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レンタサイクルを使って
大阪の渡船乗りまくり
(2019/6/9)

大阪港天保山岸壁にクルーズ客船が入港すると、クルーズ客船の写真撮影のために度々お世話になっているのが天保山渡船です。桜島側の乗船場からはクルーズ船の真横からの写真が撮れ、渡船乗船中には、前方から(クルーズ船が入船で着岸の場合)の写真や、後方からの写真(クルーズ船が出船で着岸の場合)が撮れます。

大阪市内には大阪市建設局が運行する8つの渡船があり、歩行者と自転車が無料で利用できます。しかし天保山渡船以外の渡船はほとんど利用したことがありません。今回これら8つの渡船を1日で乗船する計画を立て、実行してきました。(1999年にNIFTYServeのOff会で乗船会を開催しました

■「駅リンくん」でレンタサイクル

大阪市建設局のサイトで渡船場の位置を確認し最寄りのバスや地下鉄を調べると、停留所からの距離が長かったり、便数が少なかったりと、効率的に回れそうにありません。そこで、レンタサイクルの利用を検討したところ、便利なレンタサイクルがみつかりました。

「駅リンくん」はJR西日本が運営するレンタサイクルで、大阪、兵庫、滋賀、岡山の24駅に営業所があって自転車が借りられます。駅で借りられるので非常に便利です。営業時間が早朝から深夜までと長く、おまけに料金は翌日10時まで借りて350円とお安く利用できます。

今回JR環状線西九条駅の「駅リンくん」で自転車を借りました。隣には阪神電車の駅もあり、私にとっては最高の立地です。

■各渡船の場所と回った順番

JR西九条駅を出発し、8つの渡船を乗船後、西九条駅に戻ることとし、大阪市建設局のサイトで渡船場の場所と運航時刻表を確認し、GoogleMapで回る順番と移動経路を決定しました。

GoogleMapで詳細表示

時刻表を見ると、平日の朝夕は運航本数が多いですが、昼間でも15分~20分間隔で運行されています。平日、休日を問わず、長時間待つ心配がないので、自分のペースで回れます。 但し木津川渡船は45分間隔、天保山渡船は30分間隔となるので、やや注意が必要です。

渡船の写真をとりつつ、約6時間で回ってきました。

渡船 時刻 乗船 下船 次の渡船場まで
の移動距離
出発 JR西九条駅 8:30 5.1Km
天保山渡船 9:35
桜島 築港 3.4Km
甚兵衛渡船 10:17 福崎 泉尾 1.4Km
千歳渡船 10:40 北恩加島 鶴町 1.4Km
船町渡船 11:00 鶴町 船町 1.1Km
木津川渡船 12:00 船町 平林北 3.2Km
千本松渡船 12:35 南津守 南恩加島 1.3km
落合下渡船 13:00 平尾 津守 0.8Km

落合上渡船 13:18 北津守 千島 4.7Km
おまけ 安治川トンネル 14:05 南側 北側 0.3Km
終了 JR西九条駅 14:15

①天保山渡船(桜島~築港)

JR西九条駅で自転車を借り、JR環状線沿い、安治川沿いと走り、JR安治川口駅前からJRゆめ咲線沿いに走ります。途中、USJ前の交差点は近くのホテルからUSJへ向かう家族連れが多く居て賑やかです。外国人観光客も多いです。
JRゆめ咲線の終点の桜島駅前を曲がるとUSJのスタッフ通用門があり、職場に向かう若い人が沢山歩いています。先ほどの家族連れとは違いスマホを見ながら無言で歩いています。

USJ前

USJ前には上り坂がありましたがそこ以外は平坦で、順調に天保山渡船 桜島乗船場に到着しました。

天保山渡船 桜島乗船場 「海桜」

天保山に着岸していた「エクスプローラードリーム」の写真を撮るため、1便遅らせることにしました。

30分後の便に乗船しました。


「海桜」から撮影

②甚兵衛渡船(福崎~泉尾)

天保山渡船 築港乗船場を出て天保山公園の外側を回って進みます。天保山公園の中には日本一低い山とされる標高4.53mの三角点があります(現在は第二位らしい)。

南東に進み、国道172号線(みなと通)で天保山運河から船溜まりを見ると、キャプテンラインの船が見えました。かつて海遊館~USJを走っていた「ハリウッド」が今はキャプテンラインの「キャプテンハリー」となっていました。隣には「キャプテンシルバー」も居ます。さらにその奥には宮城県の松島観光船として活躍していた「はくつる」が居ました。

手前はキャプテンハリー
隣はキャプテンシルバー
奥には「はくつる」
別の日に撮影した「はくつる」

国道172号線(みなと通)を東に進み「三先1」交差点で右折して真っすぐ進むと甚兵衛渡船 福崎乗船場があります。

甚兵衛渡船 福崎乗船場

甚兵衛渡船は対岸の泉尾側に乗組員の詰め所があって、泉尾~福崎~泉尾が一航海です。

甚兵衛渡船は尻無川を渡る渡船です。渡船の川上側にはアーチ型の尻無川水門があって、高潮の被害を防いでいます。

「きよかぜ」船内 尻無川水門

甚兵衛渡船 泉尾乗船場

③千歳渡船(北恩加島~鶴町)

甚兵衛渡船 泉尾乗船場を出て東に走り、大浪通を右に曲がって走ると千歳橋への取り付け道路があります。取付道路に入らず側道を進むと千歳渡船 北恩加島乗船場があります。

千歳渡船 北恩加島乗船場

千歳渡船 北恩加島乗船場の水路を隔てて西側にはダイゾー(旧大阪造船所)と系列の大島造船があって、船で運ばれてきた新幹線の車両を荷揚げしていました。

荷揚げされる新幹線車両

千歳渡船は、千歳橋の真下を走っています。

「はまかぜ」船内 「はまかぜ」から見た千歳橋

千歳渡船 鶴町乗船場

④船町渡船(鶴町~船町)

千歳渡船 鶴町乗船場から南にしばらく走り、大正通を左に曲がって直ぐに、「船町渡船場」の案内板がありました。ここを右に曲がって真っすぐ行くと、船町渡船 鶴町乗船場です。

船町渡船 鶴町乗船場

この辺りは工場街なので休日の利用者は少ないのかもしれません。この便の乗船客は私一人でした。

「さざなみ」船内

船町渡船 船町乗船場

帰りの便もお客さん無しです。私だけのために一往復して頂いたようで恐縮です。

⑤木津川渡船(船町~平林北)

船町渡船 船町乗船場から道なりに進むと左に大きくカーブします。両側には工場が並びます。路上に小さな鉄片が落ちていて、タイヤに刺さってパンクしないかとちょっと心配です。
新木津川大橋に昇るループの手前に「木津川渡船場」の案内板があります。船町渡船側から来ると案内板が見難いので注意が必要です。案内板を右に曲がって進むと、木津川渡船 船町乗船場があります。

木津川渡船 船町乗船場

木津川渡船は、平日、休日共に昼間は45分間隔の運航です。11:15の便に十分間に合ったのですが、休憩のため一便見送りました。この乗船場にはトイレがあったので利用しました。

「松丸」船内

丸々45分待って、12:00の便に乗船しました。

「松丸」から見た中山製鋼所

木津川渡船 平林北乗船場 新木津川大橋

⑥千本松渡船(南津守~南恩加島)

木津川渡船 平林北乗船場を出て南に走ると南港通に出ます。ここは敷津運河に掛かる橋で高架になっているため、自転車を降りて階段横の坂道を押して上ります。

敷津運河を超えた後、南港通を左折して北に進み、木津川沿いの道路を東に進むとサノヤス造船があります。

敷津運河 サノヤス造船

サノヤス造船から千本松大橋のループ目指して東に走ります。ループの左側(川下側)に千本松渡船 南津守乗船場があります。

千本松大橋

千本松渡船 南津守乗船場

「はるかぜ」船内から

千本松渡船 南恩加島乗船場

⑦落合下渡船(平尾~津守)

千本松渡船 南恩加島乗船場を出て、木津川沿いに北に走ると「落合下渡船場」の案内板があります。そこを右に曲がると直ぐです。

津守から平尾に来る「みどり丸」

落合下渡船 平尾乗船場

「みどり丸」船内

落合下渡船 津守乗船場

⑧落合上渡船(北津守~千島)

落合下渡船 津守乗船場を出て、木津川沿いに北に走り「落合上ノ渡」交差点で左に曲がると落合上渡船 北津守乗船場があります。交差点に案内板が見当たらなかったので注意が必要です。

千島から北津守に来る「しおかぜ」

落合上渡船 北津守乗船場

渡船の川上側には木津川水門があります。尻無川水門と同じドーム型水門で、高潮から守っています。

「しおかぜ」船内

落合上渡船 千島乗船場

〇安治川トンネル(南側~北側)

安治川トンネルは、落合上渡船 千島乗船場の北西方向にあります。JR環状線大正駅前、地下鉄中央線九条駅前を経て安治川トンネルに到着しました。距離は約4.3Kmです。

安治川トンネルは1944年(昭和19年)に竣工した河底トンネルです。かつてここには源兵衛渡があり、交差点の名前に残っています。

「源兵衛渡」の名前が残る交差点 安治川トンネル南側入口

エレベーターで14m降り、河底の通路を80m進み、北側のエレベーターで地上に上がります。歩行者と自転車が通行可能で無料です。エレベーターは深夜早朝は停止し階段のみとなるので、自転車は通行できなくなります。

エレベーター 河底の通路

安治川トンネル北側出口からJR西九条駅は直ぐ近くです。JR西九条駅の「駅リンくん」に自転車を返却して今回の旅を終えました。

◎まとめ

レンタサイクル代の350円だけで大阪の渡船を満喫できるこのコースは、コストパフォーマンスが非常に高い小旅行です。このコースは高低差が少ないので自転車で走るのも楽です。

入り口が分かり難い渡船場もあるので、スマホの地図アプリで場所を事前確認し、渡船場の場所をインプットしておくと確実です。(この地図も利用してください

今回は8コース完乗を目的にしましたが、もっと余裕を持たせて乗船場の周囲を巡ってみるのも面白いかもしれません。


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