近し、チビタベッキア->ローマは鉄道で片道5ユーロだし、比較的列車の本数も多いので、ローマ(バチカン)へは鉄道が便利そうです。但し、チビタベッキア港のHPによれば、4/25の入港船は飛鳥ⅡとRCIのピカピカの新造船シンフォニーオブザシーズ(世界最大23万トン)を含めこの時期では最多の6隻となっており、外れの岸壁になると駅まで徒歩で行けないかもしれません。

ボストンとホノルルもオーバーナイトですが、両港ともに土日の入出港で寄港地での混雑が予想されるので、自由行動で観光施設に入場する場合は、事前予約などの対策が必要です。

ボストンは遊覧船のクルーズが充実しているので、湾内遊覧や「魔女裁判の街セイラム」まで船で行きたいと思っています。

ホノルルは真珠湾の戦艦ミズーリを見学したいと思っています。オプショナルツアーにも戦艦ミズーリを訪問するツアーがありますが、戦艦ミズーリ保存協会が実施する日本語ツアー「戦艦ミズーリの探検家ツアー」に参加することにしました。探検家ツアーは、一般の見学者が立ち入れない特別な場所にも案内してもらえます。予約は受け付けてもらえましたが、未だ最小催行人数に達しておらず催行未定です。

ミズーリの見学後はハワイアンショーも見たいし、翌日はダイヤモンドヘッドに登ってみたいと思って現地ツアー選んでいたら、結局飛鳥Ⅱのオプショナルツアーと似たような内容になってしまいました。但し、料金は格安です。但し、集合場所まで自力で行く必要があります。

チベタベッキアとホノルルの心配事は、現地ツアーが開始が早く、早朝(オーバーナイト2日目の朝)に港を出発しなければならないことです。早朝でも下船できるのか? 岸壁のセキュリティゲートは空いているのか? など、今後開催される説明会などで確認する必要があります。特にチベタベッキア港で外れの岸壁になった場合、昼間は港内の無料バスが運行されるとの情報を得ていますが、早朝は運航されていないかもしれないので、着岸岸壁が判明した時点で対策が必要です。

前述のチベタベッキア~ローマ と バルチモア~ワシントンD.C.は鉄道で移動する予定です。鉄道会社のホームページからチケットの予約も可能ですが、長距離ではないので、当日購入で問題なさそうです。

寄港地で残念なのは、ニューヨークがオーバーナイトでないことです。ニューヨークでは色々なところに行きたかったのですが、的を絞る必要があります。私にとって初ニューヨークなので、自由の女神とエンパイヤステートビルは外せません。しかし、飛鳥Ⅱのオプショナルツアーはどちらも訪問しません。当たり前過ぎる場所だからなのか、混雑を避けるためなのか?

自由の女神の入場券は島までのフェリー乗船券とセットになっていてインターネットで予約が可能です。王冠の中に入るためには早期の予約が必須です。2018年5月分の予約が2017年12月1日から開始されたので早速予約しました。

結果的に、以下に該当する寄港地は、飛鳥Ⅱのオプショナルツアへーの参加または有料連絡バスを使うことにしました。
・治安に不安がある(2港)
・公共交通機関がない(タクシーでの移動を前提としないことにしました)(1港)
・リゾート地である(買い物に興味のない私は、時間を持て余す恐れがある)(3港)
・ガイドブックの写真に惹かれた(1港)

それ以外の寄港地は、現地ツアーに参加したり、公共交通機関を使って自力で観光します。

■まとめ

最終的にオプショナルツアーの参加は5回、有料連絡バスの利用は2回 で申し込みました。飛鳥Ⅱのオプショナルツアー代は、912ドル+280ユーロです。また、個人で予約予定の現地ツアーは、333ドル+139ユーロの見込みです。ここに、現地交通費、施設入場料を加えた額が総額になります。クルーズ出発前までに、総額がいくら位になるのか見積る必要があります。

世界各国の港町の事を調べ、Googleのストリートビューで街並みを見ていたら、既に世界一周した気分になってしまいました。あまり綿密に事前調査すると、実際に現地についた時の感動が薄れる心配があります。

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