ふじ丸　小笠原クルーズ(2)

ふじ丸　小笠原クルーズ(2)
(2012/4/28～5/3)

ふじ丸　小笠原クルーズ
(1) 神戸～小笠原
(2) 小笠原（父島、母島）
(3) 小笠原～神戸

※ 動植物の名前には自信がありません。　もし間違っていたら御免なさい。

4月30日（月）第3日目

航海の旅程に余裕があり、ふじ丸は母島まで南下し、母島を周遊した後（５：３０）、北上して父島に向かいました。　母島の東側を見るチャンスはめったにないとの事。


父島接近


かつお鳥


二見湾に入る

９時４５分二見港に入港。　二見港のブイへの係船には気を使うとのことでしたが（接触してブイを壊すと島民に大迷惑）、この日の二見港は穏やかで風もなく、少しは楽だったかも。


漁船が綱とりをします	大型の漁船を台船代わりに使います

小笠原では、ゆたか倶楽部が８種類のツアーを用意していて、「三日月山展望台と宮之浜観光」に参加しました。


三日月山展望台から	二見港を望む

宮の浜は美しいビーチで海水浴にはもってこいですが、ＧＷはまだ泳ぐには早く、シュノーケリングの人たちもウェットスーツを着ていました。　小笠原は黒潮から離れていて海水中の栄養価が低く、海草は少ないとのこと。　そのため、浜辺では磯の香りがしません。

宮の浜

港の背後に神社があり、そこまで急な階段を上っていくと、上方からの写真が撮れます。


神社から	神社への階段の上から

ふじ丸と港の間は、通船（現地の漁船が担当します）が15分から30分間隔で運航されました。　港からの帰りは通船がふじ丸の後方を廻ってくれたので、撮影には好都合でした。


通船から

この夜は、デッキディナーです。　昔「新さくら丸」で経験したアサード（アルゼンチン風焼肉）を期待したのですが、残念ながら通常のメニュ？でした。


いつものデッキ	間もなくデッキディナーの始まり

デッキディナーの後は、直ぐにテーブルを片付けて、船上盆踊り大会。

ふじ丸盆踊り大会

5月1日（火）第4日目

この日は、ゆたか倶楽部の「母島・乳房山登山」に参加。　朝食を早めに（６：００）に採って、ははじま丸に乗船。


父島　二見港のははじま丸

この日は、ははじま丸の運航日ではなく、ははじま丸もチャーターです。　乗船する前に靴の土を水マットで綺麗に落とします。


父島出港

母島までは２時間３０分の航海です。　途中でクジラが見えました。ラッキー。　

小笠原では３月までは多くのクジラが見られますが、もうほとんどのクジラはアリューシャン列島やアラスカ方面に北上した後で、最後のクジラとのこと。　　小笠原はシャチや大型のサメがいないためクジラの子育てには最適です。　母クジラはその間絶食。　子クジラがアリューシャン列島への長い旅への体力がついた時点で小笠原を離れますが、出産が遅かった子クジラがこの時期まで小笠原に残っています。　

餌の豊富な北の海で子クジラは成長していきますが、敵の多い海で生き残るのは容易ではない様です。


母島到着

下船時にも、靴の土をマットで落とします。

登山口まで車で移動のあと、いよいよ乳房山登山開始です。　７人づつ３組のパーティにガイドさんが１人づつ付きました。


シマホルトノキ（島名コブノキ）

乳房山は標高４６３ｍで母島の最高峰です。　父島が乾性低木林なのに対し、母島は湿生高木林と対照的で、乳房山の上部は湿気が多く、草木が生い茂り、シダやコケも多く生育しています。


草木が生い茂る	ハート型のコケ

途中から雨合羽を着る天候になってしまいました。　「草木にとっては幸せ」と考えましょう。

頂上からの景色

オガサワラオカモノアラガイは、殻が小さく退化してナメクジ状になった半透明のカタツムリです。　

オガサワラオカモノアラガイ

マルハチは木性シダで、名の由来にもなっている茎の表面にある葉柄の落ちたあとが特徴的。

マルハチ

ガジュマルは外来種で、人が防風林として植えたのが広がったそうです。

ガジュマル

中腹まで降りてくるとちょっと明るくなりました。　メグロと鶯の鳴き声があちこちから聞こえてきます。

ちょっと明るくなりました

ははじま丸の出港時刻を気にしながらのスピードの早い登山でした。　ゆっくりカメラを構える時間がなくてメグロをカメラに収めることができませんでした。

最後の最後にメグロを捕らえたと思って自宅で確認したらメジロだったみたいです。

メジロ？

船着場の観光協会で登頂証明書を貰って、ははじま丸に乗船です。　乗船前にも靴の土を落とします。


母島港のははじま丸

ガイドさんに見送られて母島を後にします。　


母島出港

帰りもクジラに出会わないかと海面を見ていましたが、残念ながらその姿は見つけられませんでした。


父島帰港　ふじ丸からは手を振って迎えてくれました

二見港出港時は、通船として送り迎えしてくれた漁船がふじ丸の横を並走して見送りをしてくれました。


漁船団の見送り

夜のイベントは、佐々木朝美＆デュオ・エストーンコンサート。　デッキで予定されていた星座教室は曇天のため中止。