いしかり お正月 九州クルーズ
1996年12月30日〜1997年1月4日
名古屋〜(瀬戸内海)〜長崎〜(鹿児島沖)〜宮崎〜名古屋


長崎港の「いしかり」
いしかり 太平洋フェリー1991年建造
14,257総トン 全長192.5メートル 全幅27.0メートル

名古屋と北海道を結んでいる太平洋フェリーは年末年始のトラックの需要が少なくなるこの時期を利用して毎年クルーズを実施しており恒例行事となっています。今年も3隻全てがクルーズを行いました。

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いしかり:名古屋〜九州(長崎、宮崎)(太平洋フェリー主催)
きそ  :名古屋〜小笠原      (太平洋フェリー主催)
きたかみ:東京〜小笠原       (旅行会社主催)
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*いしかり九州クルーズ日程
12/30 17:00 名古屋出港
12/31 07:30 友が島 〜 瀬戸内海 〜 23:00 関門海峡
1/1   07:30 長崎入港(松ヶ枝岸壁:グラバー園の直ぐ近く)
1/2   19:00 長崎出港(鹿児島の南を回って行く)
1/3   08:00 宮崎入港(マリンエキスプレスの隣の岸壁)
      17:00 宮崎出港
1/4   11:30 名古屋入港

*乗客
乗客数450人、乗組員・スタッフ130人
年配の乗客が多く、半数以上がリピータと思われます。家族連れよりも夫婦2人での参加の方が多いように感じられました。
クルーズ中、船内で車を預かってくれるため、港まで自家用車で乗り着けた人が多く見られました。但し、寄港地に車で上陸することはできません。

*食事
食事は全て料金に含まれていますが、クルーズ客船と異なり、全食バイキングスタイルです。乗客を2組に分け乗船券の色で食事時間が決められていますが、入れ替え制では無く、おおよその時間帯が決められているにすぎません。最初の頃は時間どおりに食堂に行っても席がなくかなり待たされることがありました。こちらもだんだんと要領が分かってくると、空いた時間を選んであまり待たされることなく食事を採ることができるようになりました。
和・洋・中取り混ぜた食事は量、質とも十分でフェリーとは思えない豪華な内容です。最後の夜には食べ放題の毛がにがテーブルに山済みされました。「いしかり」自慢のヨットクラブの喫茶コーナーはほぼ一日中オープンされ、ティータイムや夜食時間の他、食堂が込み合って待たせている人のために飲み物やパン類等の軽い食べ物が用意されていました。

*イベント
昼間のイベントは、各種カルチャアー教室やデッキゲーム(車両甲板で行われた)の他、お正月らしく餅つき大会も行われました。夜のショーはジャズ&ブルース、シャンソン&タンゴ、カンツォーネ、クラシック等多彩で毎晩2時間と充分に時間がとられ、見応え・聞き応えのある内容でした。
福祉大学の学生がスタッフとして乗船して「こども天国」と称する子供のためのイベントを行っているので、子供連れの人でも夜のショーを楽しむことができるような配慮がされています。
大晦日はカウントダウンパーティー、元旦の夜は屋台コーナーあり、仮装パーティーあり、おまけに長崎くんちの竜踊りが船に乗り込んできて賑やかな夜になりました。名古屋と宮崎の出港時にはシャンパンでの出港パーティーが開かれ、さらに宮崎では、入港歓迎のブラスバンド演奏と鏡開き、出港時には和太鼓と花火で見送りがありました。

*天候
12/31は瀬戸内海の終日航海日で、このクルーズでの大きななイベントの一つとして楽しみにしていましたが、冬場には珍しい濃霧でほとんど景色が見えませんでした。初日の出は長崎入港とほぼ同時でしたが、長崎の山あいから昇る太陽は雲にかくれて初日の出の瞬間が分かりませんでした。また元旦の長崎は一時大雨に降られるなど天気にはあまり恵まれないクルーズでした。ただ、船の揺れがほとんどなく家族を連れて乗船した私には幸いしました。

*船室
私は1等Aの部屋(シャワー、トイレ付)を2人で使用しました。テーブルの上には船長直筆のメッセージカードと果物のバスケットが置いてありました。他に歯磨、石鹸等のの洗面具セット、タオル、ゆかたが用意されています。キャビンの清掃は航海中1回のみ行われました。その際には洗面具セットの交換があり、新しい果物も置かれていました。今クルーズの料金は、113,000円(2等)〜255,000円(特等)で、クルーズ客船とあまり変わりません。

*船内新聞
「The Compass」で毎日のスケジュールが案内されますが、クルーズ中6日分が乗船時に渡されます。クルーズ中の全てのスケジュールが乗船時初日に分かるという利点もありますが、「明日のイベントは何かなあ」という楽しみが無くなるという欠点もあります。船内新聞と一緒に今クルーズの航路図も用意されていました。
海図ではありませんが瀬戸内海のほとんどの島の名前と通過予定時刻が記されており役にたちました。航路図には特に来島海峡に関して説明があり、潮流信号所の信号の意味や潮流によってどの水道を通るかまで書いてあります。

*社長さん
本クルーズには太平洋フェリーの社長さんが乗船し、サロンコンサートでは自ら司会を勤めていました。演奏曲の背景やエピソードを交えた司会振りは本職顔負けでした。コンサートがティータイムに掛かるとお茶の用意をし、船が来島海峡に差し掛かるとコンサートを中断して窓の外に注意を向かせるなど細かい心配りが感じられました。この社長さんは、太平洋フェリーのクルーズ路線の仕掛人ともいえる人で、海外のクルーズ船にも何度も乗船して研究しており、「クラブメッド2」のグアムクルーズで一緒になったことがあります。

*クルーズ中に出会った船
宮崎入港後「みやざきエキスプレス」が隣の岸壁に接岸しました。「いしかり」出港時にはUW旗を掲げてくれ、こちらもUW1旗でそれに答えました。
名古屋港では一足早く小笠原から帰っていた「きそ」が接岸中で、乗組員がデッキに出て「お帰りなさい」と出迎えてくれました。太平洋フェリーの2隻を名古屋港で同時に見ることができるのはこの時期だけです。

宮崎港の「いしかり」と「みやざきエクスプレス」
小笠原から一足先に帰った「きそ」

*まとめ
バイキングの食事や客室の設備等、どうしてもクルーズ客船に対抗できない面があ りますが、会社をあげて頑張っている姿勢が感じられ楽しいクルーズでした。


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