中川運河水上バス
(2017/11/23)

東山ガーデン1(東山ガーデン)

名古屋市と名古屋港管理組合が中川運河の再生と名古屋港のにぎわい創出を図るため、2017年10月8日から中川運河において名古屋の「都心」と「みなとエリア」とを結ぶ水上バスの定期運航(クルーズ名古屋)を開始しました。この定期運航を通して水上交通の利用実績等を把握するためのモニタリング調査を実施し、将来の民間企業による自主運行に繋げていくことを目的としています。

水上バスは当面、土日祝と、冬休み、春休み、夏休み期間のみの運航で、東山ガーデンが運行を担当しています。東山ガーデンは名古屋港水上バスや堀川の屋形船を運航している会社です。

※上記は2017年10月~12月のダイヤです。最新はクルーズ名古屋を参照してください。

※2017年12月25日に運航ダイヤが冬ダイヤに改定されます。2017年12月23日(土・祝)から2018年1月8日(月・祝)までの冬休み期間は、
平日も含めて毎日運航されます。また、沿川の見どころなどを案内するガイドも一部の便で乗船するとのこと。

中川運河水上バスが出発する「ささしまライブ」は、旧国鉄笹島貨物駅跡地と中川運河船だまりを含むJR名古屋駅の南に広がる大規模再開発エリアです。近年、中京テレビや愛知大学、ホテルなどが建設され、水上バスが発着する親水エリアについても今後の発展が期待されています。

「ささしまライブ」乗り場


金城ふ頭から「東山ガーデン1」が到着

11:30発の金城ふ頭行きは7~8割の乗船率でした。

「ささしまライブ」を出港

中川運河と堀川を接続するために設けられた松重閘門方面には寄ってくれません。残念。  将来、松重閘門を通行して中川運河と堀川を行き来できたら最高です。
本船にはガイドは乗っておらず、乗組員の方が簡単な説明をしてくれます。”船寄りの説明”なので私にとっては興味深い説明です。冬ダイヤからは専門のガイドが乗船するとのこと。

船から手を振ると運河沿いにあるカフェのお客さんが手を振って応えてくれます。このやりとりが日常になっているようです。

船とカフェのお客さんが手を振りあってご挨拶

中川運河のお得意さんは、石油を運ぶタンカーです。   運河から貨物を吊り上げるために倉庫に設置されたクレーンは今は使われていない様です。

運河沿いの石油タンク 倉庫に設置されたクレーン

「ささしまライブ」と「ガーデンふ頭」の間にある「キャナルリゾート」には、「東山ガーデン1」は寄港しません。

東海橋(東海通)で船は減速しました。理由は、東海橋のすぐ横に木材倉庫があり、水面に浮かべられた材木を繋ぐためのロープが、船の引き波で切れるのを防ぐためとのこと。

「キャナルリゾート」を出港した「前田利家」
水面に材木が浮かぶ木材倉庫

いろは橋の横には漕艇センターがありますが、この日はボート競技の練習はしていませんでした。

荒子川公園方面の水路 名古屋港漕艇センター

風に向かって同じ方向に並んだ かもめ

中川運河水上バスのハイライトは、中川口通船門(閘門)通過です。中川運河と名古屋港の水位差を調整するための閘門です。

間もなく中川口通船門

名古屋港の方が中川運河より水位が高いため、船が閘門に入ると後ろの扉が閉まって閘門内に注水され水位が上昇します。やがて名古屋港と水位が一致すると前扉が開いて船は前に進みます。

中川口通船門の通過の模様は動画(YouTubu)でご確認ください。

閘門の前の扉が開いた

中川橋を通過すると名古屋港内になります。

間もなく中川橋

愛知造船の造船所には、海洋環境整備船(清掃、油回収)「白龍」がドック入りしていました。

愛知造船 海洋環境整備船「白龍」

ガーデンふ頭には、11/24~11/25に一般公開される浚渫兼油回収船「清龍丸」、バージアンローダー船「P-8160 良成丸」、空気圧送船「KR3000」 が停泊していました。

左は名古屋港水族館と
港務艇「ぽーとおぶなごや」
ガーデンふ頭には「海で働く船」

ガーデンふ頭の「東山ガーデン1」



「ガーデンふ頭」で下船し、金城ふ頭から戻ってくる「東山ガーデン1」を中川口通船門で待つことにしました。

中川口通船門に入る「東山ガーデン1」

中川口通船門の通過の模様は動画(YouTube)でご確認ください。

中川口通船門を出る「東山ガーデン1」


■他の水上バス

「東山ガーデン1」の他に、屋形船タイプの「加藤清正」と「前田利家」が中川運河水上バスに就航しています。「東山ガーデン1」は ささしまライブ~ガーデンふ頭~金城ふ頭 を運航していますが、「加藤清正」と「前田利家」は ささしまライブ~キャナルリゾート~ガーデンふ頭 のみ運行しています。

加藤清正(東山ガーデン)

前田利家(東山ガーデン)

「エンゼルハープ」は背が高いので、中川運河の橋の下を通れず、ガーデンふ頭~ブルーボネット~金城ふ頭 のみの運航です。「加藤清正」と「前田利家」は便により、ガーデンふ頭で「エンゼルハープ」と接続しているので、2隻の船をガーデンふ頭で乗り継ぐことにより、ささしまライブ~ガーデンふ頭~金城ふ頭 を乗船することも可能です。

エンゼルハープ(東山ガーデン)


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