名鉄フリーキップによる
伊勢湾・三河湾の船旅
1998年2月27日〜28日

名鉄電車が3種類のフリーキップを昨年末に発売しました。その内の2DAYフリーキップは、名鉄電車・バス全線と名鉄グループ各社の電車・バスが2日間乗り放題のキップです。しかも、名鉄グループの一つ名鉄海上観光船にも乗り放題という、ふなむしにとって見逃すことのできない企画です。

<2DAYフリーキップ>
名鉄グループ7社全線2日間乗り放題
発売機関:1997年11/23〜12/28
通用機関:1997年12/20〜1998年2月28日

通用期間の最後の2日間にこれを利用して伊勢湾・三河湾の船に乗るため出かけました。
ふなむしは、名鉄沿線に住んでいるのでこのフリーキップを使用すれば、港までの往復にお金がかかりません。

船旅は、知多半島の河和港から始めました。(伊勢湾・三河湾の航路図

<河和から鳥羽>
名鉄河和駅から河和港までは無料送迎バスが出ていて便利ですが、歩いても10分位の距離です。
金曜日で満員はめずらしいと地元の人が言うぐらい船内は込んでいました。港の待合室には、フリーキップ有効期間中は込み合うので、積残しになるかもしれないとの注意書きが貼ってありました。
河和港からの高速艇は知多半島を右に見ながら日間賀島を経由して篠島まで行きます。私はそこで船を乗り継いで伊良湖岬から鳥羽まで足を延ばしました。
日間賀島はふぐのシーズンで、それを目当ての観光客も多く見られます。また、フリーキップ利用者のなかには地元の学生の姿も多く見られます。このキップは観光客だけでなく地元民にもお買い得なキップなようです。
篠島で、蒲郡から来た高速艇に乗り換え鳥羽に向かいます。乗客数はぐっと少なくなり、伊良湖岬から鳥羽までの乗客は数人でした。

鳥羽港の大鴇2

鳥羽港は、近鉄・JR鳥羽駅前にあります。名鉄海上観光船のほか鳥羽湾めぐりの船や「潮騒」の舞台となった神島まで行く鳥羽市営の渡船の乗り場があります。観光シーズンには、観光客用のチャーター船もひっきりなしに出入りします。

<鳥羽から伊良湖岬>
来た時と同じ「大鴇2」で伊良湖岬までとんぼ返りです。
伊良湖港にもフリーキップによる利用者増加に関する注意書きがありました。それによると、鳥羽行きの高速艇が満席の場合は、同じ名鉄グループの伊勢湾フェリー(フリーキップの対象外)に振替乗船できるとのこと。

伊良湖港の
鳥羽丸と三河丸

<伊良湖岬から師崎>
この航路はカーフェリーが就航しているので、ゆっくりくつろげます。現在就航している「フラワーライン」はまだ新しく快適です。
師崎は知多半島の先端にあり、日間賀島・篠島への高速艇・フェリーの拠点となっている他、陸上のタクシー感覚で利用できる海上タクシーを使って乗客の指定する港に行く事ができます。

<師崎〜日間賀島東港〜日間賀島西港〜篠島>
この4港の間は、高速艇やフェリーが頻繁に行き来しています。フリーキップなので、何度往復しても運賃を気にする必要がありません。
旅客船の他に漁船も数多く走っているので、見ていて全く飽きません。この辺りは、いたるところに網が入っていて航路が狭くなっています。おまけに衣浦港に入る大型の貨物船(LPGや石炭船)が通過するのでスリルがあります。
港の近くでは、タコやイカが堤防で天日干しされています。(おみやげやに並んでいます。)

篠島の高速艇

日間賀島で乗船待ちの列の長さから、積残しが出るかと心配していたら、急遽臨時便を仕立てて対応していました。日間賀島は東港と西港にわかれているので、船の行き先に注意が必要です。

大鴇5と日間賀島

<篠島から蒲郡>
帰りは、篠島から西浦を経て蒲郡に戻りました。西浦は、旅館が立ち並ぶ温泉街として有名なところです。
蒲郡港はアメリカズ・カップの基地の横に乗船場があります。JRと名鉄の駅までは、徒歩で10分足らずの距離です。

このキップを使用すれば2日間充分に楽しめることは間違いありません。
次回の発売が今から待ち遠しいものです。


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