クリスタルハーモニー中国クルーズ
Mysteries of the Orient Cruise
2004/4/28〜5/5
(1)寄港地の紹介

(2)船内の紹介
(3)中国で出会った船


Crystal Harmony (Nassau) in Dalian
総トン数:49,400トン
全長:241m、全幅:29.6m、
旅客定員:940名 乗組員:545名
推進方式:ディーゼルエレクトリック
就航:1990年

昨年、料金も支払い、ビザも取ったのに、SARSの影響でクルーズ自体がキャンセルされてしまい、乗船が叶わなかったクリスタル・ハーモニーにリベンジして乗船しました。
Mysteries of the Orienクルーズは、香港〜長崎〜神戸〜上海〜大連〜天津 12泊13日のクルーズですが、私は神戸〜天津の(7泊8日)の区間乗船に北京での観光と帰りの飛行機を組み入れたツアーに参加しました。


4/28 神戸

JR、阪神、阪急の駅が集まる三宮駅からポートライナーに乗車してわずか3分程で、もう港が見えてきます。ハーモニーが予定通り入港していることは、この日の朝インターネットのライブカメラで確認済みでしたが、やっぱり実物を見るまで心配です。ポートライナーの窓から白い船体がと見えると、これから始まるクルーズにワクワクしてきます。ハーモニーが接岸する神戸港第四突堤は私が小学生の頃から行き慣れた場所。出港する客船を見送りながら「いつかは乗ってみたい」と思い続けていました。子どもの頃の夢が叶って、こうやって客船に乗れるのは幸せなことです。

ポートターミナルには、船会社の受付と旅行会社の受付が設置されていました(机を並べただけですが)。 旅行会社は5社で各々添乗員付きのツアーを催行しています。船会社に直接申し込んだ人も含め、100人を超える日本人が神戸から乗船するとのこと。旅行会社で受付したあと、次に船会社の受付を済ませます。海外の港では受付にかなりの時間が掛かりますが、僅か1分あっけなく受付が済んでしまいました。旅行会社が事前に代行して済ませているためかもしれません。宅配で送った荷物は直接キャビンに届けられので、手荷物だけを持って出国検査を受け乗船します。いつもの記念撮影を受けたあと、乗船口には消毒用のジェルが用意されていて、手を消毒します。成分はアルコールとのこと。この消毒はこの後全ての港で乗船時に求められます。

乗船するとウェイターが待ち構えていて、部屋まで案内してくれます。日本船では当たり前のようなサービスですが、外国船では案内してくれる船が意外に少なく、私にとってはセレブリティーのギャラクシー以来です。キャビンには未だツースケースが届いておらず、無事に港まで到着したか心配。船内探検で船内をひと回りして戻ってくるとスーツケースが部屋の入り口に置かれていて一安心。間もなく部屋係りのスチュワーデス マリナさんが挨拶にやってきました。キャビンの設備は一通りで確認した後だったので、説明は省略してもらった。果物を注文したら、ぶどう、りんご、オレンジなどの盛り合わせを持ってきてくれました。その後毎日補充してくれるので、テーブルの上にはいつも花と果物が載っていました。

消防音楽隊の演奏に送られて神戸港を出港する
六甲連山に夕日が沈む

ボードドリルは出港前にありました。神戸からの乗船客がライフジャケットを着てボートの下に集まります。点呼がありましたが、ほぼ全員が日本人だったようです。

平日なので、神戸港の見送りはちょっと少なめ。紙テープはなく、代わりに風船が舞い上がっていきました。かつて櫛状の突堤が突き出ていた新港埠頭は、突堤の間が埋めたてられ、大分雰囲気が変わっています。消防音楽隊の演奏が聞こえなくなった頃、デッキには「What a Wonderful World〜この素晴らしき世界♪♪」が流れていました。この曲はハーモニーのテーマソングでしょうか、どこの港でも出港の時にはこの曲が流れます。

4/29 太平洋から東シナ海(終日航海日)

目が覚めると、ハーモニーは宮崎沖を航行中でした。海は穏やか、空は快晴 絶好の航海日和です。左手に種子島が見えてくると進路を真西に向けました。薩摩半島沖では、開聞岳が綺麗に見えます。海から見る山では、開聞岳が一番好きです。左手沖合いには、噴煙を出す島が見えます。乗組員の人が「屋久島が見える」と言っていましたが、これは”硫黄島”です。 この島は薩摩硫黄島で、太平洋戦争の激戦地とは別の島です。

爽やかな潮風に吹かれて!
これぞ船旅の醍醐味(鹿児島沖)

4/30 上海入港

4/30の朝、空模様が怪しくなり波も出てました。ハーモニーを揺らす程ではありません。がしかし、揚子江河口付近でハーモニーが行き足を止めてしまいました。周囲には多くのコンテナ船も泊まっています。一向に動く気配がありません。ダイニングルームで朝食中に聞いたキャプテンの定時放送によると、上海の天候が悪く、パイロットを乗せたヘリコプターが飛べないとのこと。上海には14時入港予定だったので、旅行社の中には、この日の夜に上海雑技団などのイベントを組んでいるところもあり、添乗員は情報収集と陸上との連絡のためにレセプションに集結です。3〜4時間泊まっていたでしょうか、ようやくハーモニーが動き出すと、やがて海の色が土色に変わっていき、船が揚子江に近づいていることが分かって安心しました。

揚子江を少し上ったあと、支流の黄浦江に入り、上海中心部の外灘に近い岸壁に着きました。時刻はもう18時、4時間遅れの入港です。ハーモニーから見る上海は霧に霞んでいました。

時折小雨が降る中、上海に入港

ツアー申込み時の日程表では、上海に1泊することになっていましたが、上海の次の寄港地が青島から大連に変更されるとともに上海での停泊が、2泊に変更されました。観光が目的の人には、上海の観光時間が長くなり好都合でしょうが、ハーモニーが目的の私にとっては終日航海日が1日減りガッカリです。

ハーモニーからみた上海の夜景
テレビ塔の上側は霧に隠れている

5/1 上海上陸

相変わらず上海の街は霧に煙っていました。多くの人達がツアーに出かけた後もなかなか船を降りる気分になりません。ギャングウェイのあるクリスタルコーブの人影が少なくなった頃、ようやく重い腰を上げて船を降りました。

入国審査は航海中に船内で実施済みです。また、SARS対策のため中国の検疫官が乗客全員の体温を測定(耳に検温機を当てる方法)しました。中国の各港では、上陸の際に乗船証とパスポートのコピーを携帯します。下船時には、ギャングウェーで乗船証を提示し、船の係員が乗船証のバーコードを読み取り下船します。乗船時は、中国の係官と船の係員にパスポートのコピーと乗船証を提示し、アルコールジェリーで手を消毒しタラップを登ります。船の係員が乗船証のバーーコードを読み取り、手荷物をX線装置に通すと乗船完了です。昨年から日本人観光客はビザが不要になりました。

岸壁からダウンタウンまでは30分間隔でシャトルバスが運行されています。所要時間15分で国営?の友誼商店まで連れて行ってくれます。お土産にあまり興味のない私はさっさと商店を後にして、20世紀初頭の欧風ビルが並ぶ外灘に。私が10年前に来た時とは、街が変わり、道行く人の服装や髪型も大きく変わりましたが、変わらないのは人の多さ。外灘と黄浦江の川沿いに延びる黄浦公園は凄い数の人。メーデーの5月1日から約一週間は中国も連休で、地方から大勢の観光客が上海観光に来るらしい。

由緒ある建物がならぶ外灘
黄浦公園の遊覧船乗り場

黄浦江の遊覧船

黄浦公園の乗り場からは多くの遊覧船が出ています。10年前にはほとんど選択肢がなかったのですが、今は中国の宮廷風な形をした船や帆船型の遊覧船まであり多種多彩です。日本の中古船がここで活躍していないか探しましたが、残念ながらそれと思われる船を見つけることができませんでした。私の乗船した船は、遊覧船乗り場を出発して川下の楊浦大橋まで行って折り返す1時間コースで料金は35元でした。他の船もだいたい同じようなコースですが、中には揚子江まで行く3時間コースもあるようです。

私が乗船した船と同型の遊覧船
遊覧船の船内

黄浦江の渡船

遊覧船から戻るとそのまま対岸に渡る渡船に乗船しました。黄浦江の他の渡船はオレンジ色ですが、ここの渡船は青色。料金は自動改札機に直接硬貨を入れる方式でしたが、非常に混雑していたため係員が直接受け取っていましたが、人込みに流され十分に確認もせずに料金2元払いましたが、正しかったのかどうなのか?渡船を降りるとそこは発展著しい浦東地区。現在建設中のビルも数多くありました。その横では、自転車の屋台が店開きしていました。荷台にブリキの箱を付けその中で炭火を焚き、お好み焼き風の物や、焼き鳥の様なものをその場で焼いて売っていました。テレビ塔に登ろうと思いましたが、周囲は観光客で一杯で断念しやむなく地下鉄で外灘方面に戻りました。下車した駅は上海の中心部の南京路。ここも歩くのに苦労するような混雑ぶり、早々にシャトルバスで、ハーモニーに戻ってしまいました。

青い渡船
乗船場から外灘を望む


ハーモニーで一服したあと、ハーモニーの直ぐ横から出ている渡船に乗船しました。料金は5角(0.5元)で、窓口でお金を払うと、ルーレットのチップを小型にしたようなプラスチックの乗船券? をくれます。乗船する時には、改札口で箱の中にこのチップを投げ入れます。船が横付けして下船客が折り終わると、フェンスが開いて乗客が一斉に乗り込みます。朝夕のラッシュ時間には大勢の人が利用しているのがハーモニーから見えていましたが、この時間帯は空いています。3分ほどで対岸に着きます。

オレンジの渡船
渡船の船内

渡船乗り場
渡船から見たハーモニー

黄浦江のナイトクルーズ

この日の夜にはナイトクルーズにも乗船しました。ナイトクルーズも大勢の人で賑わい、船内は人で一杯です。遊覧船は外灘の前では、スピードを落としてライトアップされたビル群をゆっくり見せてくれます。私は、ハーモニーからの送迎付きのツアーに参加したので料金は割高でしたが、外灘や黄浦公園の混雑振りを目にすると、ツアーに参加して正解だったと思います。

私が乗船した遊覧船
別のタイプの遊覧船

ライトアップされた外灘のビル
テレビ塔

ナイトクルーズ船から見たハーモニー

5/2 同里

旅行代理店主催のツアーに参加して、同里に行きました。同里は蘇洲の近くにあり、上海から高速道路を使用し車で約2時間の距離です。同里は水郷の町で、町中を多くの運河が流れ、数多くの橋がかかっています。観光客は小船に乗って運河を巡って町並みを観て周ります。道筋には観光客相手の多くの店がでています。「臭豆腐」をその場で揚げて売っている露店もあり、独特の匂いが漂っています。

狭い運河を小船で巡る
花嫁を乗せる赤い籠?は観光用

5/2 上海出港

鈍よりした空模様で、18時にしては薄暗い中、ハーモニーが上海の街を後にしました。短声3発の大きな汽笛が、デッキで出港風景を見送る我々を驚かせました。飛鳥のデッキでも汽笛にビックリした記憶があります。郵船の特徴でしょうか?
入船で接岸していたので、180度方向転換する必要があります。狭い上にひっきりなしに小船が行きかう黄浦江で方向転換するのは一仕事です。ハーモニーを川の中心に持っていった後、周囲の小船の流れを見計らって一機に方向転換します。タグボートも付いていましたが、ほとんど自力で回頭をしていたようです。

この後、ハーモニーは黄浦江を下り揚子江に出ましたが、揚子江は濃霧。航行制限で一晩足止めを喰らってしまいました。

黄浦江の真中で回頭する

5/3 東シナ海(終日航海日)

「遅れを取り戻すため、全速で走っています。」とオフィサが言っていましたが、果たして予定通り大連に到着できるでしょうか。
この辺りは漁船などの小船が数多くおり、これらの船を避けるために舵を切ると速力が落ちる。どの進路を取れば他の船に邪魔されずに進めるか、オフィサの先を読んだ進路選びが速度維持と遅れの回復に繋がるとのこと

5/4 大連

遅れは完全には取り戻せず2時間遅れで大連に入港しました。中国に来て初めての晴天です。

大連に入港する
大連の埠頭

大連は、帝政ロシア時代にロシアの租借地だった歴史から、欧風調の建物が多く見られます。半日の市内観光では、ロシア街、日本街を観て回りました。ロシア街ではマトリューシカをはじめとしたロシア風のお土産物を扱った店が数多く出ています。観光客といっても中国国内の客相手なので、値段が安くお買い得です。大連の外れにある星海公園には、アミューズメントパークとなった「オリアナ」が停泊していました。車中からの遠景でもあり、写真を撮らなかったのですが、6月16日夜の強風で「オリアナ」が傾き、危ない状況だとか。あの時写真を撮っておくべきだったと後悔しかり。

マトリューシカを売る土産物屋
路面電車にも乗りました

船首は乗組員の憩いの場
予備のスクリューも置いてある

5/5 天津

天津港は大連港に比べて規模が大きい港ですが、工業港の色彩が強く、何か殺風景な感じです。神戸出港時に記入した「天津入港後の予定」に基づき、下船時刻が指定されます。他の船では、英語の船内放送に聞き耳を立てて、自分の下船順番を待つこともありますが、ハーモニーでは放送は一切なく、指定された時刻にギャングウェイに行くだけです。上海入港以降は、ずっと中国国内の航海だったので、天津港での手続きは何もなく、岸壁でスーツケースを受け取るだけです。

天津に入港する

5/5 万里の長城

旅行会社の多くは、ハーモニーのクルーズに万里の長城と北京市内観光をパックにしてツアーを組んでいました。

晴天に映える万里の長城
ここも観光客でいっぱい

5/6 故宮博物院

5/5夜北京に一泊し、最終日は午前中故宮博物院を駆け足で見学し、北京空港に向かいました。

天安門
故宮博物院

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(3)中国で出会った船


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