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東海汽船で伊豆大島へ
 橘丸、ジェットフォイル
(2018/9/8)

東海汽船 橘丸(2014年6月就航)
総トン数5,681トン、全長118m、全幅17m

2回分残っていた青春18きっぷを利用して、伊豆大島に行ってきました。秋雨前線の影響で全国的に雨模様でしたが、唯一関東地区のみ晴れそうとの天気予報を信じインターネットでの予約期限(72時間前まで)ぎりぎりに乗船券を予約しました。インターネット予約では繁忙期15%割引、通常期20%割引で購入できます。この日の土曜日は繁忙期となり15%割引でした。


◆熱海港

天気は、予報よりも悪い方にずれたようです。晴れ間が出たと思ったら、急に雨が降ってきて、変化の激しい空模様です。

熱海の海岸

熱海の乗船場からは大島と初島への船が出ていて、初島行の船は多くのお客さんが乗船していました。待合所の中には、初島にあるリゾートホテルの案内所が設けられていました。

イル・ド・バカンス・プレミア
(富士急マリンリゾート)
熱海/伊東~初島
イル・ド・バカンス・三世号
(富士急マリンリゾート)
熱海/伊東~初島

多くの乗船客を乗せ初島へ向かう
イル・ド・バカンス・プレミア
熱海遊覧船 SAN REMO

セブンアイランド友(左)
イル・ド・バカンス・三世号(右)

●セブンアイランド友(熱海⇒大島)

熱海港に入港する
セブンアイランド友

大島行きのセブンアイランド友は20%~30%程度の乗船率でした。その多くは若い乗客です。

ジェットエンジンの回転が速くなって、離岸、回頭しましたが、その後なかなか進み出しません。飛行機だったら管制塔に離陸許可をもらっているタイミングですが、その時ジェットフォイルは何をしているのでしょうか?

ようやく動き始めたと思ったら、その後の加速は早いです。右旋回すると船体は大きく右に傾き、右舷の窓は海面を向いています。これぞ、ジェットフォイルの走り方です。

セブンアイランド友は、初島の西側を走ります。初島を出港したイル・ド・バカンス・プレミアとは距離を空けてすれ違いましたが、20分前に熱海港を出港したイル・ド・バカンス・三世号は既に初島港に入港してしまった様です。

船内放送では、この付近はイルカやクジラの大型海洋生物が多く急旋回や急停止の可能性があるので、常にシートベルトを締めるようにと案内がありました。

城ケ崎沖に達するとセブンアイランド友は減速しました。この辺りは特に大型海洋生物が多い危険地帯のため減速するとの案内があった直後、チャイムが鳴ってセブンアイランド友は旋回しました。イルカかクジラに遭遇したのかもしれません。

危険地帯を脱出後、再び増速して、定刻に大島岡田港に到着しました。

折り返し東京に向け出港する
セブンアイランド友

◆大島岡田港

大島には岡田港と元町港があって、その日の風や波の状況により二つの港を使い分けています。

港からは三原山行きの路線バスが出ています。今日は船が岡田港から出入港しているので、それに合わせ路線バスも岡田港から出ています。このバスに乗車して三原山を見物後、再度港に戻ってくると、ちょうど橘丸の出港時間に間に合うスケジュールになっており、三原山を見物しようと計画していました。しかし、岡田港に到着する頃には空模様が怪しくなってきたので、三原山見物を断念し岡田港に留まることにしました。

東京から到着した
セブンアイランド大漁

この日の大島から東京行きの客船は、大島/神津島航路のさるびあ丸と八丈島航路の橘丸の2便です。夏の期間は橘丸が上り便のみ大島に寄港します。
橘丸は八丈島⇒御蔵島⇒三宅島⇒大島⇒東京の順に寄港しています。

岡田港に接近する橘丸

航行中の橘丸を遠くから見ると、船首トリム(船首が沈んでいる)に見えます。塗装が影響しているものと思われます。

岡田港に接近する橘丸

橘丸は約15分遅れで、岡田港に入港しました。

岡田港に入港する
橘丸(左)、セブンアイランド大漁(右)


●橘丸(大島⇒東京)

大島でサイクリングやダイビングを楽しんだであろう乗客が目立ちます。待合所の外では、色鮮やかなサイクリングウェアを着て自転車を解体している人が大勢居ました。自転車はそのまま船に持ち込められないので、解体して輪行袋に入れ肩に担いでタラップを昇る必要があります。

橘丸に乗船

岸壁ではサイクリングのガイドやダイビングショップのスタッフと思われる人たちが見送りに来ていました。

出港も15分遅れでした。

橘丸の推進機関は、通常のスクリューの後ろに電動ポッドが直列に配置された、タンデムハイブリッド方式です。電動ポッドが360度回転するので操船性能が良いのだろうと思っていたら、離岸性能は通常の船と同じかそれ以下の感じです。

岡田港出港 大島には厚い雲が掛かっている

長距離フェリーに比べると小さな船体ですが、カーデッキがない分客室用のデッキ数は多く、客室は5層に分かれて配置されています。二等和室はAからJまで細かく分かれた部屋になっています。私の指定席はCでしたが客室には行かず、航海中ずっとデッキで過ごしました。

ひと頃の猛暑は去ってデッキは過ごしやすい気温でしたが、お疲れの乗客が多かったのか、デッキに出ている人は少数でした。

エントランス

橘丸の独特な船体塗装は、柳原良平さんのデザインです。船内各所には良平さんに関わるものが飾られています。

良平さん作のイラスト 

良平さんデザインのグッズ 

レストランは17:30~19:30の営業時間です。

ラウンジ
ラウンジに掲示された「橘丸(先代)物語」 レストラン

浦賀水道の入口で機関の音が急に変わって減速しました。AISで20ノットを超えていた船速は12.5ノットくらいまで落ちました。

同時に変な振動を感じました。行き足のある船が港内でスクリューを逆転させた時のような振動です。橘丸は低速航行の際には、電動ポッドを停止させ、主機関のスクリューのみで航行すると聞いていたので、その性かもしれません。

浦賀水道南口

東京湾に入るとすっかり暗くなりました。周囲を航行する船の灯を見ていると飽きません。横浜の方向には、花火が上がっていました。

花火と風の塔(東京湾アクアライン) フェリーしまんと

さるびあ丸(東京湾納涼船) ヴァンテアン

大井コンテナふ頭

レインボーブリッジ
レインボーブリッジ

遅れを取り戻し、定刻より約5分早く着岸しました。

東京港竹芝客船ターミナル着岸




◆湘南

久しぶりに湘南を観光してきました。

鶴岡八幡宮

鎌倉大仏 

由比ガ浜 江の島


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