伊勢湾・フェリー乗り継ぎツアー
(2010/9/4)

知多丸(伊勢湾フェリー) 


伊勢湾フェリーが2010年9月末をもって航路は廃止することを、今年春に発表して以降、仲間内で”乗り納め会”の開催を検討していました。その後8月になって航路存続が決定し”乗り納め”の意義はなくなりましたが、”伊勢湾・フェリー乗り継ぎ会”と名称を変更して、予定通り乗船会を開催しました。

伊勢湾フェリーが発着する伊良湖は同じ愛知県にありながら名古屋からは遠く、行き難いところで、交通費も高く掛かります。そこで、少しでも安く開催できるよう名鉄のフリーきっぷを利用することにしました。

”たまにはいいね。でんしゃ旅”は、名鉄系列のホテル利用券と、名鉄のフリーきっぷを組み合わせた企画です。今回利用した「伊良湖ガーデンホテル日帰りコース」には、@名鉄電車・豊鉄電車・豊鉄バス全線1日フリーきっぷ、A名鉄海上観光船(河和〜伊良湖)、B伊良湖ガーデンホテルのランチバンキングが含まれ、大人6500円です。(”たまにはいいね。 でんしゃ旅”は、2名以上で前日までの予約が必要です。)

名古屋からの場合、名鉄電車で豊橋まで行き、豊橋鉄道の電車、バスを乗り継いで伊良湖まで行くことができますが、船ヲタらしく名鉄海上観光船利用のコースを選択しました。
伊勢湾フェリーはフリーきっぷの対象外ですので別料金です。伊勢湾フェリーはは、鳥羽で下船せずに往復する”デークルージング”(1800円)を利用しました。

伊良湖ガーデンホテル日帰りコース(6500円)+伊勢湾フェリー(1800円)=合計(8300円)

<名鉄電車>
名鉄名古屋(9:11)〜河和(9:56)
<名鉄海上観光船>
河和(10:15〜日間賀島〜篠島〜伊良湖(11:05)
<伊良湖ガーデンホテル>
昼食(ランチバイキング)
<伊勢湾フェリー>(フリーきっぷ対象外)
伊良湖(13:00)〜鳥羽(13:55) 下船せず 
鳥羽(14:10)〜伊良湖(15:05)
<名鉄海上観光船>
伊良湖(16:15)〜篠島〜日間賀島〜河和(17:05)
<名鉄電車>
河和(17:25)〜名鉄名古屋(18:14)


名鉄名古屋駅に4名が集まり出発しました。名鉄電車の中では船旅論議で話が尽きませんでした。

名鉄河和駅から河和港までは無料の送迎バスが利用できます。電車の到着からほとんど待ち時間なしに、バス乗車、乗船となりました。


名鉄海上観光船 イーグル2
(河和〜日間賀島〜篠島〜伊良湖)


河和港のイーグル2

イーグル2の船内

船窓からの見方も人それぞれ、ヨットのセイルの張り方から風の状況が分かったり、標識から海底ケーブルの位置を教えてもらったり、日間賀島の撮影ポイントを教えたり。

乗船客の多くは日間賀島と篠島で下船し、伊良湖まで乗船した人は僅かです。

フラワーラインも同時入港 伊良湖到着

伊良湖ガーデンホテル

伊良湖の桟橋にはホテルの送迎バスが待っていてくれて、そのままホテルに直行です。歩ける距離ですが、酷暑日のこの日は歩く気がしませんでした。

ラウンジと飛鳥(先代)の模型

昼食時間までラウンジで過ごしましたが、ラウンジ横に1/100の立派な飛鳥(先代)の模型が飾られていました。どんなご縁でここに飾られているのでしょうか?

ホテルの前は海水浴場ですが、泳いでいる人はいません。暑さは厳しいですが、もう9月ですから。ラウンジからは伊良湖港に出入りする船がよく見えます。

開店直後にレストランに入ったので貸切状態でしたが、正午頃になると家族連れを中心に賑わってきました。

食事を終えた時は、運悪く伊良湖港行きの送迎バスの時刻を外れていましたが、我々のために送迎バスを出して頂きました。

ラウンジからの景色


伊勢湾フェリー 知多丸
(伊良湖〜鳥羽〜伊良湖)

伊勢湾フェリーは、”デークルージング”(1800円)を利用しました。”デークルージング”は、鳥羽に下船せず伊良湖から鳥羽を往復するチケットです。通常の往復運賃(2700円)より、900円お得です。

”デークルージング”のチケットはターミナル内のカウンターでは発券しておらず、駐車場横の事務所で購入しなければなりません。

伊良湖からは新たに2人が参加して、6人のツアーになりました。

伊良湖に入港する 知多丸

カーデッキから客室まで、エレベーターを利用してみました。分かり難い場所にあり、表示が車椅子専用に見えるので、せっかくの設備ですが高齢者を含めた一般の人は利用し難いです。 

鳥羽行きは大型観光バスが5台、折り返しの伊良湖行きは3台で、船室は大賑わいです。これだけ多くのお客さんが乗船してくれれば、航路廃止にはならないと思うのですが、平日や冬場のお客さんを少ないのでしょうね。

伊良湖出港

僚船 伊勢丸と反航

鳥羽港沖で、大漁旗を掲げた漁船団に出会いました。お祭りでしょうか、新造船の竣工でしょうか。


大漁旗を掲げた漁船団 第二十七鳥羽丸
(鳥羽市営定期船)

いすず(左)
鳥羽丸(右)
鳥羽港入港

伊勢湾フェリーグッズ 真珠のお土産品

”デークルージング”は下船できないので、鳥羽入港中は船内待機です。

鳥羽出港

”デークルージング”を使用すると、片道分の特別室が利用可能です。チケットには往路に利用してくださいと書いてありますが、我々は復路に利用させてもらいました。 

特別室 船首側 特別室 船尾側
伊勢丸と反航 伊良湖に接近

伊良湖岬を通過 伊良湖港に入港

船仲間と一緒だと、2時間の航海もアッと言う間に終了です。

そこそこの乗船率と感じましたが
車の間隔は広めです
伊良湖港の
知多丸(左)、イーグル1(右)


名鉄海上観光船 イーグル2
(伊良湖〜河和)

往きと同じイーグル2に乗船です。 往きは船首の座席だったので、帰りは船尾の座席にしました。

伊良湖に入港する イーグル2 船尾からの航跡

帰りも伊良湖〜篠島の乗客数は少ないです。 篠島、日間賀島からは、若者のグループや家族連れが大勢乗船してきました。 

私がこの地区に移り住んだ時には、名鉄海上観光船には 蒲郡〜西浦〜日間賀島〜篠島〜伊良湖〜鳥羽航路もありましたが、徐々に縮小され、河和〜日間賀島〜篠島〜伊良湖と、師崎〜日間賀島・篠島のみになりました。 現在の乗客数では、篠島〜伊良湖も危ういかもしれません。

河和港から連絡バスを利用して河和駅まで行くと、僅かな待ち時間で名古屋行きの特急に連絡していて便利です。

河和港入港 河和駅から名鉄特急に乗車

18:14に名鉄名古屋駅に帰着し所要9時間の旅行を終えました。 かなりハードなスケジュールですが、連絡バスを利用して歩く距離も短かかったので、疲労度は少ない旅行でした。


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